アレシボ天文台
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ミステリー 2022年11月12日 23時00分
世界で初めて宇宙へメッセージを送ったアレシボの巨大望遠鏡、最後のデータは地球に接近する小惑星を捉えたものだった
初めて宇宙へメッセージを送ったことで知られていたが、大規模な破壊に見舞われ廃棄が決定されたアレシボ天文台。天文台の望遠鏡が最後に捉えていたものは、地球に迫り来る小惑星だったことが判明した。 プエルトリコのアレシボ、バリオ・エスペランサにあるアレシボ天文台は1974年に初の宇宙人に向けた信号「アレシボ・メッセージ」を送ったことで有名だ。しかし設備の老朽化がささやかれる中、2020年に地震の影響で設備が壊れ、望遠鏡が崩壊したことによってついにその役目を終えた。 >>初めて宇宙にメッセージを送ったプエルトリコ・アレシボ天文台の電波望遠鏡、再建されない見込み<< そんなアレシボ天文台の最後の研究成果が9月22日のPlanetary Science Journalに掲載されたのだが、そのデータは史上最大のレーダーベースの地球近傍小惑星レポートであることが明らかになった。太陽系に無数に存在し、地球の近くにやってくることもある小惑星。既知の小惑星の中でも特に地球に近づくものは191個あり、そのうちの70個が「潜在的な危険を有する小惑星」に分類されている。これは小惑星の中でも地球から1200万キロ以内の距離を通過するものが該当し、これは月までの20倍の距離に相当する。 これらの小惑星のデータは遅延ドップラーというレーダー観測の技術を使って2017年から2019年にかけて丹念に集められたもの。その中には2017 YE5という小惑星を捉えたものもあった。この小惑星は、2つの別々の宇宙岩石が宇宙空間を移動しながら互いを周回する等質量小惑星として知られている。レーダー信号の反射率が高いため、科学者たちはこの岩に氷がある可能性を唱えている。 アレシボの惑星レーダー科学グループの責任者で、共同研究者のフラビアン・ヴェンディッティ氏は「アレシボ天文台で収集された貴重なデータの量は他に類を見ないものであり、これらの結果は他の既存の施設では達成できなかったものです」と語る。 アレシボ天文台からのデータは現在NASAが行っている惑星防衛の実験の一つ、探査機を用いて地球に接近する小惑星をコース外にたたき出すという「DARTミッション」にも貢献していることが分かっている。NASAは少なくとも今後100年間は、問題となりうる小惑星の衝突から地球は安全であるべきだとしており、今後も多くの小惑星が軌道を逸脱する可能性を考慮されながら注意深く監視されていくとみられている。アレシボ天文台はなくなっても、天文台の記録したデータは今後の研究に引き継がれていくのだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Final report by huge wrecked telescope gives chilling last near-Earth asteroid warnin(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/final-report-huge-wrecked-telescope-28376489
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ミステリー 2022年10月22日 23時00分
初めて宇宙にメッセージを送ったプエルトリコ・アレシボ天文台の電波望遠鏡、再建されない見込み
今から2年前の2020年、プエルトリコにあるアレシボ天文台の巨大な電波望遠鏡が崩壊するという事件が起きた。 アレシボ天文台は1960年代に建設された施設で、トレードマークの巨大電波望遠鏡は窪地を利用して直径305メートルの反射面の上に、受信機が3基の塔からケーブルでつり下げられる構造になっていた。1974年に改装されたことを記念して、地球から約2万5000光年の距離にあるヘルクレス座の球状星団M13に向けて初の地球外知的生命体へのメッセージ「アレシボ・メッセージ」が発信されたことで有名だ。 >>知的なエイリアンが古代メソポタミアを訪れたことでシュメール文明が生まれた?故カール・セーガン氏も触れた仮説<< しかし、近年では老朽化も進み、2017年のハリケーン「マリア」と2019、2020年に立て続けに起きた2度の地震によって望遠鏡や、受信機を支えるサポートケーブル2本が損傷。同年12月1日深夜にケーブルを支える部分が壊れ、重さ約900トンの受信機が約140メートルの高さから主鏡の上に落下し崩壊してしまった。2020年11月の段階で将来的な電波望遠鏡の解体が決定されていたが、それよりも先の出来事だった。 かつてハリウッド映画にも登場し、地球外知的生命体探査の代名詞ともなっていたアレシボ天文台の今後はどうなるのか。2021年にワンダ・バスケス・ガルセド知事は、望遠鏡の再建がプエルトリコの正式な方針になる、という新しい行政命令に署名。「プエルトリコ政府は、公共政策の問題としてアレシボ電波望遠鏡の再建とアレシボ天文台での世界クラスの科学と教育の迅速な再開に確信を持っている」と発言していた。 しかし現在、主に再建コストの問題と、他のレーダー施設でもアレシボの電波望遠鏡と同様の調査研究が行えることから、電波望遠鏡の再建は行われない見込みであることが明らかになった。アレシボ天文台のプロジェクト専用で既についていた資金は、新たな教育センターの建設に向けられるとのことだ。 世界で最も知名度の高い電波望遠鏡の一つがこのような最後を迎えることになったのは残念なこととしか言いようがない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画What Really Happened at the Arecibo Telescope?(YouTube)よりhttps://www.youtube.com/watch?v=3oBCtTv6yOw関連記事Fate of iconic alien-hunting telescope in Puerto Rico revealed(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/361316/fate-of-iconic-alien-hunting-telescope-in-puerto-rico-revealed
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