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レジ袋有料化の“泣きどころ”…増加の一途をたどるエコバッグ万引

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提供:週刊実話

 去る7月1日から始まったレジ袋の有料化。最初は「そんなものにもお金を取るのか」という具合に、買い物客の間にもとまどいがあった。しかし、実施から2カ月が過ぎ、次第に違和感がなくなりつつある。レジ袋を通して環境問題と資源保護の意識が広がったのは、まことに喜ばしい限りだ。 だが、その一方で困った問題が起きている。店側が買い物袋として販売し、買い物の際に持参を呼び掛けているエコバッグを使った万引が、各地で多発しているのだ。万引自体は小売店販売にはつきものの犯罪だが、レジ袋の有料化以降、その件数が増加しているのは明らかにエコバッグが関係している。 「手口は至って単純。店の備え付けの買い物カゴの中に持参のエコバッグを入れておき、品物をカゴに入れるふりをして、エコバッグの中に忍ばせるというもの。今までは、衣服やポケットの膨らみで万引をチェックしていましたが、袋の中となると簡単にはいきません」(都内スーパーの警備員)

 ある店では、いったん精算を終えた後、買い忘れで売り場に戻る客を重点的にマークしているという。精算が終わった商品の中に、盗品を紛れ込ませるケースが多いからだ。 「買い物カゴの中というのは、防犯カメラには映りにくい。不審に思ってレシートを見せるように言っても『紛失した』の一点張り。そんなふうに居直られたらお手上げです」(同)

 店によっては、オリジナルのエコバッグを制作し、それが人気商品になっているところもある。それだけに『今さら使わないでください』と言えないのがつらいところだ。

 被害が広がるエコバッグ万引。レジ袋有料化の意味が理解され、制度として定着するには、まだ少し時間がかかりそうだ。

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