search
とじる
トップ > その他 > 本誌記者が実践レポート 自毛再生治療最前線 その3

本誌記者が実践レポート 自毛再生治療最前線 その3

 「おぉ! 生えてきていますね〜」
 本誌編集部記事班のS班長(54)自らが、AGA(男性型脱毛症)の最新治療を“自腹で実践”するこの企画だが、何と今回の3回目のレポートで、早くも“実感”をお伝えすることになった!
 冒頭の“感激”のお言葉は7月10日、7回目の通院治療時に記者が同行した際、先生からいただいたもの。S班長自身も、そのことをひそかに思っていたらしいが、先生に言われて喜び倍増という感じである。

 さて、今一度この実践レポートについて振り返っておこう。薄毛のほか、包茎、早漏、勃起不全などの治療も行っている男性専門の医療機関、都営大江戸線新宿西口駅近くにある『ヒルズタワークリニック新宿院』(東京・新宿区)に突撃したのは3月末のことだ。
 初回レポート4月25日号では、一通りのカウンセリングと、頭髪の状態をマイクロスコープを使ってより細かくチェックしたところを、2回目の6月6日号では、クリニックから処方された内服薬、外用薬、シャンプーのセットの効果と、“メーンイベント”でもある頭部に直接行う治療の模様をくわしくお伝えした。
 レポートは3回目だが、S班長の治療開始からは、早くも5カ月近くが経過している。その間、処方された内服薬を飲み続け、シャンプーを使い続け、外用薬も塗り続け、そして治療も半月に1回のペースで通い続けた。

 ここであらためて、クリニックから処方された内服薬、外用薬、シャンプーのセットについて説明しておこう。
 俗にいう『AGA』とは男性型脱毛症の名の通り“病気”である。しかし、放っておいて治るものではなく、進んだきり元へは戻ってくれないとても厄介なもの。薄毛の悩みとは、この毛周期のサイクルの異常により、髪の毛が残ってくれない状態を指す。
 この“悪さ”をする正体が、もともと体内にある男性ホルモンと酵素、この両方が結び付いてできるDHT(ジヒドロテストステロン)という物質。これらの“結合”を止める『フィナステリド』という薬と、毛がしっかりするように血流を良くしてくれる『ミノキシジル』という薬、この二つが、処方されたセットの中身である。さらに、フケやかゆみの原因である脂漏性皮膚炎を防ぐ抗真菌(カビ)薬のシャンプーがついている。
 内服薬は1日1回服用、外用薬は毎日2回塗布、シャンプーに至っては、普段の洗髪の後、あらためて10円玉大を手に取り頭皮につけて1〜2分放置、十分にすすいだ上、最後にリンスやコンディショナーをしなければならないという三段工程だ。

 通院して行う治療方法については、これもあらためて先生の話から引用しておこう。
 「当院が施す『自毛再生治療』は、患者さんそれぞれに処方するこれらの薬と並行して、失われた力を取り戻すための治療、具体的には頭皮の毛根直下に直接、成長因子を注入することです。毛髪は毛母細胞の増殖や分化によって発毛します。その際に不可欠なのが成長因子なのです。毛髪のサイクルを正常に整え、血流を良くし、患者さんの症状に合わせて配合した成長因子を注入することで、自毛をよみがえらせるのです」

 成長因子とは、髪の毛でも皮膚でも何でも、それらが再生する際に必要となる“核となる要素”のこと。患者に足りないのは毛細血管の核なのか、毛母細胞の核なのか、とにかくなるべく多くの成長因子を注入して、どれかをヒットさせるようにするのだという。
 細くて薄いとはいえ、S班長の頭部に確実に生えてきた産毛を見ると、このどれかが効いているのは間違いないようだ。

 さらに治療に当たっては、新しい試みも−−。
 写真(本誌参照)は、5回目から施されているクリーム状の麻酔を塗っている場面。これは美容整形手術でよく使用される《リドカイン》という麻酔成分が入っているもので、S班長のように、前頭部から頭頂部にかけての広い範囲の治療を希望する患者さんに勧めているという。
 先生曰く、「注射の麻酔の場合、効き目の少ないところが出てしまうことがありますので、浸透させるのに多少の時間はかかりますが、患者さんの希望を聞きながら、こちらの方法も施しています」とのことだ。

 振り返ればカウンセリングを受けたとき、先生から「患者さんによって『発毛を実感できた』というところまでいくには、早い人で半年、周りの人が気付くのは、それこそ1年以上かかる場合もある」と言われたが、S班長は相当に“早い方”なのかもしれない。
 とはいえ、「まだまだ、もう少し!」と意気込みを見せるS班長。次回のレポートでは、さらなる“大変身”をお伝えすることができるだろうか−−。
 乞うご期待!(続く)

その他→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

その他→

もっと見る→

注目タグ