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摘発情報を漏らした警察官逮捕

 警察官ぐるみの大失態。兵庫県警は昨年12月17日、違法な性風俗店経営者に捜索情報を漏らしたとして、犯人隠避と地方公務員法(唆し)違反容疑で、元同県警生活環境課警部補・清田一雄容疑者(62、昨年3月に定年退職)を書類送検した。加えて、清田容疑者に捜索情報を漏洩したとして、同法(守秘義務)違反容疑で現職の警察官、同課の警部補(52)、巡査部長(40)、巡査長(33)も書類送検した。
 「一昨年10月、清田容疑者は後輩の3人から電話や酒席で、明石市の中国エステ店が翌11月に風営法違反(禁止区域営業)で捜索される予定だという捜査情報を教えられた。そこで、同店を経営する中国人女性(50)に、『捜索されるらしいからしばらく店を閉めたほうがいい』とメールしたのです。女性はこのアドバイスに従って、10月下旬に閉店。摘発を免れたのです」(地元紙記者)

 しかし、ほとぼりがさめた昨年2月、女性は店名を変更して営業を再開。すぐに県警は風営法違反の疑いで同店を摘発した。女性は略式命令を受け、罰金50万円を支払い中国へ出国。しかし、その捜索時に押収した女性の携帯電話に清田容疑者のメールが残っており、警察官らの情報漏洩が発覚したのだった。
 「清田容疑者は2年前からこの中国エステに頻繁に出入りしており、調べに対しても『店を安く利用していたのがばれるのが怖く、摘発を逃れさせた』と容疑を認めています。後輩の3人の警察官は『(店側に情報が)漏れるとは思わなかった』と供述していますが、同じようにサービスを受けていたかは今後の調べではっきりするでしょう」(同)

 尼崎事件での角田美代子の留置場自殺といい、何かと問題が起きる兵庫県警だ。

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