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有名人も続々患う恐怖の病 早期発見が鍵を握る「肝内胆管がん」回避法(2)

 昨年1月、女優・川島なお美(54)が肝内胆管がんで都内の大学病院で手術を受けた。毎年1回、必ず受けている人間ドックが早期発見につながったが、手術の結果、悪性の腫瘍だった。
 病院関係者によると、昨年夏の検診で胆管に小さな腫瘍が見つかった。だが、その時点では悪性か良性か不明で仕事を続けていたという。しかし、次第に腹部に違和感を覚え、微熱や倦怠感、疲れが取れないなどの症状が出たという。
 「川島さんはこの症状の他、白目の部分が黄色く、尿も紅茶色になる黄疸症状が出たため、再検査したところ、肝内胆管部分の腫瘍も大きくなっていた。そこで昨年1月、がんの摘出手術に踏み切ったようです。手術は体に負担の少ない腹腔鏡を使う方法で、開腹とは違って腹部に小さな穴を開ける手術です。長時間になったのは施術を慎重に進めたための大手術となったからと聞いています」(同)

 術後の結果は良好で、2週間ほどの入院後の2月上旬に退院し、仕事にも復帰している。川島の場合、幸いにも健診の場で発見され、早期の治療と手術によって大事には至らずに済んだ。
 しかし、斉藤さんや、1月6日に亡くなった芸能事務所社長の石井光三さん(享年83)は、いずれも発見が遅く、気付いた時は手術が不可能な状態だった。
 「患者さんの中には、ダイエットをしていないのに体重が落ちた、正常だった肝機能の数値が突然上昇したといって受診されることがあります。体重減は“3カ月で9キロ減”と急激で、肝機能の項目のGOT、GPT、γ-GTPなどに異常があった。それでも、黄疸の症状が全身に回っておらず、リンパ節転移がなければ悪性腫瘍の摘出手術ができる可能性があるため、施術するケースが多くなります」(加藤内科医院・加藤威院長)
 もし手術ができない場合は、化学療法や放射線治療を行うが、有効性という部分では、まだ不明な点が多いとされる。

 最後に、胆管がんを防いだり、改善するにはどんな点に気を付けるべきか。
 「人間の体は口にしたもので作られている。正しい食事は医療と同じくらい重要です」と言うのは、管理栄養士で料理研究家・林康子氏である。
 林氏は胆管がんの改善の食材として以下のものを挙げている。
(1)「緑黄野菜」(ネギ、小松菜、ニンジン、ゴボウ、カボチャなど)
(2)玄米、小豆、麦、栗などの雑穀
(3)豆腐などの大豆食品
(4)ゴマ、キノコ、海藻類、木の実類など

 逆に避けるべきものは、動物性の食品や甘いもの、体を冷やすもの(野菜でもトマトやレタスなど)。
 「胆肝がんの治療状態によっては、食べづらい時もあると思いますが、パワーのある食べ物を口から入れてよく噛んで食べることが大切です」(林氏)

 大切なのは、意識した食事の摂取と、粘り強く検査を受けること。人間ドックは毎年1回、受診する努力が必要。自分の体は自分で守る気概が必要だ。

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