1964年の東京オリンピック開催を記念して創設された歴史ある長距離レース。第1回から変わることなく2400メートルの距離で実施されている。南関東の2200メートル以上の重賞は、この東京記念(2400メートル)と2月の金盃(2600メートル)、3月のダイオライト記念(2400メートル)の3戦しかないので、南関東の長距離馬にとっては秋最大の目標となる。
さらに、東京記念は今年からS1に格上げされ賞金もアップ。秋の大一番JBCクラシックを目指すトップホースによる戦いは、より激しさを増すだろう。
昨年は、単勝123倍(12番人気)のサブノクロヒョウが3番手から抜け出し、10度目の重賞挑戦で初制覇。鞍上の和田譲治も16年目での重賞初制覇だった。同馬は今年5月の大井記念でも2着。安定した成績を残すタイプではないが、忘れた頃に底力を発揮して馬券に絡んでいることも多い。距離的にも2400メートルがベストなら、連勝のチャンスも十分あるはずだ。ただし、昨年2着のカツゲキキトキト、(愛知)、昨年の道営記念優勝馬ステージインパクト(北海道)など遠征陣も調子を上げてきており、決して軽視はできない。
また、騎手の技量が大きく結果を左右されると言われる長距離戦。的場文男が7勝と大きくリードしているが、過去10年を見ると本橋孝太、石崎駿が好成績を上げていることも頭の片隅に入れておきたい。
秋の大一番を楽しむイベントも数多く用意されている。南関ガールズの古崎瞳と競馬専門紙の記者による予想ステージでは、鋭い予想合戦が楽しめそう。
さらに9月18日・19日の2日間は、毎年好評の馬産地PRイベント「馬産地日高展」を実施する。馬産地日高のグッズを多数販売するとともに、日高グッズ等が当たる抽選会も開催。馬好きには垂涎のイベントとなりそうだ。
その他、手ぶらでBBQが楽しめると大好評の「TCKバーベキューガーデン」も、涼しくなってきた今が最適。伝統の秋の一戦は、ビール片手にじっくり楽しもう!