映画業界の怖い話
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芸能ニュース 2022年07月18日 21時00分
幻の超大作映画『長嶋茂雄殺人事件』、中止のワケはオウム事件?
映画界には、企画こそ立ち上がったものの諸事情により制作が中止された映画が無数に存在する。今回、紹介するのは多くの期待が寄せられながらも制作が許されなかった「不運の大作映画」だ。 『蒲田行進曲』などで知られる、劇作家のつかこうへい(1948~2010)は数多くの劇台本のほかに多くの小説を残している。つかの小説のなかでカルト的な人気を誇っているのが1986(昭和61)年に発表された『長島茂雄殺人事件 ジンギスカンの謎』(角川書店)である。タイトル通り野球選手の長嶋茂雄(劇中では「長島」となっている)の命が狙われるストーリーなのだが、実はこの小説は平成に入り映画化する案があった。 >>【映画業界の怖い話】撮影中に俳優が死亡、史上最悪といわれる衝撃の事故とは<< しかも、長島は本家本元・長嶋茂雄本人が演じることになっていたというのだ。 残された資料によると、『長島茂雄殺人事件』は配給が『男はつらいよ』シリーズでおなじみの松竹、監督は長年の巨人ファンで『犬神家の一族』などの作品で知られる巨匠・市川崑。そして主人公となる刑事を長塚京三が演じることになっていた。 公開は1995(平成7)年10月に決定し脚本も完成。撮影も行われていたが、同年6月に突如、制作と上映が中止された。 中止に至った理由は「1995年」という時代にある。当時、国内ではオウム真理教が起こした無差別テロ事件・地下鉄サリン事件の影響が収まっていない頃であり、『長島茂雄殺人事件』の「犯人と警察の攻防戦」というストーリーに対し疑問の声があり上映中止となったのだ。 当の長嶋は『長島茂雄殺人事件』の映画化を非常に楽しみにしており、本人役として出演することも決定していた。それだけに本作は「幻の超大作映画」としてマニアの間で話題にあがることがある。
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芸能ネタ 2020年11月23日 22時00分
【映画業界の怖い話】撮影中に俳優が死亡、史上最悪といわれる衝撃の事故とは
100年以上にわたり独自の文化を歩んできた映画。撮影は当然、事故がつきものであり、中には亡くなってしまった人物も多い。 なかでも「映画史上最悪の事故」とされているのが、1983年公開のアメリカ映画『トワイライトゾーン/超次元の体験』で発生した主役のヴィック・モロー(ビック・モロー表記もあり)の死亡事故である。 >>【映画業界の怖い話】撮影中にスタッフが行方不明になった世界的名作<< 本作はオムニバス映画で、そのうちの一本で主役を演じたヴィックは82年、クライマックスのベトナム戦争のシーンをロサンゼルスの砂漠で撮影中、爆風でバランスを崩したヘリコプターがヴィックに落下。巻き込まれヴィックと、ヴィックが抱えていた子役2名の計3名が死亡してしまった。 ヴィックは、アメリカのみならず日本でも知名度の高い俳優のひとりで、テレビシリーズ『コンバット!』(1962~67)の主役、チップ・サンダース軍曹役で人気を博しており、その死は日本でも大きく取り上げられた。 さらに、ヴィックが死亡する瞬間は、撮影中の事故ということもあって一部始終が録画されていた。撮影現場の安全管理の不徹底が問題視され、後に行われた裁判で重要な証拠として使われたほか、テレビ番組などでも紹介され、世界に衝撃を与えた。 また、話によるとヴィックはヘリが突っ込んだ時、プロペラ部に巻き込まれ、首が胴体から飛んで死んだという話があるが、残されている映像では確認できない。 死亡事故によりヴィックの遺族から裁判で訴えられたものの、映画は無事に公開。2008年には日本でもノーカット版でテレビ放映が実現するなど改めて注目が集まった。
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