【LINE】
そもそも無料通話アプリは、相手も利用していないとタダにはならない。そういう意味でも『LINE』の優位は揺るがないといえる。相手のメールアドレスを知らなくても、スマホのアドレス帳から電話番号を読み取り、自動的に友だちリストに入れてくれるので、インストールした直後からメッセージの送受信が可能。スタンプ機能が充実しているので、言葉では言いにくいようなニュアンスを相手に伝えやすく、若年層に特に人気がある。利用者の年齢構成の約6割が30歳以下ともいわれている。
【カカオトーク】
タレントの土屋アンナがCMを行っていて、急速に拡大中。他社にない独自機能として「5人同時通話」が可能で、ちょっとした打ち合わせなど、ビジネスシーンで本領を発揮する。また、ヤフーと提携したこともあり、チャット中に地図や乗り換え案内などを見せて相手に説明するといった使い方も。今後も1対1の会話より、大人数のコミュニケーションに特化したサービスを展開するという。
【comm】
昨年10月にサービスを開始して以来、すでに100万人超のユーザーが登録したという。他のアプリとの最大の違いは実名登録すること。IDを利用しないので、どこの誰だかわからない相手と関係することがなく、登録したい相手の名前で検索可能なので、いちいちIDを教えてもらうといった煩わしさも省ける。不特定多数よりも決まった相手とのやり取りに優れている。通話品質にもこだわっており、ネット回線にありがちな音質の劣化も最小限に抑えている。CMで吉高由里子が「commでいいじゃん!」と言うように、家族や恋人との通話ならコレだ。
【Skype】
古くからあるアプリで、スマホ以外にパソコンから通話をすることも可能。最初にアカウント登録をしなければ利用できないが、グループチャットや、ファイルの送受信もできるので、定番ものとしてインストールしておいて損はない。他のアプリとの一番の違いは、有料プランながら、一般の携帯や固定電話と通話することができる点。携帯から固定電話(国際通話も含む)への通話料金は、1分1円25銭からと格安なので、営業先に電話をかける事の多いサラリーマンにはメリットが大きい。
ところで、このように無料通話アプリが大流行しているもうひとつの背景にあるのが“出会い目的”だ。
「良かったら友だちになって下さい。まずは通話しましょう」などなど、アプリのレビュー覧にはこのような投稿が溢れている。また、利用者が出会い目的の書き込みをする専用掲示板もあり、人気を集めている。もちろんこのようなサイトは援交などの温床になる可能性が高く、アプリ会社も監視の目を光らせているので、安易に利用することは避けなければならない。
ともあれ、せっかくスマホをゲットしたのであれば、それをフル活用しないわけにはいかない。特にこれら無料通話アプリで電話代を減らすことが出来れば、その分お小遣いがガッツリ増えるは間違いないのだ!