昆虫
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社会 2023年05月15日 06時00分
数年前に昆虫食が注目されたドイツ、現在の流通は? 昆虫小麦を確認する客も多数
今、世間の注目が集まっている昆虫食。日本国内でも10年以上前から研究されていたが、パンメーカーの「Pasco」が食用コオロギパウダーを使用したパンやバウムクーヘンを販売。徳島の県立高校もコオロギパウダーを使った給食を提供するなどし、ここにきてさらに昆虫食が議論の的となっている。 そもそも昆虫食は、気候変動や世界全体の人口増加で今後、タンパク質不足が予想されることから注目され始めた。大量のタンパク質を確保するためには豚や牛などの家畜を多く飼育しなければならないが、豚や牛などの家畜は飼育過程で大量の温室効果ガスを排出し、大量の水が必要であるため、環境への負担が少ない昆虫食が重要とされ始めたのだ。昆虫食には魚や肉の3倍以上のタンパク質が含まれていると言われている。一方で、アレルギー反応を起こす可能性があるというデメリットもある。 そんな昆虫食、海外ではすでに話題になっており、ドイツでは2020年ごろ特に大きな話題を呼んでいた。当時は面白さもあって、昆虫がそのまま入ったキャンディや、パッケージに大きくコオロギのイラストが描かれたハンバーグがスーパーマーケットなどの店頭で目を引き、怖いもの見たさで購入した人もいたようだ。その後2021年からはミールワームという幼虫やトノサマバッタを加工されたものが食品として正式に認可され、2023年5月からはさらにヨーロッパイエコオロギやトウモロコシハムシというカブトムシの一種が認可されている。認可された昆虫は菓子やパン、シリアルに入れることが可能。昆虫が入った商品は成分リストに掲載される必要があり、消費者は成分リストから昆虫が入っているか判断できる。 >>男女裸で同じサウナが常識のドイツ、ジェンダーレストイレには反対派が多いワケ<< 昆虫食を認めて3年弱がたったドイツ。スーパーでも昆虫入りの食品を見かける機会が多くなると当時は予想されたが、実際のところ、現在ドイツ人にとって昆虫食はどれほど身近になっているのだろうか。昆虫食が話題になった時はそれなりに大手のスーパーマーケットで昆虫入りのパスタやソーセージを見かけたが、現在一般的なスーパーで見かけることはほぼない。現地のドイツ人は「昆虫食入りのドッグフードが出てきて種類も増えているが、専門店やネットで買わない限り昆虫食を手に入れることはできない」と話す。 昆虫食が多く出回らない最大の理由は、昆虫食を食べなくても食料には困らないこと、さらに昆虫食を毛嫌いしている人が多くまだ受け入れられていないこともあるだろう。ドイツのニュースサイト『DW』は2023年1月の記事で、ドイツ環境庁が2020年に発表した報告書でドイツ人の約80パーセントが昆虫食に嫌悪感を抱いていると報じている。 またドイツのニュースサイト『ARD Mediathek』は、現地のパン屋を取材。多くの客が「パンに昆虫入りの小麦が使われているか」を確認すると伝えている。スーパーマーケットにある商品は成分表を確認できるが、店頭で売られているパンは成分表が表示されていない。消費者は心配で、わざわざ確認するそうだ。こういった手間を省くため、最近では「当店では昆虫入りの小麦を使用していません」と張り紙をするパン屋も出てきている。 一方で一定数、受け入れる人はおり、積極的に昆虫食を勧めようとしている。ドイツはヨーロッパの中でもベジタリアンが多い国であるが、多くのベジタリアンが“家畜を食べずに温暖化を防ぐ”という環境保護の観点でベジタリアンになっている。そのため昆虫食を支持して、地方の公民館などで昆虫食の重要性を訴えるセミナーなどを定期的に開催しているのだ。 しかしながら日本より数年昆虫食が早く注目されたドイツでも昆虫食はまだまだすんなりと受け入れられないばかりか、嫌悪感を抱かれているほどだ。今後、日本でも昆虫入りの食品が多く出回る可能性はあるが、人々の身近な食品になるのはまだ遠い先の未来かもしれない。記事内の引用について「Insects on the menu as EU approves two for human consumption」(DW)よりhttps://www.dw.com/en/eu-insects-climate-change/a-64503440「Kein Insektenmehl im Brot」(ARD Mediathek)よりhttps://www.ardmediathek.de/video/abendschau/kein-insektenmehl-im-brot/br-fernsehen/Y3JpZDovL2JyLmRlL3ZpZGVvLzYxYzFiNTljLTM1NjAtNGM2Yi04NTY5LWIyYTRjMDhlOTIyMQ
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芸能ニュース 2022年07月19日 23時00分
香川照之「この夏、取りに行きたい虫がいる」プロデュースアニメの施設オープンで昆虫語る
俳優の香川照之が15日、東京・世田谷区の二子玉川ライズで行われた「INSECT PARK(インセクトパーク)」オープニングイベントに登壇した。 >>全ての画像を見る<< 同施設は、香川がプロデュースする自然教育アニメ「インセクトランド」の世界観を再現した屋内施設。昆虫の目線に立って、自然を学習することができる。香川は同施設に対して「子どもさんは小さいうちに、どういう形で自然と向き合うかが大切。ここで遊ぶことで、外界と接するいい機会になるのではないか。子どもたちの未来が地球を作る。子どもたちが将来どんな地球を作るかに貢献したい」と期待を寄せる。 香川は「こういうインドアの施設は全国各地に色々あると思います。我々は昆虫の視点から、日本の四季や環境までを捉えようというコンセプトで、今回この施設をオープンしました。8月2日までの開催なので、ぜひうちに来ていただいて、お子様達はここで遊んで欲しいと思います」と呼びかける。 会見では、香川が大好きだという昆虫話も数多く飛び出し、「全ての動物を同じ大きさにしたらアリが勝つと言われている」など香川の持論が次々に飛び出した。香川は「小さい頃は虫をよく取っていました。取れた虫より取れなかった虫の方が記憶に残っています。高いところに止まったセミとか」と述べ、「子どもの頃は取れない虫が多かったんです。今はなぜかその虫が下界に降りてきている。暑いんだなって。環境を元に戻したい」と環境の変化で、昆虫の生態系などに微妙な変化が起きていることにも言及する。 今回のプロジェクトについても、「昆虫が好きだ、そこから始まったこと。そこから色々環境問題とか、その変化に気づくようになって、例えばいなかった昆虫がいるようになったり、いる昆虫がいなくなったり。それをなんとか絵本だとかそういうものに、環境問題も入れ込んでやっています」とコメント。虫への探究心は今も続いているようで、最後に「この夏、取りに行きたい虫がいるので、虫を取りに行きたい。夏は2か月くらいしかない。私たちの前に現れてくれるのは、6月、7月、8月。我々もその時に掻き入れないといけない」と今夏の昆虫採集にも意欲。注目する昆虫については「アオスジアゲハ」と答えていた。(取材・文:名鹿祥史)
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