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住之江署再び不祥事でピリピリ 住宅ローン苦で呆れた“警察グッズ”販売

 2月に本物そっくりの警察手帳を偽造しネットオークションに出品したとして、大阪府警に有印公文書偽造容疑で逮捕された大阪府警・住之江署地域課巡査部長の松田久嗣容疑者(53)。その後の調べで、手帳以外にも数百点にのぼる制服や警察徽章も転売、偽造していたことが明らかになり、大阪地検は2月29日、業務上横領罪で松田容疑者を起訴した。
 「15万円で落札された警察手帳は、落札者の写真が貼り付けられるというサービスぶりで、ホログラム(透かし)が入っていない以外は本物ソックリ。制服は自ら着用していたものを10万円前後で、徽章は『同僚の退官記念に』などとウソをついて知り合いの業者に造らせたものを5万円で出品していたようです」(社会部記者)

 警察官の不祥事にはギャンブルや風俗がらみ、誘惑に駆られて…というものが多いが、松田容疑者の場合はなんと“生活苦”だった。調べに対し「住宅ローンなど約4000万円ある借金の返済に困ってやった」と犯行を認めているという。松田容疑者について住之江署関係者は言う。
 「松田さんは地域課のベテランで、勤務態度もまじめでした。ただ、見栄っ張りのところがあって、高級マンションなんか買うて大丈夫なんか? と周囲に心配されていましたよ」

 住之江署といえば、2010年5月にも交通課で保管していた盗難車の違法な横流しが発覚し、署員2人が占有離脱物横領で送検されている。今回オークションに出された“警察グッズ”の購入者は、ほとんどがオタクと見られているが、悪用されれば大事件につながる可能性もあり「事態を重く見た府警、住之江署は倫理教育の徹底と生活指導に力を入れる」(関係者)という。
 それにしても、倫理教育の舞台が警察署というのは、何をか言わんや、だ。

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