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専門医に聞け! Q&A 常によい姿勢を保つには

 Q:思春期の頃から親や周りの人に、姿勢がよくないといわれてきました。私の場合、引っ込み思案な性格も関係していると思いますが、胸を張って堂々としているのは恥ずかしいのです。とはいえ、何とかしたいと思います。アドバイスしてください。なお、運動はほとんどしません。(34歳・建築士)

 A:おっしゃることはわかります。性格は体の使い方や体つきに現れます。ご質問の方の場合、性格や姿勢がよくないことに反映されている面もあるでしょう。
 胸を張って堂々としているのは恥ずかしいこともわかります。
 欧米人と比べると、日本人は前肩といわれ、腕が前に付いています。元々、胸が張っている体つきではないのです。欧米人のようなよい姿勢になるのは難しいでしょう。
 ですから、日本人の場合、無理に胸を張ると、威張ってふんぞり返っているように見える場合が少なくありません。
 とはいえ、ご質問の方が周りの人から姿勢が悪いと言われるのは、お腹を前方に出し、胸が落ちているからでしょう。
 私たちの上体を横から見ると、肩から腰にかけて軽くS字の彎曲を描いています。姿勢が悪いということは、このカーブがきついということです。ご質問の方は、たぶんそういう状態でしょう。

●おなかを凹ませて歩こう
 それでは、姿勢をよくするにはどうすればよいかというと、一つには腹筋を鍛えることが挙げられます。腹筋が強化されると、上体がすぐに疲れてへたることも、お腹が前に出てしまうこともなくなります。
 ご質問の方は、運動は嫌いなようですが、若い時から運動をしてきたら姿勢はよいはずです。毎日少しで構いませんから、腹筋運動をするようお勧めします。この他、スクワットや片足立ちも役立ちます。
 特定の運動をするのが好きではない人の場合は歩くとよいでしょう。ただし、ただ歩くだけではありません。意識しておなかを引っ込め、その状態をできるだけ保ちましょう。
 これをいつも習慣にすると、お腹が引き締まってきて、腰が伸び、背筋が伸びるようになります。それは上体が伸びているということです。
 性格的に合わないのに、無理をして胸を張ることはありません。以上のような方法を続けると、自然な感じの、よい姿勢になれます。

山田晶氏(飯田橋内科歯科クリニック副院長)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、そのゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。

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