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インタビュー 劇団ひとり 「彼女は罪作り」みひろと映画共演H秘話(1)

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提供:週刊実話

 劇団ひとりの実写初主演映画が完成した。『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』は、ひとりの全編アドリブ芝居が売りだ。元暗殺者役になりきって臨機応変にしゃべりまくり、美女のお色気肉弾戦をかいくぐり、危険極まりないアクションシーンに果敢に挑んでいる。本誌連載でおなじみのセクシー女優、みひろとの共演裏話まで一気に語ってもらった。

 −−まずは映画の感想をお聞かせ下さい。初主演のプレッシャー、役作りと大変だったでしょう。
 「普通の主演男優に比べたら、うんと楽でした。全部アドリブなので、台詞を覚えることも役作りの必要もない。撮影カメラが回っている時だけ頑張ればよかった。だから、楽しかった思い出しかないです」

 −−自分だけ何も知らされず、打ち合わせ、リハーサルなしでいきなり2日間ぶっ通しの撮影に入ったそうですが、どこで役に入り込んだんですか。
 「過去にテレビで何度もやってきているので、『キス我慢選手権大会始まりまーす』というタイトルコールから気持ちを切り替え、覚悟を決めました。気負うとうまくいかないので、リラックスを心掛けましたね」

 −−現場では、スタッフ全員がヘルメットをかぶる物々しい一幕もあったとか。ひとりさんにも肘や膝用プロテクター装着が指示され、内心ビビリませんでしたか。
 「何が起きるんだろうという不安はありましたが、怪我をすることはないだろうとは思いました。ただ振り返ってみると、怪我してもおかしくない環境でしたね」

 −−それでも、爆破シーンの連続など危険と隣り合わせだったと聞いています。
 「廃墟で武蔵さんとの格闘シーンで僕が倒れた時、ネジみたいなのが床から4本生えていて、危なかったのは覚えてます」

 −−映画の画面でもネジはよく見えました。思わず「危ない!」と声が出る迫力でした。
 「僕はそんなものがあるのさえ知らなかったんで(笑)」

 −−完成披露会見で「アドリブの練習はせず、出て来る台詞は天性の才能」と自負してらっしゃいましたね。
 「いやー、ちょっとシャレで言っただけです。恥ずかしがらず正々堂々とやれば、誰でも出来ると思います」

 −−ひとりさんならではの卓越した才能だと思いました。
 「恥を捨ててその世界に入り込めるんだったら、誰でも出来ると思います。どんな人でも自分がヒーローになったところを空想して、アドリブでものを言っているはずなんですよ。実際に声に出せるかどうかだけだと思うんです」

 −−もしこの映画の台本に自分の台詞が書いてあって、アドリブ抜きだったら、満足感は違っていましたか。
 「あれが全部台本に書いてあって出演依頼が来たら、多分断りますね。『こんなクサい台詞を言いたかないよ、俺』って。アドリブだから勢いで言えますけど、あの台詞を何回も練習して覚えるなんて、とてもじゃないけど馬鹿馬鹿しくてできない(笑)」

 −−「作品を見て、自分の演技に満足した」ともおっしゃってました。仕上がりにはかなりの自信があるわけですね。
 「そうですね。僕、基本的に自分のことを画面で見るのは、照れくさくなっちゃうんで、あんまり見られないタイプなんです。でも『キス我慢選手権大会始まりまーす』は面白く見れましたね」

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