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東京五輪を襲う“謎だらけ”のドーピング陽性反応に打つ手ナシ!

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提供:週刊実話

 男子競泳の藤森太将がドーピング検査に引っ掛かり、日本選手権に出場できなくなった。4月8日にフィナーレを迎えた同選手権が、東京五輪につながる今年夏開催の世界選手権代表選手を決める選考会レースであったことは言うまでもない。藤森は前回のリオデジャネイロ五輪で200メートル個人メドレー4位の実力者だ。

 五輪東京大会のメダル候補の思わぬ“失態”に騒然とさせられたが、日本水泳連盟は大わらわとなった。

「水連が騒然となったのは、藤森に陽性反応が出たという報告のせいだけではありません」(関係者)

 藤森は潔白を訴えている。ドーピング検査は抜き打ちで行われるのが一般的だ。陽性反応が出た場合、再検査もして、慎重にクロかシロかを決めるのだが、こんな情報も交錯している。

「水連、選手仲間も藤森に陽性反応が出たことに驚き、『絶対にやっていない』と彼を擁護していました。もし、本人の知らないうちに禁止薬物か、それを含むサプリメントか何かを服用したとしたら、手の打ちようがありません」(スポーツ協会詰め記者)

 藤森だけではなく、日本の競泳選手のために強調しておきたいが、水連をはじめ、日本の各スポーツ団体は薬物に関する取り締まりが厳しい。選手の意識はもちろんだが、「この成分を含んだクスリは飲むな。疑惑を招くから」と言って、一般の市販薬を含めた注意事項が浸透しているのだ。

 藤森を擁護する関係者が多いのはそのためで、水連主導によるスポーツ仲裁裁判所への提訴も行われた。

「見方を変えれば、これだけ慎重に注意しながらやってきたのに、陽性反応が出たとなれば、日本の各スポーツ団体は防止策そのものを見直さなければなりません」(同・記者)

 水連と藤森による提訴内容は「意図的に、禁止薬物を服用したのではない」というもの。再検査でも陽性が出た以上、こちらは争わないようだ。藤森に下された処分は4年間の出場停止(暫定)。スポーツ仲裁裁判所が禁止薬物を防ぐ日本の努力を認めなければ、他の競泳選手も引っ掛かるかもしれない。

 仲間たちを襲った悲劇に、療養中の池江璃花子もいたたまれない心境だろう。

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