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古賀正俊の当たり馬券直行便(最終回) アテにならない厩舎談話

 ファンの皆さんは馬券を買うときに、日刊紙や専門紙に掲載されている厩舎のコメント(調教師、調教助手、厩務員談)を参考にしていると思いますが、「これは当たっていたな」と感じることがどれくらいありますか?
 わたしの45年の競馬人生の中で、厩舎からいいコメント(好勝負をするような話)が出ていて、その通り1、2着にくる確率は20%以下です。逆にあまり良くないコメント(追い切り時計が詰まってこない、体が絞れない、息の入りが悪い、肩の出が悪い、トモに力強さがない、カイ食いが悪い等)が出ているとき、その馬が馬券に絡まない確率は80%以上です。
 わたしも少し前までは騎手、調教助手としてコメントする側にいました。担当している自厩舎の馬は分かりましたが、立場上、新聞記者より情報は入ってくるといっても、よその厩舎の馬の本当のところはなかなか分かりませんでした。いくら自分の馬のデキが良くても、競馬は相手がいるものですからね。ダメな話、こない情報はアテになっても、いい話、くる情報はあまり信じすぎない方がいいということです。

 また、今の出走馬選定方法では、本当にその馬に合ったレース(芝、ダート、距離など)を使えることが少ないのも事実です。長く競馬を見てきたファンなら、なぜ、この馬がこのレースにと思うことが多いはずです。そのようなレースで大敗した後、人気を下げて、次走に適鞍に出走し、好成績を挙げると穴になります。その馬の適性を知ることも大事ですね。
 以上のことを参考にして、予想をたてると的中率が上がると思います。
 わたしのこのコラムは今回が最終回。長い間、ご愛読ありがとうございました。今後はこれまで書いてきたことをもう少し詳しくして一冊の本にまとめたいと思っています。内容はパドックでの馬の見方、返し馬を見る際の注意点、馬の精神面、体調面等、馬に関することのほか、厩舎関係の話、JRAの裏話、審議決定の裏、ディープインパクト問題の真意などです。もし、書店等で目に留まったら、手に取っていただけると幸いです。

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