尾車親方
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スポーツ 2023年07月16日 11時00分
横綱・照ノ富士の故障休場、行司の責任も?「まわし待ったかけるべき」現役親方は苦言、昨年の“トラウマ”も判断に影響か
9日から行われている大相撲7月場所(愛知・ドルフィンズアリーナ)。前半戦で最大のトピックとなったのが横綱・照ノ富士の故障休場だった。 照ノ富士は「1勝1敗」で迎えた3日目・11日の平幕・翔猿戦に寄り切りで敗れたが、取組終了後に腰を少しそらし、足元をふらつかせながら東の徳俵前に戻るなど下半身を痛めたようなそぶりを見せる。すると、翌4日目・12日に「腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎体終板障害で1カ月間の安静加療を要す」との診断書を相撲協会に提出し途中休場した。 12日の報道では、師匠・伊勢ケ浜親方が「腰が痛いのを我慢していた。昨日(3日目)の取組でヘルニアになった。再出場は厳しいんじゃないか」と厳しい見方を示したことも伝えられている照ノ富士の休場。ファンの間にも落胆が広がる中、一部は翔猿戦を裁いた行司・式守伊之助にも責任があるとみているようだ。 >>大相撲、負傷の照ノ富士に客が座布団投げ!「ルール守れない奴は帰れ」翔猿戦後に怒りの声相次ぐ<< 「翔猿戦の照ノ富士は右を差しながら前に出た後、こらえる翔猿の隙をついて左上手で一枚まわしをつかむなど有利な体勢に持ち込もうとしました。ただ、締め込みが甘かったのかまわしが翔猿の胸元まで伸びたことで攻めきれず、最終的に翔猿に反撃され敗れています。この相撲について一部ファンは伊之助が勝負を中断して翔猿のまわしを結び直す、いわゆる『まわし待った』をかけていれば、照ノ富士が敗戦・故障休場することもなかったのではと不満を抱いているようです」(相撲ライター) 伊之助の判断はファンのみならず、尾車親方(元大関・琴風)も問題視している。同親方は『スポーツ報知』(報知新聞社/電子版/7月12日付)の記事内で「立行司の式守伊之助に問いたい。照ノ富士の左の一枚まわしが完全に伸びきったとき“まわし待った”をかけるべきではなかったか。立ち合いから一枚まわしではあったが、翔猿の顔の下までまわしが伸びてしまったら、さらに力は出せない」と、照ノ富士が不利をこうむる判断ミスだったのではと指摘している。 伊之助がまわし待ったをかけなかった理由だが、まわしが伸びた後も両力士が動き回りながら攻防を繰り広げていたため、待ったをかけるタイミングの見極めが難しかったことが考えられる。 また、昨年の7月場所で起こった騒動が伊之助の心理面に影響した可能性もある。伊之助は同場所8日目の照ノ富士対平幕・若元春戦で、若元春が右上手、左下手をつかみ一気に前に出ようとした瞬間、若元春のまわしが緩んでいるとして待ったを指示。しかし、若元春はこれに気付かず照ノ富士を寄り切った。 勝負審判がすぐに物言いをつけ協議した結果、取組は待ったがかかる直前の体勢を作り直させた上で取り直しという異例の事態に。伊之助は待ったをかけるタイミングが遅いなどとファンから批判を受けたが、1年前の判断ミスが頭をよぎり、今回は待ったをかけることをちゅうちょしてしまったという可能性もゼロではなさそうだ。 行司が批判される事態にもなった照ノ富士の故障休場。伊勢ケ浜親方は今後の方針について「巡業とかもあるし、とりあえず痛みをまず取る治療をして先のことを考える」と語ったというが、回復がうまく進むことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年07月19日 15時45分
横綱・白鵬、物議を醸すガッツポーズ釈明も批判「受け入れられない」 力技連発の取り口に解説や協会上層部も苦言
18日放送の『サンデースポーツ』(NHK総合)に、同日の大相撲7月場所千秋楽で45回目の優勝を果たした横綱・白鵬(宮城野部屋)がリモートで生出演。取組後に見せたガッツボーズの真相を語った。 前日まで「14勝0敗」と負けなしの白鵬はこの日、こちらも14戦全勝をキープしていた大関・照ノ富士(伊勢ヶ濱部屋)と対決。2012年7月場所の白鵬対日馬富士(元横綱/当時は大関)戦以来9年ぶりとなった千秋楽全勝対決を小手投げで制した直後にガッツボーズを見せ、ネット上では「横綱がやるような振る舞いではない」と物議を醸した。 番組のメインキャスター・副島萌生アナウンサーから「優勝を決めた瞬間横綱の感情があふれ出たように思ったのですが、あの時はどんなお気持ちだったんでしょうか?」と聞かれた白鵬は、まず「進退(がかかる)というか、精神的にも肉体的にも大変な場所でもありましたから」とコメント。成績次第では引退の可能性もあった今場所は心身両面でかなりの重圧を感じていたと明かした。 その上で、白鵬は「(十両・)炎鵬関が関取なのに付け人をやってもらったし、(取組前に)花道で付け人全員にパワーと元気を送ってもらったので、『やったよ!』という思いに(心が)圧倒されてしまったんじゃないかと思いますね」と発言。本来は幕内以下の力士が担う付け人を自ら志願して務めた炎鵬をはじめ、自身を支えてくれた付け人たちに結果で応えたことで感情が抑えられなかったと語った。 >>十両・貴源治が炎鵬を“アッパー”でKO! 不戦勝をもたらした張り手連発が物議、「兄の貴ノ富士のような暴力」と批判も<< 白鵬の発言を受け、ネット上には「ただ勝ったからじゃなくて、付け人たちに報いることができた故のガッツポーズだったのか」、「6場所連続休場から付け人に後押しされての復活優勝、喜びが溢れるのは当然だったのかも」、「『付け人たちのためにも』って気持ちが無かったら、多分最後まで全勝で優勝することはできなかっただろうな」といった反応が寄せられている。 一方、「だからといってあの相撲内容は到底受け入れられない」、「あんな汚い取り口でよくガッツポーズができたな」、「正々堂々とした取組なら心から優勝を祝えたし、この話にも感動できたんだけどな…」と否定的なコメントも複数見受けられた。 「照ノ富士戦の白鵬は取組後のガッツポーズだけでなく相撲内容も物議を醸しています。白鵬は立ち合いで照ノ富士に強烈な右のかち上げを見舞うと、距離を取りながら顔面への張り手を連発。そこから右四つの体勢となった後、照ノ富士の右手を極めたまま強引な投げで土俵へ投げ倒しました。この日NHK中継で解説を務めていた北の富士氏(元横綱)は、白鵬の取組を受け『ありとあらゆることをやってるからね。うーん…』と絶句。また、取組後の報道では日本相撲協会・尾車事業部長(元大関・琴風)も『決してほめられた内容ではない』と苦言を呈しています」(相撲ライター) 一部では「横審から絶対文句が出るだろうな」と、19日に開催予定の横綱審議委員会で問題視されるのではとの声も挙がっている白鵬のガッツポーズ。角界では土俵上で過度に感情をあらわにすることは好ましくないという風潮があるため、ガッツポーズは花道や支度部屋で行った方が良かったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年07月14日 15時30分
平幕・千代大龍にファン激怒「八百長やってるのか」 照ノ富士相手の無気力相撲が物議、解説や協会上層部からも苦言相次ぐ
13日に行われた大相撲7月場所10日目。同日に今場所の負け越しが決まった西前頭4枚目・千代大龍(九重部屋)の相撲が、ネット上の相撲ファンの間で物議を醸している。 前日までに「2勝7敗」の千代大龍はこの日、「9勝0敗」の東大関・照ノ富士(伊勢ヶ濱部屋)と対戦。負け越しにリーチのかかる千代大龍が、優勝争いトップを走る照ノ富士に土をつけ踏みとどまれるかが注目点だった。 >>関脇・照ノ富士、医者から余命宣告を受けていた?「2年近くで死にますよ」 大関から序二段転落の真相を明かし驚きの声<< ところが、千代大龍は呼吸が合わず立ち合い不成立と自分で判断したのか、照ノ富士にぶつかっていかず棒立ちのような体勢に。だが、立行司・式守伊之助は軍配を返し立ち合いは成立していたため、千代大龍は向かってきた照ノ富士に何の抵抗もできないまま難なく寄り切られてしまった。 わずか1秒ほどで負け越しとなる8敗目を喫した千代大龍に対し、ネット上には「何を勘違いしたのか知らないけど、八百長やってるのかと思うくらいの無気力相撲」、「行司が『待った』と言ってないのに力を抜いたのは怠慢でしかない」、「現地の客から『金返せ!』ってヤジられてもおかしくないような酷い取組だ」といった苦言や批判が寄せられている。 「千代大龍の相撲にはファンだけでなく、この日NHK中継で解説を務めた北の富士氏(元横綱)も苦言を呈しています。北の富士氏は取組を終え照ノ富士が勝ち名乗りを受ける中、『最悪の結果じゃない、これは』と千代大龍にため息。その後も『(千代大龍は)両手ついてるからね? しょうがない、行司は軍配引く(返す)しか。まあ(番付差を考えれば)こんなことにならなくても(照ノ富士には)勝てやしないけど、これは(見てる人に対して)失礼もいいとこだよ』とバッサリ切り捨てています。千代大龍は立ち合いからのぶちかましを持ち味とする力士なのですが、今回の取組では立ち合いで行司が待ったをかけたと勘違いして力を抜いてしまったようですので、心にすきがあったと言われても仕方ないところではないでしょうか」(相撲ライター) 取組後の報道では日本相撲協会・八角理事長(元横綱・北勝海)から「残念ですね、ああいう相撲は。お客さんがガッカリする」、尾車事業部長(元大関・琴風)からも「自分で勝手につっかけて自分で止まってしまった。お客さんをしらけさせてしまった」とそれぞれ批判されたことが伝えられている千代大龍。協会上層部もあっけない敗戦に失望しているようだ。文 / 柴田雅人
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