三木肇監督
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スポーツ 2020年10月01日 11時25分
楽天・松井「リリーフ再転向」の真相 本人にも自覚アリ? 石井GMの誤算はドラフト会議にも影響か
逆転優勝のための緊急措置か、それとも…。9月30日の首位・ソフトバンクとの一戦に勝利した後、楽天・三木肇監督がオンライン会見で松井裕樹投手のリリーフ再転向を明言した。 「今までの経験値を生かしてブルペンに入ってもらって、チームの力になってもらいたいという期待と…。みんなでこういう判断をした」 三木監督は松井本人とも話し合ってから決めたと話してきた。 先発に転向した松井のこれまでの成績は、3勝3敗、防御率3・66(10試合)。残り32試合、昨季の最多セーブ王がブルペン待機すれば、大きな戦力となるだろう。 >>楽天・田尾監督に助っ人が直接抗議! 処遇を巡る“修羅場”を暴露、「よく文句言えたな」ファン驚愕<< 「パ・リーグはクライマックスシリーズを開催します。但し、1位と2位のみが進出できるので、3位の楽天とすれば、最低でも2位でペナントレースを終了したいはず」(プロ野球解説者) 松井のブルペン待機は総力戦、スクランブル態勢だという。 松井のリリーフ再転向の情報は、実は9月24日の千葉ロッテ戦後から囁かれていた。この時点で、再転向の情報を信じる取材陣は少なかった。その根拠はシーズン前の石井一久GMの言動だ。 石井GMは「中長期ビジョン」なるワードをよく口にする。3年から5年先を見越してのチーム構想で、今年36歳の岸孝之、30歳の則本昂大を軸とした現先発スタッフの弱体化を懸念していた。松井を3年後の先発ローテーションの大黒柱に据えるため、「リリーフに戻すことはない。三木監督とも打ち合わせ済み」とも言ってきたからだ。 前述の三木監督の「みんなで決めた」発言から考えると、松井のブルペン待機案は石井GMも了承しているようだが、さらに気になる情報も聞かれた。 リリーフ再転向の情報が出始めた9月24日の千葉ロッテ戦だが、同日の先発投手は松井だ。記録上では「5回無失点で3勝目」だが、 「初回から全力投球、勝利投手の権利を得る5イニング目はバテバテで、長打と2四球で満塁のピンチに陥りました。下妻のリードで最後のバッターの裏をかくことができ、どうにか凌いだようなもの」(球界関係者) と、ピッチング内容は厳しかった。 「先発失格の烙印を押されたのが、今回のリリーフ再転向の本当の理由」と見る声も少なくない。 「松井自身は『ガス欠になっても』なんて、試合後に話していました。逆転優勝を狙うチームの意気込みとしては頼もしいコメントですが、首脳陣が求める先発ピッチャーのスタイルではありません」(前出・同) もっとも、楽天のチーム関係者によれば、同日の試合後、「ナイスピッチング!」のファンの呼び掛けにも松井は首を振っていたという。力任せのガムシャラが及第点ではないことは本人も自覚しているようだ。 今秋のドラフト会議は10月26日。気の早い話だが、「大卒、社会人の先発ピッチャーを上位指名し、岸、則本の後継者に育てるのでは?」なんて声も聞かれた。いずれにせよ、今オフ、松井の先発案は再検討となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年03月10日 11時35分
楽天・黒川、開幕一軍メンバーにサプライズ選出? 三木監督の“忖度”、開幕延期も追い風となるか
開幕戦の延期が決定した。この決定が影響しなければいいのだが…。 「ペナントレースの開幕戦を延期したのは、無観客だと経営面で厳しいというのもあったと思います。ただ、選手を調整させる時間か増えたので、それをプラスに転じる事ができれば」(ベテラン記者) 調整の日時が増えたことで、「高卒内野手の開幕一軍入り」が見られるかもしれない。 東北楽天ゴールデンイーグルスのドラフト2位ルーキー・黒川史陽の評判が良い。もともと打撃センスは高かったが、オープン戦でもプロの先輩投手に力負けせず、結果を出している。守備でも、プロのスピードに対応できていた。 「久米島での一次キャンプでは、三木肇監督が『MVPをやりたい』と、そのガンバリを称賛していました」(関係者) この時、実は「三木監督の忖度か?」の冗談も飛んでいたのだ。 どういう意味かというと、黒川の実父・洋行さんは、三木監督の上宮高校時代の先輩にあたる。全国制覇を成し遂げた93年センバツ大会時の主将で、2学年下の三木監督からすれば、きっと、“直視することもできないほど”だったはず。そのご子息を預かることになったため、三木監督は“黒川先輩”にいろいろと連絡を入れていたのではないかというのだ。単なる邪推だが…。 息子・黒川がキャンプ、オープン戦で結果を出したことで、「開幕一軍」の可能性も高まってきた。単なる結果論にすぎないが、佐々木朗希、奥川恭伸よりも先に一軍デビューということになる。 「高校卒の野手がこんなに早くプロの一軍に出てくるなんて、大変なこと。大抵の高卒野手は金属バットと、木製バットの違いに悩むものなんですが…」(前出・同) 黒川の母校・智弁和歌山の関係者によれば、彼は木製バットでも練習を重ねていたという。金属バットは試合本番だけで、勝敗がさほど重視されない練習試合では木製を使うこともあったそうだ。多分、黒川自身、プロ志望が強く、その準備もしていたのだろう。 「木製バットに対応できれば、一軍昇格も速いというアドバイスはお父さんからされていたみたいです」(球界関係者) 高校野球から上の年齢、つまり、大学、社会人のアマチュア野球も木製バットを使用している。また、U-18などの国際大会も“木製のみ”と決まっている。 高野連は近年中に現在の金属バットの使用を止めさせ、低反発の金属バットを導入する計画も温めている。個人的には木製にした方が良いと思うが…。 父・洋行さんのDNAを持つ黒川の姿に、三木監督は「先輩の姿」を思い出しているのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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