ストーカー規制法
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社会 2025年11月16日 08時00分
紛失防止タグを悪用したストーカーが急増 被害届なくとも警告できるように法改正
ストーカー規制法(ストーカー行為等の規制等に関する法律)改正案が閣議決定された。12日放送のテレビ朝日系「大下容子 ワイド!スクランブル」で今回の改正について解説した。「紛失防止タグ」を悪用したストーカー相談が急増していることが背景にある。警視庁によれば、2021年は3件だったが、24年には370件に達し、今年9月末時点で昨年を上回っている。紛失防止タグとはAppleの「AirTag」に代表されるもので、所持品に付けることで、なくした際にどこにあるのかをスマホで確認できる便利なものだ。21年ごろから普及し始め、AirTagはAppleの公式サイトで現在4980円で市販されている。紛失防止タグはBluetoothの微弱電波を出しており、それを近くにいる人のスマホが検知してクラウド上に位置情報を送る仕組みになっている。実際に悪用された事例として、夫に居場所を秘密にした離婚調停中の女性が、子どもが夫と面会した時にぬいぐるみを渡され、この中にタグが仕掛けてあった。ほかにも、好意を寄せる女性の車にタグを取り付けた男がいた。その男は自分の車で女性を追いかけて衝突させた。ストーカー規制法の改正は、近年、被害の実態に合わせて何度か行われてきた。今回の改正は2000年の制定以来4回目となる。21年にはGPSによる無断で位置情報を取得する行為が禁止された。つまり、無断で誰かの持ち物にGPS機器を付けてはいけないというものだ。しかし、紛失防止タグは技術的にGPSとは異なるものなので、現在の法律で紛失防止タグのストーカーを取り締まることができなかった。今回はBluetooth信号も新たに規制対象として追加される形となる。そして、今回の改正案には、被害届や相談がなくても、警察が必要と認めた場合に職権で加害者へ警告を行える制度が含まれている。従来は被害者側からの申し出が前提だったが、改正後は警察の判断で早期介入が可能となる。番組コメンテーターの杉村太蔵氏は「被害者が(ストーカー被害を警察に)言わなくても、どこまで実効性があるのか。国家公安委員長のリーダーシップで、実効性あるものにしていただきたい」と指摘した。24年12月に川崎市の女性が行方不明になり、翌年4月に元交際相手の自宅で遺体が見つかった川崎ストーカー殺人事件では、神奈川県警が適切に動かなかったことが問題となり、本部長が謝罪する事態に至った。現場の警察官が危機意識を持って取り組まなければ、法律は形骸化してしまうだろう。
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社会 2023年06月30日 22時02分
「おぐらが斬る!」DVやストーカー 男女間暴力の実態とは?
交際していた男女のDVや、別れ話のもつれからストーカーなどで、最悪殺人にまで至ってしまうという事件が後を絶たない内閣府の『男女間における暴力に関する調査』(令和3年3月)の『配偶者からの暴力の被害経験』によると、女性の約4人に1人、男性の約5人に1人が、配偶者から被害を受けたことがあり、女性の約 10人に1人は何度も受けているという。そして暴力を受けた女性の15.5%が実際に離婚しており44.1%が離婚したいと思ったという。暴力を受けた男性の場合は14.2%が離婚し、23.7%が離婚したいと思ったという。命の危険を感じるほどの暴力を受けたことのある人は女性18.2%、男性5.0%。女性の約5人に1人が、命の危険を感じるほどの暴力を受けた経験があるというのだ。これらは配偶者からの暴力だが、恋人など交際中の相手からの暴力では、女性16.7%、男性8.1%が暴力の被害経験がある。同棲(同居)の相手では、女性39.2%、男性36.7%もが、暴力被害を受けている。これは結婚中や交際中より格段に多い。同棲中というのは、男女を暴力的にするのだろうか?交際中に命の危険を感じた経験は、女性23.7%、男性7.2%もある。男女交際というのは、ある意味命がけなのか?さて、次はつきまとい(ストーカー)についてだが、女性10.7%、男性4%が、被害の経験があるという。女性の10人に1人がストーカー被害に遭っているということだ。ストーカーをする相手は「交際相手・元交際相手」が約3割、「職場・アルバイトの関係者」、「通っていた(いる)学校・大学の関係者」が約2割。それ以外では職場やバイト先の客、元配偶者、地域活動や習い事の関係者、ネットで知り合った人、知らない人からつきまとわれる場合も多いようだ。ストーカー被害を受けた人で「命の危険を感じた」という割合は、女性25.4%、男性19.7%もあるというのだから恐ろしい。ある心理学者によると、ストーカー加害者は「自分に自信はないが自尊心は高い」というタイプが多いという。そして感情や行動を抑えることができない。しつこいストーカーにつきまとわれると、最悪被害者がお金を払って引っ越したりしなくてはいけなくなる。もし被害を受けるようなことがあったら、速やかに警察などに相談することをおすすめする。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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