吉村禎章
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スポーツ 2021年05月08日 11時00分
巨人のスター選手がコーチの決断に激怒「こんなチームじゃなかった」 現役引退の引き金に?大久保氏が理不尽エピソードを明かし反響
野球解説者の大久保博元氏(元楽天監督)が5日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。巨人・原辰徳(現巨人監督)にまつわる秘話を明かした。 今回の動画で大久保氏は、現役・巨人時代(1992-1995)の先輩・吉村禎章(現巨人一軍作戦コーチ)との思い出をテーマにトーク。その中で、大久保氏自身がコーチから不可解な二軍落ちを告げられた際、吉村氏と共に当時選手の原が激怒したという話を語った。 >>清原氏に「いい加減にしろよオイ!」後輩が激怒 命の危機を感じた? 巨人・元木ヘッドが衝撃のいたずらを明かし反響<< 1995年シーズン中のある名古屋での試合後、原、吉村と共に食事に行く約束をしていたという大久保氏。試合後に遠征先のホテルでシャワーを浴びようとしていたところ、突然部屋を訪ねてきた山倉和博コーチ(当時)から「明日からファームに行ってくれ」と二軍落ちを告げられたという。 この日の試合では出場機会がなかったが、前カードの阪神戦で大久保氏はホームランを放っていたという。納得がいかなかったため二軍落ちの理由を聞くと、山倉コーチが「体にキレがない」などとあいまいな説明しかしなかったため口論になったという。 口論の末に二軍落ちを受け入れた直後、原から「デーブ(大久保氏の愛称)どうしたの?(俺の)部屋集合だよ?」と電話がかかってきたという。すぐに原の部屋に向かい、先に部屋に入っていた吉村と原に「明日からファームって言われて、今から荷物出しとかしなきゃいけないんでご飯行けないんです」と謝罪したという。 すると、大久保氏の言葉を聞いた原は「デーブ悔しいな。こんなチームじゃなかったんだ我が巨人軍は」と明確な理由なく二軍落ちを決断した山倉コーチに激怒しつつ、「お前が何を頑張ってるか俺は分かってるよ。(だから)こらえてくれ」と大久保氏を激励。また、吉村も「耐える時は耐えなきゃしょうがないぞ。必ずいい巨人軍に俺たちがするから、(今は)耐えてファームに行け」と言葉をかけてくれたという。 ただ、西武時代(1985-1992)で、長らく二軍でくすぶった経験から巨人加入前に「人のせいにしない」、「言い訳をしない」、「嘘をつかない」という誓いを自分で立てていたという大久保氏は、原監督や吉村氏の言葉を聞くうちに「俺人のせいにまたしてる」と、二軍落ちは自身ではなく山倉コーチに全て非があると考えてしまっていることに気付いたという。そのため、「その時に俺『やめた方がいい』って決めた」と現役引退を決意し、実際に同年限りで引退したと語っていた。 大久保氏は動画で吉村氏と飲みに行った際の話や、現役中に唯一、吉村氏からほめられたエピソードについても語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「原さんが山倉さんに怒った話は初めて聞いた」、「原も吉村も、山倉がきちんと説明責任を果たしていないことに納得できなかったのかな」、「山倉はデーブや槙原(寛己)をいびってたらしいけど、もしかして原もやられてたのか?」といった反応が多数寄せられている。 「山倉コーチは巨人一筋(1978-1990)で現役生活を送り、引退後は巨人(1993-1998)、ソフトバンク(2011)でコーチを歴任している現在65歳の元捕手(1995年当時は40歳)。意外性のある打撃と投手に配球の主導権を委ねるリードには定評がありましたが、その一方でふてぶてしい態度から馬の合わない同僚も多かった捕手とも言われています。実際、大久保氏はある試合で山倉コーチのサインを元に組み立てた配球で失点を喫した後、なぜかサインを出した側の山倉氏にベンチで激怒されたと過去に明かしています。また、元巨人・槙原氏もコースを外れた球を投げた際、山倉コーチが必ず露骨に嫌な顔をして返球してくるため苦手としていたそうです」(野球ライター) 原監督や吉村氏が当時山倉コーチと確執があったという話は伝えられていない。ただ、裏では山倉コーチの態度に疑問や不満を抱いていたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年09月28日 19時45分
その打力は立浪・掛布以上? 広島・達川元監督が告白、古田氏も攻略に苦戦した“巨人の歴史を変える打者”とは
元横浜で野球解説者の高木豊氏が27日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元広島監督で野球解説者の達川光男氏がゲスト出演。現在巨人で一軍作戦コーチを務める吉村禎章氏について言及した。 今回の動画で達川氏は、現役時代に「こいつすごいな」と感じた打者を左右で1人ずつ挙げトーク。最もすごいと感じた左打者に巨人(1982-1998)一筋で現役生活を送り、プロ17年間で「.296・149本・535打点・964安打」といった数字を残した吉村氏の名を挙げた。 >>巨人・吉村が“4ボール”からホームラン! 球審のミスが招いた悲劇? 相手監督は“無申告”を後悔「人間正直でなきゃいかん」<< 捕手として吉村氏と対峙する中で、「絶対に3000本(安打)は行く」という思いを常々抱いていたという達川氏。本人は盗塁に興味はなかったというが、打撃力だけでなく走力もハイレベルだったという。 その吉村氏のすごさについて、達川氏は「弱点がない。インコースはめちゃくちゃ強かったし、逆方向にもホームランが打てた」と、左右に強い打球を打ち分けるバットコントロールがすごかったと指摘。当時の球界では逆方向にも軽々とホームランを打てる打者はバース(阪神)やブライアント(近鉄)ぐらいしかいなかったというが、吉村氏の打力は両名にも引けをとらないほどだったという。 ここまでの達川氏の話を受けた高木氏は、同時期に活躍した左打者である立浪和義(中日)や掛布雅之(阪神)との違いは何かと質問。これに対して達川氏は「吉村は立浪(ほど)のしつこさはなかったが、立浪より長打力があった」、「掛布もインサイド(の球に)は強かったが、ボール半分吉村の方が強かった」とそれぞれ吉村氏の方が上回っている点があると主張した。 動画内で具体的な時期は明かされていないが、吉村氏の攻略に活路を見いだすためある年のオールスターで古田敦也(ヤクルト)に「古田お前、吉村どうやって抑えてるの?」と聞いたこともあるという達川氏。ただ、古田氏も「いや、僕も吉村(の抑え方)は本当に分からない」とお手上げ状態だったと語っていた。 達川氏はこの他にも、自身がすごいと思った右打者や、ソフトバンクコーチ時代(2017-2018)に指導したソフトバンク・甲斐拓也について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「今は逆方向に飛ばす打者は珍しくないけど、当時は左右にポンポン飛ばす吉村はすごく異質な存在に見えたな」、「立浪も掛布も相当いい打者なのに、両者より上ってめちゃくちゃ評価高いな」、「古田でも攻め方が分からなかったのは意外、それじゃあ当時の捕手はほぼ全員攻略法が分からなかったんじゃないか」、「3000本は分からないけど、怪我さえなければ2000本は優に達成してただろうな」といった反応が多数寄せられている。 1982年から1998年まで巨人でプレーした57歳の吉村氏と、広島(1978-1992)で活躍した65歳の達川氏。両者は1982年から1992年にかけてセ・リーグでしのぎを削っている。 「今回名前が挙がった吉村氏はプロ7年目・25歳だった1988年7月6日中日戦で靭帯断裂の大怪我を負い、それ以降成績が一気に下落するなど不運な故障に泣かされた選手。しかし、前年の1987年まではプロ6年間で『.324・87本・259打点・519安打』といった成績を残すなど、長打力・巧打力を兼ね備えた好打者として巨人の主軸を担っていました。通算安打は1000本にも届いていませんが、今でも『怪我さえなければ2000本安打は堅かった』という声は根強いですね」(野球ライター) 怪我前まではファンやメディアの間で“巨人の歴史を変える打者”とまで言われていた吉村氏。その実力を裏付ける達川氏の言葉に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年09月26日 11時00分
巨人・吉村が“4ボール”からホームラン! 球審のミスが招いた悲劇? 相手監督は“無申告”を後悔「人間正直でなきゃいかん」
22日に東京ドームで行われた巨人対広島の一戦。試合は「5-4」で巨人が勝利したが、同戦中にボールカウントを巡り一時試合が中断するハプニングが起こった。 試合が中断したのは、「0-0」と両チーム無得点の2回表1死。マウンドには巨人先発・菅野智之、打席には広島・松山竜平という場面だったが、松山がカウント「2-2」からの5球目をファールとした直後、球審の本田英志審判がネット裏のスタッフに向かってカウント「2-2」と表示されているスコアボードのランプを「3-2」に訂正するようジェスチャーで伝えた。 すると、巨人捕手・大城卓三がカウントは「3-2」ではなく「2-2」のままで合っていると本田審判に抗議。これを受けた本田審判が一度ネット裏に下がってカウントを確認したところ「2-2」が正しいカウントで、自身が変更を要請した「3-2」は間違いだったことが判明。これにより試合は約2分半の中断を経てカウント「2-2」のまま再開され、その後菅野はカウント「3-2」からの8球目で松山を遊ゴロに打ち取った。 >>巨人・若林に「やり方が汚い」ファン激怒 守備妨害を誘った“トリックプレー”に賛否、篠塚氏は「うまく演技してます」<< カウントが間違ったままだと7球目で四球となっていたこともあり、ネット上には「抗議してカウント間違いを防いだ大城はファインプレーだな」、「試合の流れに影響しかねないから審判はしっかりしろよ」といった反応が多数寄せられた。一部では「昔吉村がカウント間違いから本塁打打ってたよな」、「吉村みたいに間違えられてラッキーなケースもあるけど普通に抗議が正解だな」といったコメントも見られた。 一般的にカウントの間違いは、どちらかのチームにとってデメリットとなる。ただ、過去には同様のトラブルに見舞われたものの、逆にラッキーな方向に転じたケースもある。 1987年10月18日、後楽園球場で行われた巨人対広島の一戦。当時プロ6年目・24歳の吉村禎章は、ここまでキャリアハイとなる29本塁打を放つなど巨人の中軸として活躍。シーズン最終戦となった同戦にも、「5番・右翼」で先発出場した。 その吉村がハプニングに見舞われたのは、「1-5」と巨人4点ビハインドで迎えた4回裏1死の場面。ここで第2打席を迎えた吉村は広島先発・白武佳久に3球目まででカウント「1-2」と追い込まれるが、続く4球目は見送りカウントは「2-2」に。だが、球場のスコアボードが不調でボール球のランプが1つしか点灯しなかったことから、球審の山本文男審判は1ボール、2ボールどちらが正しいのか疑心暗鬼に。そこで、打席の吉村、そして広島捕手・達川光男にカウントを確認した。 2ボールが正しいカウントだと分かっていた達川は、カウントを有利にするために1ボールと即答し山本審判をだまそうと試みる。すると、この達川の発言に対して吉村が特に何も言わなかったため、山本審判は「1-2」と間違ったカウントのまま試合を続行。そのまま次の5球目が投じられたことで巨人側のアピール権は消滅し、ボールカウントの訂正を求めることもできなくなった。 その後、吉村は5球目をファウルした後、6、7球目のボール球を見送り。本来ならカウント「4-2」で四球となるが、山本審判はフルカウントだと思い込み四球を告げず。達川の策略により、吉村は四球を阻まれた形となった。 ところが、吉村はこの直後に白武が投じた8球目を捉え左翼席への本塁打に。通常ならあり得ないカウント「4-2」からの一発で、シーズン本塁打数を大台の30本に乗せることとなった。 試合は「2-5」で巨人が敗れたが、試合後の報道で吉村は「おかしいな、と思っていたけど、そのまま打っちゃいました」と疑問を抱きつつ放った本塁打だったとコメント。また、巨人・王貞治監督も疑いを持っていたというが、「間違ってると恥ずかしいからやめた」と自信を持って抗議することはできなかったという。 一方、王監督と同じく間違いに気づいていたという広島・阿南準郎監督は「人間正直でなきゃいかん」と一言。吉村に本塁打を打たれるまでは「これはもうけた」と考えていたというが、本塁打を打たれ、素直に申告して歩かせた方がマシだったと後悔したという。両チームを振り回したこの間違いに、山本審判は「私のミス以外の何ものでもありません」と反省しきりだったという。 現役時代に巨人(1982-1998)でプレーし、57歳の現在は巨人で一軍作戦コーチを務めている吉村。大城の抗議で大事に至らなかった今回のカウント間違いを、どのような思いでベンチ内から見つめていたのだろうか。文 / 柴田雅人
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