アストロズ
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スポーツ 2023年05月11日 11時10分
大谷翔平に深刻な問題? 偉業達成も笑顔ナシ、“即席バッテリー”が配球に悪影響か
記録だけがスポーツではない。 5月10日(日本時間11日)のアストロズ戦に「3番DH」で出場したエンゼルス・大谷翔平の第一打席は空振り三振だった。 前日の同カードは「3番DH兼投手」で出場したものの、敗戦投手になっている。10日の試合では、9回裏の第4打席で8試合ぶりのホームランが出たが、勝利には繋がらず、“モヤモヤ感”の解消はできなかっただろう。 >>大谷翔平、開幕前に同僚を一喝?「優勝できるわけない」 球界OBも驚愕、栗山監督が明かした日本ハム時代の裏話が話題<< 「前日9日、試合後の会見はやりにくかったです。大谷も試合に敗れたため、笑顔を返すわけにもいきませんし」(米国人ライター) また一つ、偉業が達成された。 「投手・大谷」は2イニング目に、この日2つ目の三振を奪った。MLB通算奪三振数は502、メジャーリーグで「通算500奪三振&100本塁打」を達成した選手は、ベーブ・ルースしかいない(諸説アリ)。 米メディアは同じ二刀流として、「偉業に並んだ感想」を求めたのだが、喜びを口にすることはなかった。 試合に敗れているので当然だろう。しかし、9日の敗戦は「投手・大谷」にダメージを残しそうだ。 「スタメンマスクをかぶったのは、マイナーから昇格してきたばかりのクリス・オーキーでした」(現地メディア) 捕手のチャド・ウォーラクが首を痛めたため、緊急昇格となったのだ。 エンゼルス捕手の故障は、これで3人目。試合前、大谷とオーキーはサインの確認をしたが、第一声は「Nice to meet you.」だったという。 「配球のサインは大谷が出すことで決まりました。交換用の電子機器ピッチコムを活用するので、オーキーが間違う恐れはありませんが、お互いに遠慮していた感もありました」(関係者) オーキーは大谷に敬意を表す意味で、「キャッチャーからマウンドに行くことはしたくない」と伝えたそうだ。それに対し、大谷は「遠慮しないで」と返したが、 「今季、『投手・大谷』が好調なのは、新球・スイーパーが効果的に決まっていたからです。大谷もこの新球に自信を持っていて、投球の約50パーセントがスイーパーだったなんて試合もありました。オーキーが曲がり幅の大きいそのスイーパーの捕球に苦しみ、スプリットを後ろに逸らせてしまう場面もありました」(前出・米国人ライター) と“即席バッテリー”のミスも指摘されている。 「スプリット、スイーパーの割合を減らし、スライダーや直球を多く使っていました」(前出・同) 試合後の会見で、米メディアは配球パターンを変更した理由は分かっていたが、あえて質問した。大谷は言葉を選びながら、 「初めて組むキャッチャーなので、あまり分からない状態だったので、リスクのある球種を選択して投げるのが有効かどうかって…。そういうのを天秤にかけて投げていた感じですね」 と答えた。 「バッテリーで負けた」と言っていい。しかも、大谷から逆転2ランを放ったのは、2018年までバッテリーを組んでいた元同僚、マーティン・マルドナドだ。 記録だけではない。人の感情も交錯するのが野球である。投手・大谷の次回登板がちょっと心配だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年04月08日 11時00分
大谷翔平、今季は盗塁数が激減?「新DH制ルール」が及ぼす影響を現地メディアが指摘
「一人2役」じゃないのかよ!? 日本時間4月8日午前10時38分、エンゼルスの大谷翔平選手がアストロズとの開幕戦に「1番・投手」で出場する。 そう、指名打者制(以下=DH)に関するルール改定がされたので、「先発投手」と「DH」の2役で出場すると思われたのだが、ジョー・マドン監督はDH制を解除し、本来の9人野球で戦うことを選択した。 >>大谷翔平、調整順調も深刻な問題? 現地メディアは登板間隔に懸念も本人は多くを語らず<< 「新DH制は『大谷ルール』とも呼ばれています」(米国人ライター) 改定されたDH制だが、大谷は「先発投手」と「DH」の2役で出場することができる。投手として降板した後も、DHとして試合に出続けることができるように“変更”されたわけだが、この恩恵を受けるのは大谷だけ。だから、「大谷ルール」と呼ばれているのだ。 「エンゼルスは大谷ルールを利用すべきです。『投手・大谷』を降板させた後も、1番バッターとして打席に立たせれば、その分、得点を挙げるチャンスも広がります」 マドン監督の選択に首を傾げる取材陣も少なくなかった。 しかし、開幕直前の4月5日(現地時間)、ドジャースとのオープン戦を中継していた米放送局BSウエストで、実況アナウンサーと解説者のこんなやり取りが見られた。 「大谷は昨季と同じくらい盗塁を仕掛けてくると思いますか?」 「いや、昨季よりも減ると思うよ」 2021年シーズン、大谷は26盗塁をマークした。リーグ5位である。 マドン監督は大谷を1番バッターで起用していくプランも明かしており、アナウンサーもそのことを前提に「盗塁数」のことを質問したのだ。 しかし、解説者はそれを否定した。その理由はこうだ。 「去年、大谷が積極的に盗塁を仕掛けたのは、得点圏の二塁に進むため。でも今年は、主力打者のトウラト、レンドンが復帰してきたから、盗塁を仕掛ける必要がないんだ」 その解説者とは、マーク・グビザ氏。エンゼルスのOBでもある。独自ルートで情報も掴んでいたのだろう。 その盗塁について、こんな見解も聞かれた。 「マドン監督は盗塁による体力の消耗を心配していました。投手で出場した時は大谷も盗塁を自重してくれるので、開幕戦で『1番・投手』で起用したのは、走って体力を消耗させないためでしょう」(前出・米国人ライター) 昨季、96個の四球を選んだが、一塁ベース上では常に「隙があれば」という“盗塁狙い”のスタンスも見せていた。そんな実直さも彼の魅力ではあるが、ペナントレースは長い。 「メジャーリーガーの故障は、走塁絡みのアクシデントが多いんです。野手との接触、不意をつかれた時の帰塁で指先を負傷することも少なくありません」(前出・同) 指先の怪我は、投手にとっては致命傷にもなりかねない。 今後、大谷ルールを適用し、投打の2役で“フル活動”させなければならない試合も出てくるだろう。開幕戦でDH制を解除したのは大谷を守るためであり、地区優勝のカギを握っている大事な選手とも言えそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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