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専門医に聞け! Q&A 立ち方を正し、腰痛を回避

 Q:ぎっくり腰を起こしましたが、整体を受けてよくなりました。骨盤が歪んでいたのを正したので痛みが解消したと言われましたが、また歪む恐れもあるとも指摘されました。予防する方法がありましたら教えてください。(42歳・公益財団理事)

 A:直立2足歩行をする私たち人間は、骨盤を軸として上肢や下肢を動かすことでいろいろな動きができますが、一方で体の重さを一手に受ける骨盤には当然のことながら無理がかかります。そのため、私たちは骨盤が宿命的に歪みやすいですし、それによって腰痛などの痛みを引き起こしやすいのです。
 整体の治療院で、骨盤がまた歪む恐れがあると言われたそうですが、実際にその通りです。ですから、なるべく歪まないように、日常生活において対策することが求められます。
 そのためには、普段の動作や体の使い方の悪い癖を直すことが基本です。

●腰痛を予防する立ち方
 では、具体的にどうすればよいかというと、まず、体重を片方にかけて立ったり、椅子に坐るときに足を組む癖をなくすこと。例えば、ショルダーバッグをいつも片方の肩にかける人はその癖をやめ、左右交互にかけるようにしてください。
 また、正しい姿勢を常に心がけるようにしましょう。そのためには、正しい立ち方を知っておくことが必要です。具体的には、次のようにしてください。
・頭の上から吊られているように、背筋を伸ばす。
・口角と後ろの首筋のくぼみが水平になるようにする。
・顎を地面と水平になるようにする。
・肩甲骨の間が開くように、意識を集中させる。
・お腹は常にぐっと引っ込めておく。
・膝は、ゆるめて軽く曲げ、できるだけくっつける。
・両足は、揃えてくっつけ、親指に重心をかける。
 片足を引いたモデル立ちや外股立ち、内股立ちなどはやめましょう。外股立ちはO脚を、内股立ちはX脚を招くし、悪化させます。
 O脚は骨盤を歪ませる要因ですが、O脚の改善には、いつも肛門のあたりに力を込めて、背筋を伸ばすのがコツです。
 最初のうちはつらいかもしれませんが、意識して続けていると、やがて正しい姿勢が身につくはずです。ぜひ実践してみて下さい。

山田晶氏(飯田橋内科歯科クリニック副院長)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、そのゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。

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