「新国立競技場のどこに聖火台が設置されるのか、まだ発表されていません。設計上、競技場のスタンド近くには設置できないと聞いています。木材を大量に使用しているためですが、とにかく、そういうミスが後になってから見つかったので、関係者を困らせています。一部では競技場内ではなく、東日本大震災の被災地のどこかに設置され、点火は中継になるのではないかとも予想されています」(スポーツ協会詰め記者)
設置箇所だけではない。最後に聖火台に点火するアンカーが誰なのかも興味は尽きない。近年の五輪の傾向からすると、ホスト国を代表する著名スポーツ人が選ばれている。
「普通に考えれば、陸上競技で日本女子初の金メダルを獲得した高橋尚子、世界選手権と五輪合わせて13大会連続世界一を達成した吉田沙保里の名前が思い浮かびます。国内におけるスポーツ種目には『格付け』みたいなものがあるんですよ。夏季五輪では陸上と柔道の派遣争いも囁かれ、そこに第三極として競泳があるとされます。一方、日本だけでなく、世界を代表するフィギュアスケーター・羽生結弦が選ばれるのではないかともウワサされています。東日本大震災の被災地のどこかに聖火台が設置されるなら、なおさら可能性はありますね」(スポーツ紙記者)
羽生が点火役に抜擢となれば、それこそ“政権交代”のような衝撃を与えるだろう。夏季種目の面々は自分たちの競技OBから適任者を見つけたいところだが、羽生に決まれば世界中が納得するのも間違いなさそう。冬季の羽生が夏季をお手伝いする図式も、決して悪くないと思うが…。
「羽生は19−20シーズンに向け、その開幕戦の舞台となるカナダで、すでに調整を始めています。海外にいるので水面下での交渉はむしろやりやすい」(同・記者)
羽生のもとには「よろしく!」の手紙が、もう届いているのかもしれない。