OECD
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社会 2025年10月09日 09時00分
日本の教員、長時間労働が浮き彫りに 中学の課外活動は国際平均の3倍以上
経済協力開発機構(OECD)の国際教員指導環境調査(TALIS)2024によると、日本の教員は1週間あたりの仕事時間が調査参加国・地域の中で最長だった。8日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」でその実態を解説した。日本の教員の仕事時間は国際平均に比べ、1週間当たり小学校で約12時間、中学校で約14時間長い。例えば中学で見ると、米国より9.8時間、韓国より12.0時間、フランスより16.4時間長く、日本の長時間労働が目立つ。長時間労働の主な要因としては、授業以外の業務、すなわち事務作業と課外活動(部活動など)に費やす時間が長いことだ。特に中学校の課外活動では、国際平均の3倍以上の時間を費やしており、長時間労働の大きな要因となっている。では、保護者から尊敬されているかといえば、そうではなさそうだ。教員を評価するという意見はOECDの小学校の平均は68.6%なのに対して日本は49.8%、OECDの中学校の平均65.4%に対して日本は45.0%といずれも過半数に満たない。教師の勤務環境に詳しい一般社団法人ライフ&ワークの妹尾昌俊代表理事は、「保護者(母親)の高学歴化と晩婚化で教員より年上の保護者が増え、教員の専門性や優位性についての評価が相対的に低い傾向になっている」と話す。つまり、自分より年下ということもあってか、保護者が教員を下に見ているケースが増えてきたということだろう。コメンテーターでジャーナリストの浜田敬子氏は学校現場の人手不足を指摘する。「体調不良で休む先生がいると、他の先生たちでカバーしている。代理の先生がすぐに来るわけではない。保護者への対応にも多くの時間を使っている。事務作業については予算を取ってサポートスタッフをつけるべき」コメンテーターの安部敏樹氏(リディラバ代表)は、残業時間をしっかりカウントして残業代を支払うべきだと主張する。「求人倍率が下がっており、結果として先生の質が落ちてくる。先生の質が落ちれば保護者がクレームを出す。そうするとそのクレーム対応に追われる。負のサイクルに入っている」“モンスターペアレント”という言葉が世間に広まったのは2008年のテレビドラマが大きなきっかけだった。背景には少子化で過保護親が増えたことや、親自身の孤立化とストレス増加などが指摘される。最近はSNSによって学校への不信感や誤解が増幅されていることもある。簡単には解決できない問題だ。
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社会 2023年03月08日 22時05分
日本は世界でもっとも認知症が多い国だった!
どんな病気でもなりたくはないものだが、その中の上位に認知症があるのではないだろうか? 認知症は以前痴呆症と呼ばれていた。「痴呆」とはいわゆる「ぼけ」のことで、知的能力が失われた状態をいう。筆者の場合、もっともなりたくない病気のひとつが認知症だ。そんな認知症だが、日本は全年齢の人口1000人当たりで、認知症有病率が世界でもっとも高い国であることをご存じだろうか?筆者自身この事実を知ったのは最近のことで、「原因はなんだろう? まさか健康にいいと言われている和食?」などと思ったのだが、さにあらず。世界に先駆けて急速に進んでいる高齢化が一番の原因であるという。そして認知症は誰であってもかかる可能性がある病気なのだ。日本の場合人口100人に2人以上は認知症患者がいるという。そしてこれから高齢化でますます増えてくるというのだ。認知症は寿命へのダメージが大きいのはもちろん、家族などに経済的にも精神的にも、また医療システムにも大きな負担をかける病気だ。認知症は年齢を重ねるほどかかりやすい病気。OECDオブザーバーの、2013年の記事によると「90歳以上の約半分が認知症を抱えている。」とある。日本においては、2020年の段階で65歳以上の認知症の人は約600万人。2025年には約700万人がなってしまうと予測されている。高齢者の約5人に1人が認知症になってしまうのだ。65歳未満で発症する若年性認知症というものもあり、現在3万5700人の人がいると推定されている。残念なことに、認知症の根本的な治療法は、一部例外を除いてまだ見つかっていない。ただ進行を遅らせる薬はあるらしいので、早期に対応したいもの。となると、認知症になりたくない人は予防しかないということになる。しかしネットなどで調べてみても、いろいろなことを書いているが、「こうすれば認知症にならない」という決定的な方法はないようだ。結局、生活習慣の改善やタバコやお酒を減らすなど、健康的な生活をするしかないということらしい。いま認知症予防ワクチンや治療薬開発が進んでいると聞く。健康的な生活をしつつ、そういった新薬の完成を待つしかない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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