デービス
-
スポーツ 2020年06月13日 11時00分
死球が引き金で暴行劇に発展! ボコボコにされた投手にもまさかの批判? 近鉄助っ人と西武・東尾の大乱闘事件
6月19日の開幕に向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。練習試合で飛び出た本塁打やタイムリー、奪三振といったプレーに多くのファンがネット上に反応を寄せているが、中には「死球の数がちょっと多すぎる」、「まだ練習試合なのに死球当てるのは勘弁してくれ」といった死球への反応も少なくない。 2~7日の34試合で計23個、1試合平均で「0.68個」と、昨シーズンのリーグ全体の1試合平均である「0.37個」を上回る数字となっている死球。今から約35年前のこの時期には、その死球を巡り大乱闘が勃発した試合がある。 >>既に2度当てられた選手も! 恐れられていた事態が現実に? プロ野球練習試合で死球禍が勃発したワケ<< 1986年6月13日、西武球場(現メットライフドーム)で行われた西武対近鉄の一戦。この日西武の先発を務めたのは、ここまで4勝5敗と黒星が先行していた東尾修。勝てば勝敗が五分に戻る同戦は5回表までに3点を失いながらも、「1-3」の5回裏に味方打線が4点を挙げ逆転したため勝利投手の権利を手に入れた。 しかし、リードをもらった直後の6回表に事件が起こる。この回、東尾は1死の場面で迎えたデービスに対し、右ひじへの死球を与えてしまう。すると、この死球に激怒したデービスがマウンド上の東尾へ突進。東尾は逃げずにデービスとやり合うも、複数回のパンチに加え蹴りまで浴びせられてしまった。 直後に両チームの選手が両者を目がけて殺到してきたことにより、両者のやり合いはチーム同士の大乱闘に発展。乱闘が収束した後デービスは暴力行為により退場処分となるが、東尾はデービスの暴行で顔面打撲、右足首ねんざ、右ヒジ内側裂傷と複数箇所を負傷してしまった。 しかし、傷だらけの状態にもかかわらずなんと東尾は続投。9回に1点を失ったものの、最後まで投げ切り完投で5勝目を挙げる気迫の投球を見せた。 試合後の報道によると、デービスは「正当防衛だ。東尾のようなコントロールのいい投手がどうして何度も危険な球を投げるんだ。狙って当てたんだ」と怒り心頭だったとのこと。そのデービスに西武側は告訴も辞さないほど激怒していたというが、パ・リーグが「出場停止10日間+制裁金10万円」、近鉄が「自宅謹慎4日間」とそれぞれデービスに処分を科したことで怒りの矛を収めたという。 ここまでの経緯を見るとデービスに100%非があるように見えるが、当時は被害者である東尾にも批判の声が挙がっていたという。というのも、東尾は“ケンカ投法”とも称された内角を強気に攻める投球スタイルの持ち主で、20年間の現役生活でプロ野球記録となる165個を記録したほど死球の多かった投手。そのため、「今まで散々やってきた報いだ」といった声は多かったという。ちなみに、東尾は東尾で当時は「何で死球ぐらいで頭を下げなきゃいけないのか」と考えていたと後年に出演したテレビ番組の中で明かしている。 死球は投げた投手に実害はないが、当てられた打者には大怪我のリスクがある危険な球。今回取り上げた出来事のようなアクシデントが起こる可能性もあるため、来たるシーズンではなるべく数が増えないことを願いたいところだ。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年06月09日 07時00分
チーム主砲がまさかの離脱、その後永久追放に! 球界を揺るがしたシーズン中の逮捕劇、近鉄はその後“怪我の功名”も?
6月19日の開幕に向け、同月2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。その最中の同月3日に判明した巨人の坂本勇人、大城卓三の新型コロナウイルス感染は、多くのプロ野球ファンに衝撃をもたらした。 坂本、大城共に「感染・回復からかなりの時間が経過しているとみられ、周囲に感染させるリスクは低いと思われる」と専門家から判断を受け、その後のPCR検査では陰性だったため開幕再延期などの大事には至らなかったこの一件。今から約30年前のこの時期には、この件の衝撃を上回るほどの出来事が起こっている。 1988年6月7日、日本球界に激震が走った。1984年から近鉄でプレーしていた当時34歳の助っ人打者・デービスが、厚生省近畿地区麻薬取締官事務所神戸分室に大麻取締法違反で逮捕されたからだ。 当時の報道によると、同日午前8時半ごろ10人の取締官がデービスの自宅に踏み込むと、末端価格で約70万円分の大麻樹脂と大麻吸引のためのパイプ3本が見つかったため大麻所持の疑いでの逮捕に至ったとのこと。一方、デービスは取り調べに対し「友人から傷に効く薬と言われた。大麻とは知らなかった」と否認はしたが、詳細は語らず球団の通訳や弁護士を呼ぶよう要求し続けていたという。 デービスは1984年から1987年の4シーズンで計110本塁打をマークした強打者で、1988年シーズンもそれまでに「42試合・.303・7本・22打点・46安打」といった成績を残していたバリバリの主力打者。当時はまだネットがそこまで発達していない時代だったが、デービス逮捕の一報は新聞やテレビなどを通じてプロ野球ファンの間に瞬時に駆け巡ったといわれている。 もちろん、当時近鉄の指揮を執っていた仰木彬監督のショック・怒りも大きかったようで、同日に行われた対ロッテ戦の後にはデービス関連の質問をぶつける報道陣に終始声を荒げていたという。 プロ野球史上初となる現役選手の現行犯逮捕を重く見た近鉄側は、逮捕から一夜明けた同月8日にデービスの解雇を決定した。さらに、同月27日にデービスが「解雇により社会的制裁を受けている」として神戸地検から起訴猶予処分を受け釈放されると、球団は翌28日にデービスを日本球界でのプレーが不可能となる「不適格選手」に指定。実質的な永久追放処分を受けたデービスは母国アメリカに帰国し、そのまま現役を引退した。 デービスの失態で近鉄が大ダメージを受けたというこの一件だが、実は近鉄側にも落ち度があったのではといわれている。1972年から1982年にかけてMLBやマイナーでプレーしたデービスは、1985年にMLBの複数選手が絡んだ麻薬売買事件が取りざたされた際に疑惑のある選手の1人として名が挙げられていたが、近鉄は既に主力として活躍していたこともあり詳細を調べていなかった。そのため、当時しっかりと調査を行っていれば、この一件を未然に防ぐことができたのではとの見方はある。 なお、予期せぬ事態で主砲を失った近鉄はデービスを不適格選手としたのと同日に、中日の二軍でくすぶっていたブライアントを金銭トレードで獲得。すると、このブライアントが1995年まで8年間在籍して「773試合・.261・259本・641打点・778安打」といった数字を残し、本塁打王3回(1989,1993-1994)、打点王1回(1993)、リーグMVP1回(1989)とタイルも複数獲得。苦肉の策で獲得した代役助っ人が、前任助っ人を大きく上回る活躍を見せるという“怪我の功名”につながっている。 球界では1993年の江夏豊(元広島他)、2016年の清原和博(元巨人他)といったOBが薬物絡みで逮捕された事例はあるが、現役選手が薬物で逮捕された事例は現在までデービスのみ。当時大きな衝撃を与えた前代未聞の逮捕劇は、その後のブライアントの活躍も含め今もファンの間で語り継がれている。文 / 柴田雅人
特集
-
少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
-
ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
-
-
Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
-
一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
-
株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分