スポーツ 2021年02月17日 20時30分
生死をさまよう元大関を“貴乃花の父”が救った?「一緒に乗ってたら死んでた」貴闘力氏が聞いた不思議なエピソードを明かす
元関脇・貴闘力氏が16日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。2015年6月に43歳の若さで亡くなった元大関・貴ノ浪(元音羽山親方)さんから聞いたという不思議なエピソードを明かした。 今回の動画で貴闘力氏は、現役時代に共に藤島部屋に所属した弟弟子・貴ノ浪さんとの思い出をテーマにトーク。その中で、亡くなる以前にも生死の境をさまよった経験がある貴ノ浪さんから、昏睡中に体験したと聞かされたという話を披露した。 貴ノ浪さんは故郷・青森に滞在中の2006年1月下旬、急性呼吸不全や心房細動などを併発して県内の病院に緊急入院。一時は心停止に陥るなど生死の境をさまよう中、2005年5月に亡くなった師匠・藤島親方(元大関貴ノ花)が夢枕に出てきたことがあったという。 目の前に現れた藤島親方はバスに乗っていたといい、貴ノ浪さんも乗ろうとしたとのこと。しかし、藤島親方はバスに乗ろうとする貴ノ浪さんの体を強くたたくと、「お前が乗るところじゃない!反対だろ!」と一喝。貴ノ浪さんは乗車を思いとどまり、バスとは反対方向に歩いて行ったという。 反対方向に歩いた後も話が続いたのかどうか、動画内では触れられていないが、その後回復し同年3月末に退院した貴ノ浪さんは「(あの時バスに)一緒に乗ってたら死んでたんじゃないかな」と語っていたとのこと。この話を聞いた貴闘力氏は貴ノ浪さんに「親方が、お前が天国に行くところを止めてくれたんだよ」と、天国の藤島親方が命を救ってくれたのだろうと口にしたと語っていた。 貴闘力氏はこの他に貴ノ浪さんの酒豪ぶりや引退後の様子についても話している。 >>関脇・照ノ富士、医者から余命宣告を受けていた?「2年近くで死にますよ」 大関から序二段転落の真相を明かし驚きの声<< 今回の動画を受け、ネット上には「そんな不思議な話があったなんて初耳」、「真偽は本人しか分からないけど、嘘をつく理由なんて無いし多分本当に体験したんだろうな」、「天国の親方が『死ぬのはまだ早い』って追い返してくれたのかな」、「親方も愛弟子の危機に居ても立っても居られなくなったのかも知れないな」といった反応が多数寄せられている。 藤島親方は1982年に藤島部屋を創設し、自身の息子である若乃花、貴乃花を横綱に育成。この他にも貴ノ浪さんや貴闘力氏、安芸乃島(元関脇)といった実力派力士たちを育て上げている。 藤島親方は中学時代の貴ノ浪さんを自ら部屋にスカウトし、しこ名も自身で考えて命名したことが知られている。昏睡中の貴ノ浪さんの夢枕に現れたのは、もしかすると愛弟子をなんとか命の危機から救おうとしたからなのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について貴闘力氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCNxyWUfEIBTV4I1C9E4OyCg