POISON_GIRL_BAND
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芸能ニュース 2021年05月16日 16時00分
宮迫のかつての懐刀も…業界を支える芸人作家はこんなにいた
10日に放送された俳優・竹野内豊主演のドラマ「イチケイのカラス」(フジテレビ系)第6話に、バカリズムが窃盗犯の役で出演した。2人は、14年に放送された連ドラ「素敵な選TAXI」(カンテレ・フジ系)でバカリズムが脚本、竹野内が主役を演じた仲。バカリズムが全話の脚本を担当し、プライムタイムで放送された初の作品だ。 芸人のなかでもバカリズムは頭一つ抜けた感があるが、お笑い芸人が作家として良作を生む例は多い。「キングオブコント2014」で優勝したシソンヌは、じろうが演じ手であり脚本家でもある。連ドラ、スピンオフドラマ、映画や楽曲など作品数は多く、雑誌連載、著書もある。「M-1グランプリ2008」王者のNON STYLE・石田明は“三刀流”。舞台に出演するほか脚本を書き、演出まで担うオールラウンダーだ。 そんななか、芸人としては脚光を浴びず、作家としてコツコツと書き続けている者もいる。トリオ「ニブンノゴ!」の宮地謙典はそんな一人だ。 「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で2度にわたって企画された「泥の97年デビュー組」に出演するも、売れるチャンスを逃したニブンノゴ!。宮地は現在、宮地ケンスケ名義で作家業も兼務しており、お笑いファンや芸人の間で「攻めている」と話題の「全力!脱力タイムズ」(フジ系)に制作スタッフとして名を連ねる。また、「千鳥のクセがすごいネタGP」(同)の構成作家でもあり、19年以降は8割が作家業だ。 コント師のニブンノゴ!と真逆に位置するのが、M-1グランプリでかつて決勝常連だったPOISON GIRL BAND。吉田大吾は放送作家と二足のワラジをはく。M-1では04、06、07年に決勝戦に進出。相方の阿部智則が長髪で重いまぶたの地味顔とあって、異様なインパクトを放つが、ネタを書いているのは吉田。彼が宮地に書く仕事と所属事務所を紹介した。宮地のように人気バラエティを手掛けるには至っていないが、才能を認める芸人仲間は多い。 >>ダウンタウン松本も爆問太田も劇団も…こんなにあった芸人の作詞<< タレントを取材する記事で雑誌やネットで活躍しているのは、インタビューマン山下。フリーの芸能記者を名乗る。91年に渡辺あつむと漫才コンビ・ジャリズムを結成し、最初の解散後に渡辺が「3の倍数と3が付く数字のときだけアホになります」というピン芸ネタを披露する「世界のナベアツ」として大ブレイク。11年に再び解散して、渡辺は桂三度の高座名で落語家に転身。山下はピン芸人となった。 ところがパッとせず、かわいがってくれていた大先輩の今田耕司と雨上がり決死隊の宮迫博之から500万円ずつの出資を受けて、東京・目黒にうどん屋「山下本気うどん」を開店。“日本一おもろいうどん屋”を公言した。17年に、芸人を引退。週刊誌「女性自身」の芸能記者として、第二の人生をスタートさせた。現在はフリーランス。大手出版社との取引が多く、芸人の核心に迫った記事は好評を博している。 芸人作家。第二のバカリズムは意外と多いかもしれない。(伊藤由華)
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芸能ニュース 2020年12月05日 20時00分
小林賢太郎引退のラーメンズ、“あえてテレビに出ないスタイル”影響を与えたのは第7世代にも
12月1日に、人気お笑いコントユニット、ラーメンズの小林賢太郎が11月16日で芸能界を引退したと発表された。今後は裏方的な活動に専念する。ラーメンズは2009年から活動休止状態が続いており、今回の小林の引退により、活動終了となる。実質的な解散と言えるだろう。 >>ラーメンズ・小林賢太郎が引退を発表「実は足が悪くて」 相方の片桐仁は「今の僕がいるのも、賢太郎のおかげです」<< ラーメンズは1996年に活動を開始。世代的には『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)シリーズにかかるが、あえて「ボキャブラに出ない」芸人として知られた。さらに、他の芸人と絡む「ひな壇」的な活動や、若手芸人が挑む体を張った過酷なロケも行っていない。出演する番組は『爆笑オンエアバトル』(NHK)などに限られ、あくまでもネタ重視で、舞台での活動に主軸を置く、アーティスト的な立ち位置だったと言える。 こうしたスタイルが、アンチを生み出すこともあったが、同時に笑いをストイックに追求する姿勢に憧れる芸人も少なくなかった。 1999年に活動を開始し、2000年代初めは『エンタの神様』(日本テレビ系)などでシュールな漫才を披露し、2006年には『M-1グランプリ』(朝日放送制作・テレビ朝日系)の決勝へも進出したPOISON GIRL BAND(ポイズンガールバンド)は、ある時期から、あえてテレビに出なくなった。その後は舞台を中心にコンスタントに活動を続けているが、めざすモデルとしてラーメンズがあったようだ。 このほか、芸人でラーメンズ好きを公言している人物としてはダイノジの大谷ノブ彦がいる。大谷は、サブカルチャーに精通し、DJイベントを主催するなど、笑い以外の活動にも熱心な人物だけに、ラーメンズの笑いも見逃さなかったのだろう。さらに、130Rの板尾創路もラーメンズファン芸人の一人。彼の展開するシュールな笑いと、ラーメンズのネタは親和性がありそうだ。 ラーメンズは、お笑い第7世代へも影響を及ぼしている。コントに定評のあるかが屋の加賀翔は、おぎやはぎ、バナナマン、ラーメンズで結成されたコントユニット「君の席」の大ファンで、ネタを書き起こすほどだった。ラーメンズ的なセンスを加賀が意識しているのは間違いないだろう。 ラーメンズは、お笑いのあらゆる世代に影響を与えた存在だったと言えそうだ。
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