12月19日、大阪府警浪速署に逮捕書類送検されたのは、熊本大学大学院先端科学研究部の中村徹准教授(42)。中村准教授は、今年の7月16日、大阪市浪速区の温泉施設「スパワールド世界の大温泉」の男子更衣室で、父親と一緒に来ていた女児の裸をスマートフォンで盗撮した疑い。さらに、昨年の9月17日にも同じ場所で、同様の盗撮行為に及んでいたとみられる。
調べに対し、中村准教授は事実関係を認め「2012年から(同じ施設で)100人以上盗撮した」と供述している。熊本大の研究室や自宅からは、女子児童の多数の裸の画像が見つかっており、単なる趣味ではなく、販売目的で所持していた可能性もあるという。
犯行現場となった『スパワールド』は、大阪ミナミの繁華街「新世界」にある温泉リゾート施設。
「通天閣、天王寺動物園がすぐそば、ということで、家族連れで楽しめるのが人気の温泉テーマパークです。場所柄、最近は外国人観光客の利用も増えています。ただ、その一方、盗撮その他の迷惑行為もよくあるんです。更衣室も広いので、遠くからスマホで狙ったらうまくいくと思うのでしょう。同種の被害が多発していたので、最近は温泉側も警備を強化していました。准教授は、まんまとその網に引っかかった格好です」(全国紙社会部記者)
事件を受け、熊本大学では原田信志学長が次のようにコメントしている。
「被害者ならびに皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます。社会に与える影響の大きさを深く認識し、厳正に対応します」
常習犯で販売目的だったとすれば言語道断で、厳正な処分が必要だ。ましてや、同じ施設で6年もの間犯行を繰り返していたとは、どの面下げて教壇に立っていたのだろう。まったく卑劣極まりない犯罪だ。