伊原春樹
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スポーツ 2021年02月22日 19時30分
スタメン落ちのオリックス選手が指揮官に激怒「家族も皆見に来てる!」 伊原元監督が造反を受けた打者を明かす
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が21日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元西武・オリックス監督で野球解説者の伊原春樹氏がゲスト出演。元楽天で野球解説者・山崎武司氏との間で起こった修羅場を明かした。 2004年に1年だけオリックス監督を務めている伊原氏。今回の動画では同年に行われた名古屋での試合前に、当時オリックスに所属していた山崎氏から造反を受けた話を披露した。 動画内で具体的な日時は明かされていないが、伊原氏は名古屋で行われたある試合に臨んだ。山崎氏がそれまで不振だったためスタメンから外したところ、試合前にマネージャーから「山崎がほえてる」、「中村(勝広)GMのところに行ってあーだこーだ言ってる」と報告を受けたという。 自身ではなく球団上層部に不満をぶつけた山崎氏に、「それは違うんじゃないか」と不快感を抱いたという。すぐに山崎氏を呼びつけ、「お前ちょっと考え違いしてないか?」と苦言を呈したという。 ただ、苦言を受けた山崎氏は「監督、僕は名古屋出身ですよ! 家族も皆見に来てるわけですよ! そこでスタメン外すのはないでしょ!」と逆上。伊原氏が「それは分からんでもないけど、今日のピッチャー(と)の対戦でお前は全然打ってないし、我々は(勝つために)最善を尽くしてベストオーダーを組んでるわけだから」とスタメン落ちの理由を説明しても、「分かってくれてないっすよ!」と聞く耳を持たなかったという。 「そういう状態でベンチ入れてもなんだから、『じゃあ今日はお前、ベンチ外れて帰っていいから』って言った」と、最後には帰宅の許可を出したという伊原氏。すると、山崎氏は「そうしますわ!」と言って本当に帰ってしまったと語っていた。 伊原氏は動画で西武とオリックスの雰囲気や文化の違いについても話している。 >>オリックス・岡田元監督、金子の投球に驚き「キャッチャーの指足らんわ!」 規格外の技術に異例の指示も?<< 今回の動画を受け、ネット上には「選手が起用面の不満をフロントにチクるってとんでもない話だな」、「地元で勇姿を見せたい気持ちは分かるけど、ちょっと公私混同が過ぎる気がする」、「結果を残してるならまだしも、不振なのにそれを言ったらワガママとしか思われないだろ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「『地元での試合が復調のきっかけになれば』っていう考えは無かったのか?」、「処遇を決めるのは名古屋の試合での結果を見てからでも遅くなかったんじゃないか」、「ちょっと思いやりに欠ける気もする。こういう態度が選手の士気を下げ、結果的に1年で退任する羽目になったのでは」といった否定的なコメントも複数見受けられた。 現在52歳の山崎氏は現役時代に中日(1987-2002,2012-2013,2014)、オリックス(2003-2004)、楽天(2005-2011)でプレーし、通算で「2249試合・.257・403本・1205打点・1834打点」といった成績をマーク。ただ、伊原氏と共にオリックスで戦った2004年は「62試合・.245・4本・20打点・37安打」とほとんど結果を残せていない。 同年のオリックスは「49勝82敗2分・勝率.374」で3年連続最下位に沈み、伊原氏もこの年限りでの退任をしいられている。今回の動画で明かされたエピソードは、低迷から抜け出せない当時のチーム状況の表れなのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2020年12月04日 20時30分
西武コーチがルーキーを“硬球”でボコボコに!「何不貞腐れてんだコラ」大久保元監督が“鬼軍曹”を激怒させたワケは
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が3日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に受けた衝撃の鉄拳制裁を明かした。 現役時代に西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)でプレーした大久保氏は、今回の動画で西武時代に自身や同僚が指導者から受けた「鉄拳制裁」をテーマにトーク。その中で、1985年1月に行われた西武の新人合同自主トレで、当時西武コーチだった伊原春樹氏から硬球で殴られたエピソードを明かした。 >>オリックス選手が監督の指示に何度も反発!「なんで僕がDHなんですか」伊原元監督が手を焼いた主力打者を明かす<< 高校通算52本塁打を記録した打力を買われ、1984年ドラフトで西武から1位指名を受けた当時17歳の大久保氏。しかし、高校卒業前に参加した合同自主トレでは走り込みや守備練習ばかりをやらされたため非常にフラストレーションがたまっていたという。 そんな中、ある日のメニューで股割りの姿勢で捕球練習を行っていた際、いら立ちが表情に出ていたのか伊原氏から「何ふてくされてんだコラ」と注意された大久保氏。それまでたまっていた不満を抑えきれず、「僕はバッティングで(プロに)入ったのに、バッティングじゃなくてこんなことばかりやらされて…」とつい反発してしまったという。 すると、大久保氏の言葉を聞いた伊原氏はその場に転がっていたボールを両手でつかみ、そのまま大久保氏の顔面を複数回にわたって殴打。大久保氏によると、伊原氏の殴る力は「顔中に縫い目の跡がついた」というほど強かったという。 硬球で殴られたことで顔面がパンパンにはれ上がり、脳震とうまで起こしたという大久保氏。練習中に起きた出来事のため当然周りの選手や記者も自身が殴られる光景を見ていたというが、「(この程度の暴力は)事件にも何にもなんない(時代だった)」と当時を振り返っていた。 大久保氏はこの他にも先輩がミスをしたあおりで自分も殴られた話や、自身の同期、後輩の2名をまとめてボコボコにしたコーチなどについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「硬球ってほぼ石みたいな硬さなのにそれで人殴るのはヤバすぎる」、「今の時代だったらクビどころか警察に訴えられそうな強烈な話だ」、「まだ高校生の身分でプロのコーチに文句言ったらそりゃ殴られても仕方ない」、「大久保さんは『こんなこと言ったらシバかれる』って思わなかったんだろうか?」といった反応が多数寄せられている。 伊原氏は西武(1981-1999,2001-2003,2014)、阪神(2000)、オリックス(2004)、巨人(2007-2010)で監督やコーチを歴任し、グラウンド内外での厳しい指導から“鬼軍曹”とまで呼ばれた人物。その伊原氏の強烈な鉄拳制裁に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年12月03日 20時30分
オリックス選手が監督の指示に何度も反発!「なんで僕がDHなんですか」伊原元監督が手を焼いた主力打者を明かす
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が2日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元西武、オリックス監督で野球解説者の伊原春樹氏がゲスト出演。オリックス監督時代に手を焼いた選手を明かした。 今回の動画で伊原氏は2004年に務めたオリックス監督時代について、前年途中まで約2年間同チームを率いていた石毛氏と共に振り返りながらトーク。その中で、柔道女子48キロ級で五輪2連覇(2000シドニー、2004アテネ)を果たした柔道家・谷亮子の夫としても知られる谷佳知からたびたび反発されたエピソードを語った。 >>ソフトB・中村の弔い打で思い出す、巨人・谷の“号泣満塁弾”「先に逝かれて本当に悲しくて…」急逝の盟友に捧げた魂の一打<< 動画内で具体的な日時は明かされていないが、2004年シーズン中のある時期に谷が肘や肩を痛めていたという伊原氏。前年に「.350・21本・92打点・189安打」で最多安打のタイトルを獲得するなどチームの主力だった谷の負担を軽減するため当分DHで起用することにし、報道陣の前でもこの考えを口にしたという。 すると、伊原氏を取材した記者から伝え聞いたのか、谷は翌日伊原氏の元を訪れ「なんで僕がDHなんですか」と反発。伊原氏は「誰が(谷に)喋ったんだろう?」と疑問を抱きつつも、DH起用は負傷を考慮したものだと説明し納得させたという。 また、伊原氏はDH起用だけでなく、バントの指示を巡っても谷に反抗されたことがあると告白。伊原氏によると、谷にバントのサインを出す可能性を考慮しある試合前の練習中に「バントをしっかり練習しておけよ」と指示したところ、谷から「僕は(これまで)1回もバントのサインを出されたことがないからできません」とまさかの“NG”を食らったという。 これに伊原氏は「できませんじゃないだろう」と面食らったが、「お前みたいにバッティングがうまい選手はバントも絶対できる」、「(試合展開によってはバントを)やる時もあるだろうからしっかり練習しておけ」と説得すると意外にも谷はすんなり納得。それ以降はしっかりとバントの練習をするようになったため、伊原氏は試合でも実際に何度か谷にバントのサインを出すことができたという。 「(谷は)ちゃんと説明して動機づけをしてやればスッと(指示を)受け入れる選手だった」という伊原氏。反発が多かったのは、わがままだったからというわけでは決してないと語っていた。 伊原氏はこの他にもオリックス監督就任の際に石毛氏から受けた後押しや、2002、03年に率いていた西武とオリックスの違いなどについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「谷がそんな反抗的な態度とってたのは知らなかった」、「当時の谷は寡黙で職人肌という印象が強かったから伊原さんに噛みついていたのは意外」、「伊原さんの話を聞く限り、谷はわがままというよりはストイック過ぎたって感じがするな」、「指示を単に受け入れずに、理由や根拠をちゃんと理解した上で取り組むという姿勢は見習いたい」といった反応が多数寄せられている。 現役時代はオリックス(1997-2006,2014-2015)、巨人(2007-2013)でプレーし、「.297・133本・741打点・1928安打」といった数字を残した47歳の谷。何気ない指示でも「なぜ?」、「どうして?」と根拠を問う姿勢もまた、これだけの成績を残せた一因なのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2020年09月14日 20時45分
清原和博氏を西武コーチが殴打!「八重歯が唇を貫通した」“鬼軍曹”の逆鱗に触れた怠慢エピソードを明かす
元楽天監督・大久保博元氏が13日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、清原和博氏がゲスト出演。現役時代に受けた“鉄拳制裁”について言及した。 >>元楽天監督・大久保氏「みそぎの時間は終わり」 清原和博氏の執行猶予満了にファン・OBからエール 今後の活動は名球会がカギに?<< 今回の動画で清原氏と大久保氏は、同僚だった西武時代(1986-1992)を振り返りトーク。 その中で清原氏は、ルーキー時代の1986年に当時の伊原春樹コーチから顔面を殴られた話を披露した。 動画内で具体的な日時は明かされていないが、ある試合前の練習で50メートル走を行っていたという清原氏。6秒台のタイムがノルマとして設定されていたが、当時18歳の清原氏は初めてシーズンを戦う疲れもあって何度か7秒台のタイムを出してしまったという。 すると、練習を見ていた伊原コーチは「おいキヨ!」と清原氏を呼びつけると、「お前やる気あんのか!」と一喝。清原氏は「はい」と答えたが、その直後「いきなり『バンッ!』て(顔面を)殴られた」という。 伊原コーチに殴られた衝撃は、「八重歯が唇を貫通した」ほど強かったという清原氏。続けて「やる気ないなら帰れ!」と伊原コーチに言われたが、特に反抗はせずそのままグラウンドを後にしたと笑い交じりに語っていた。 清原氏はこの他にも、伊原コーチとは別のコーチに怒られた際のエピソードや、西武時代に使っていたバットに関し動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「コーチが選手を殴り飛ばすって凄い話だな、今なら一発でクビになりそう」、「歯が唇を貫通するって一体どんな殴り方をしたんだ」、「言われた通りに帰ったってことは内心相当ムカついたんだろうな」、「帰ったらさらに殴られるかもしれないのによく帰ろうと思ったな」、「ゴールデンルーキーの清原を殴り飛ばすとはやっぱり厳しいな伊原さんは」といった反応が多数寄せられている。 「西武(1981-1999,2001-2003,2014)、阪神(2000)、オリックス(2004)、巨人(2007-2010)で監督やコーチを歴任した71歳の伊原氏は、グラウンド内外での厳しい指導から“鬼軍曹”と呼ばれた人物。『選手に好かれようと思ったら指導者も選手も成長しない』と常に公言し、2014年の西武監督時代には指導方法を巡り選手との確執が報じられたこともありました。金の卵として大きな期待をかけられていたドラ1ルーキーの清原氏に対しても、その指導方針は一貫していたようです。ただ、当時は反抗的な態度も見せていた清原氏ですが、動画内で『西武の練習って今考えると理にかなってるのかな』と語っているところを見ると、今回明かしたような厳しい指導が自分の糧になったとの思いもあるようですね」(野球ライター) 当時の清原氏はPL学園高から鳴り物入りで西武に入団し、世間からの注目度も非常に高かったゴールデンルーキー。その清原氏も甘やかすことなく厳しく指導した伊原コーチに驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年08月07日 17時00分
ダルビッシュ、伊原元監督の“矛盾”を指摘 原監督の“野手登板”を批判も、同じ采配を止めなかった過去が?
カブス・ダルビッシュ有が7日、自身の公式ツイッターに投稿。元西武監督・伊原春樹氏に苦言を呈した。 今回の一件の発端は、6日に行われた巨人対阪神戦。「0-11」と巨人11点ビハインドの8回裏1死、巨人・原辰徳監督は控え投手を温存するため、この回7失点の堀内隼人に代わり野手の増田大輝を6番手としてマウンドへ。増田は「0.2回無失点・被安打0・1四球」と投手顔負けの投球を見せたが、伊原氏は同日の『東京スポーツ』(東京スポーツ新聞社/電子版)の記事内で「考えられない。私がベンチにいたら、原監督とケンカをしてでも絶対にやらせなかった」と原監督の采配を批判した。 7日に自身のツイッターに投稿したダルビッシュは、伊原氏の発言を伝える『東京スポーツ』の記事リンクを添え、「自分が監督の時にやらなければいいだけの話」とバッサリ。 また、ダルビッシュは同日に再度ツイッターに投稿し、「1995年、東尾監督の時にデストラーデさんがピッチャーされているんですが当時コーチだった伊原さんはなぜ東尾さんと喧嘩して辞めさせなかったんですかね?」とツイート。1995年5月9日の西武対オリックス戦で西武の助っ人野手・デストラーデが登板したことを引き合いに、当時一軍守備走塁コーチの伊原氏はなぜ止めなかったのかと疑問を呈している。 >>ダル「アメリカの人は絶対切るな」アフロヘアーが海外では好評 「ジャムおじさんにしか見えない」日本ファンとは真逆で驚きの声<< 伊原氏の発言を受け、ツイッター上のファンは「他の投手を休ませることができたし、そんな目くじら立てるほどの采配じゃないと思う」、「今年は過密日程な上にコロナで急に投手が離脱する可能性もあるから、リスクマネジメントとしてはむしろ理に適っているのでは」、「8回で試合を諦めて野手登板っていうのは、お金を払った観客に対してちょっと失礼ではないか?」、「阪神側を馬鹿にしてると捉えられてもおかしくない、投手を全員使い切ったわけでもなかったのに」などと反応している。 一方、ダルビッシュの投稿に返信する形で、「これはダルの言う通り、自分の考えを他の監督に押し付けるのは間違ってる」、「伊原さんは昔と今でやってることが違うと説得力が無いよ」、「自分も昔同じことやってたのに、今になって『それはダメだ』って言うのは筋が通ってない」、「伊原は当時守備走塁コーチだから投手起用に権限は無かったのかもしれんが、本当に許せないならミーティングとかで言って止めてないとおかしいよな」と伊原氏に指摘し、苦言を呈するファンも複数見受けられた。 元巨人監督・堀内恒夫氏が6日に自身のブログで「これはやっちゃいけない」、「増田がマウンドに立った瞬間 俺はテレビを消した」と批判する一方、元巨人・上原浩治氏が同日に自身のツイッターで「限られた人数で、どう使うかは監督の判断だと思います」と擁護するなど、他のOBの間でも物議をかもしている原監督の采配。本人は試合後に「あれでストライクが入るというのはまさにユーティリティー。見事だと思う」と増田を称賛したことが伝えられているが、“野手登板”の波紋はもうしばらくの間広がりそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてダルビッシュ有の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/faridyu堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara
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スポーツ 2020年06月23日 07時00分
ロッテ監督が審判の判定に激怒! 執拗な抗議に審判もまさかの行動? 疑惑の判定が呼んだボイコット寸前の大騒動
6月19日に開幕し、21日までに計18試合が行われた今シーズンのプロ野球。複数の試合では審判の判定に異議がある場合に、ビデオ映像によるリプレー検証を求める「リクエスト制度」も運用されている。 >>ストライクど真ん中の球がなぜかボールに! 西武・渡辺が「やってられない」と激怒した大誤審、開き直った審判の末路は<< 2018年から導入されているリクエスト制度は、際どい判定で試合が混乱するのを防ぐ意味合いを持っている。この制度がまだなかった今から30年前のこの時期には、審判の判定を巡り大騒動が勃発した試合がある。 1990年6月23日、西武球場(現メットライフドーム)で行われたロッテ対西武の一戦。ロッテは7回表終了時点で「6-5」と1点リードしていたが、7回裏に2死二、三塁のピンチに。この場面で投手・園川一美がセットポジションで静止せずに投球してしまい、球審の高木敏昭審判はボークを宣告。これにより三塁ランナーがホームインし、不運な形で同点を許してしまった。 すると、ボークの判定を受けたロッテ・金田正一監督が「何であれがボークや!」と叫びながらベンチから猛ダッシュ。高木審判につかみかかると、高木審判の右腕を殴る暴挙に出た。 暴行を受けた高木審判は即座に退場を宣告するも、金田監督はさらに蹴りを2発お見舞い。その後も制止されながら怒りをあらわにする金田監督に対し、高木審判も自身のマスクや帽子を地面にたたき付けながら応戦した。 なおも怒りが収まらない金田監督は、マウンド上の園川からボールとグローブを奪い取ると「ちょっと来い!」と審判団を招集。その後集まった審判団の前でボークのシーンを自ら再現し判定に抗議した。 それでも審判団が相手にしなかったため、金田監督は選手全員をベンチに引き揚げさせ試合のボイコットを示唆するというまさかの行動に。慌てたロッテ関係者がなんとか金田監督をなだめたことで実際にボイコットには至らず、試合は8分間の中断後に再開されたが、ロッテはその後「6-13」の大敗を喫する結果となった。 なぜここまで判定に抗議したのかについて、金田監督は試合後の報道の中で三塁コーチャーを務めていた西武・伊原春樹コーチの行動によるものと主張している。金田監督によると、園川がボークを宣告される直前、伊原コーチは三塁コーチボックスから本塁方向へダッシュし、あたかも三塁ランナーがホームスチールを仕掛けたかのように見せていたとのこと。ただ、三塁塁審を務めていた五十嵐洋一審判によると、「伊原コーチはボークを宣告した後に出てきていた」という。 最後まで主張が認められなかった金田監督は、パ・リーグ連盟から「罰金100万円+出場停止30日」という重い処分を課されてしまう。また、禍中の審判となった高木審判が「こんな奴がいるところで審判ができるか!」として同年シーズン途中で辞職するなど、非常に後味の悪い結末となっている。 現代のプロ野球でも、審判の判定に納得がいかない監督が退場覚悟で抗議をするシーンはしばしば見られる。ただ、これだけの騒ぎをもたらすような監督は、もうこの先お目にかかれないのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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