「15万円で落札された警察手帳は、落札者の写真が貼り付けられるというサービスぶりで、ホログラム(透かし)が入っていない以外は本物ソックリ。制服は自ら着用していたものを10万円前後で、徽章は『同僚の退官記念に』などとウソをついて知り合いの業者に造らせたものを5万円で出品していたようです」(社会部記者)
警察官の不祥事にはギャンブルや風俗がらみ、誘惑に駆られて…というものが多いが、松田容疑者の場合はなんと“生活苦”だった。調べに対し「住宅ローンなど約4000万円ある借金の返済に困ってやった」と犯行を認めているという。松田容疑者について住之江署関係者は言う。
「松田さんは地域課のベテランで、勤務態度もまじめでした。ただ、見栄っ張りのところがあって、高級マンションなんか買うて大丈夫なんか? と周囲に心配されていましたよ」
住之江署といえば、2010年5月にも交通課で保管していた盗難車の違法な横流しが発覚し、署員2人が占有離脱物横領で送検されている。今回オークションに出された“警察グッズ”の購入者は、ほとんどがオタクと見られているが、悪用されれば大事件につながる可能性もあり「事態を重く見た府警、住之江署は倫理教育の徹底と生活指導に力を入れる」(関係者)という。
それにしても、倫理教育の舞台が警察署というのは、何をか言わんや、だ。