『あまちゃん』は昨年4月より放映。平均視聴率20.6%という高視聴率をマーク。同ドラマは岩手県三陸を舞台にしたが、東日本大震災被災地への応援とともに大きな経済効果を生んだ。
「それまでテレビ小説を見なかった人でも『あまちゃんは見た』という視聴者は多くいた。そこから生まれたスターが能年であり、有村だった。2人は、それまでまったく無名と言っていい存在でした」(テレビライター・小林タケ氏)
ドラマはアイドルを目指し上京したアキ(能年)が地元に戻り、ご当地アイドルとして活動する形で終了。その後に関する本当のオチは描いていない。
「まったく無名の子が有名になっていく設定に、本物のアイドルファンも付いてきた。能年はテレビ内での仮想アイドルであり、それがいつの間にか本物のアイドルになった。それゆえ番組が終わった喪失感から“あまロス”という言葉までできた」(小林氏)
つまり、だれしもが能年が今後どうなっていくのか知りたいわけである。
「当然、続編の“あま2”はすでに企画されているようです。岩手県の達増拓也知事も『(続編も)考えられているようです』と発言。また、NHK上層部も『内部で話をしています』と述べていることから“あま2”の実現の可能性は高い」(芸能プロ関係者)
しかし、この続編はそう簡単に決定とはいかない。
「脚本の宮藤官九郎氏がどうも乗り気ではなかった。ただ、最近軟化の傾向で、なんとか“まとめ”の方向では考えているようです」(NHK関係者)
いまや能年と並ぶ人気者が有村。彼女が続編出演になぜ難色を示しているのか。
「本編では脇役の脇役でしょ。やっぱり『能年のあまちゃん』と言われるのは嫌みたいです。放送中から不仲だったこともあり、続編には『絶対出ない』と言っています」(同)
となれば、“あま2”はあるのか、ないのか。
「能年が前向きだし、クドカン(宮藤官九郎)も単発でケジメをつけたい意向。来年夏休み前に“あまスペ”という特番で放映するという具体的な話になっています。有村は多忙を理由に出演しない予定」(同)
復興に水を差す。