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年末年始に酷使したカラダをひと休み アルコールで弱り切った肝臓のケア方法(1)

 年末の忘年会から正月明けの新年会と、宴席続きでアルコールが身体から抜け切らず、“二日酔い”にも悩まされる日々。お蔭で肝臓や腎臓は働き詰めでヘロヘロ状態…。この辺で“ひと休み”させないと体にさまざまな異変が起きる。最悪の場合、命取りにもなりかねないのだ。
 「仕事始めというのに飲み過ぎて体に力が入らない。臓器の働きが鈍り解毒作用も弱ってきて、体全体が疲れを感じてしまう。一日も早く健康状態に戻さないと、肝臓疾患や腎臓病など重大病を招きかねません」
 と専門家も警鐘を鳴らす。

 都内に住むサラリーマンのTさん(48)は普段から酒好きで、仕事の関係でも宴席が多い。さらに年末年始とダラダラと飲んでしまった。
 異変が起きたのは新年の仕事開始から数日後。出勤途中に電車の中で、意識を失い倒れた。駅から病院に救急搬送されたが、結果は脳出血。いつもの二日酔いのはずの頭重感と胸のムカムカは、それが原因だったのだ。
 「酒飲みの人は、少々の体調不良なら“いつもの二日酔い”と軽く考えがちです。飲んでいれば元に戻るだろうと様子を見てしまう。しかし、それが命にかかわる重症になる場合があることを知ってほしい」
 こう説明するのは、総合医療クリニックの医学博士・久富茂樹院長だ。

 さらに、次のような症状が起きた場合は要注意だと指摘する。
 「酒を飲み続けていると、喉の渇き、吐き気や胸のムカムカ感があり、ダイエットもしないのに体重が減る。例えば3カ月で5キロ減のような場合は、糖尿病、消化器系のがんが疑われ、肝炎を気づかず放置していれば、肝硬変や肝がんへと進行する。そうなる前に内科、あるいは消化器科の受診をお薦めしたい」

 肝臓はアルコールを分解するだけでなく、脳のエネルギー源であるブドウ糖をグリコーゲンとして備蓄。また食事から摂取した栄養分を代謝し、出血を止めるためのタンパクの合成や胆汁の生成、身体に有害な物質を分解して無害にする働きをする。それだけはない。肝臓は全部で500以上の仕事をするとされ、最も丈夫な臓器ともいわれる。
 しかしTさんのように、気にかけずに酒を飲み続けたりしていると、とんでもないしっぺ返しを食らう。肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれる通り、ひどく傷んでも痛みを感じることがほとんどないため、油断してしまう。少しの体調の異変にも神経を尖らせ、専門医によるチェックが必要だ。
 では、具体的にどうしたら肝臓を守ることができるのか。

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