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水底を歩くクジラ発見

 水底を歩くクジラがいた!クジラの祖先とみられる約4800万年前の陸上歩行動物の化石を、インド北部のカシミール地方で発見したと、米ノースイースタン・オハイオ大の研究チームが20付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 地球上で最も巨大な哺乳(ほにゅう)類であるクジラが太古の昔、水底を歩いていた可能性が出てきた。米ワシントン発共同電で19日に飛び込んできたニュースで、クジラの祖先とみられるその動物は、クジラとは似ても似つかない小型のシカのような姿という。
 クジラとは思えない小ささ。シカのなかでも子鹿のバンビクラスといえる。この“鹿クジラ”は、陸にすむ哺乳類と海にすむクジラやイルカなどのクジラ目をつなぐ進化上の「失われた環(わ)」だという。
 チームによると、見つかったのはキツネほどの大きさの動物のほぼ全身の骨格。現在のウシやシカなどの偶蹄(ぐうてい)類に属し、「インドハイアス」と名付けた。頭蓋(ずがい)骨などの形がクジラに近い」という。
 サイズは小型ながら、ゆったりと泳ぐクジラのように水底をのっしのっしと歩いていたようだ。安定感を生む秘密は脚にある。カバのように骨密度の高い脚が重しのような役割となり、安定して水底を歩くことができたらしい。

 この動物は草食だったとみられる。クジラやイルカのような肉食になったのは、水中生活に適応するようさらに進化してからではないかという。
 チームは「アフリカに生息するミズマメジカのように、外敵に襲われそうになると水中に逃れていたのではないか」と推測している。
 モンスター級哺乳類であるクジラのルーツがかわいいバンビとはにわかに信じがたいが、そもそもすべての生物はさまざまな環境などによる進化を経ていまの姿かたちになっている。
 日本やノルウェー、アイスランドではクジラ肉を食べる習慣があり、これに反対する欧米諸国の捕鯨問題への関心は高い。日本国内では「なぜクジラだけ食べちゃだめなんだ」という声もある。そうそう口にすることはないものの最近ではシカ肉を食べさせる店もあり、クジラのルーツで結ばれた両者には「食用」という共通点もある。

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