芸能 2025年10月09日 15時30分
“鬼の形相”で名を馳せる香川照之が「龍が如く」最新作に出演決定 性加害のイメージは海外にも影響大
俳優の香川照之が、世界的人気ゲームシリーズ「龍が如く」の最新作「龍が如く 極3」に出演することが都内で開かれた新作タイトル発表会「RGG SUMMIT2025」で明かされた。「龍が如く」は、巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描いたアクションアドベンチャーゲーム。「極3」は2009年発売の「龍が如く3」のフルリメークで、香川は「ハマの帝王」こと浜崎組組長・浜崎豪を演じる。同シリーズは、裏社会に生きる人々のモデルを豪華俳優陣が演じ、顔もそっくりに再現され声優も俳優自身が務める。香川は歌舞伎の公演と重なり、発表会は欠席。代わりに香川がビデオメッセージを寄せ、「今回私は、フェイスキャプチャーと音声収録だけでなくてですね、さまざまな表情の演技を撮らせていただきました」と撮影時の模様を公開した。制作総指揮の横山昌義氏は、「やっぱり(香川)本人ぽく仕上がりますね。特に表情に特徴のある人は。なのでそこも見どころの1つだと思います」と出来栄えを語った。香川といえば2022年8月、東京・銀座のクラブでホステスへセクハラや暴行を働き、被害を受けたホステスがPTSDを発症したことを週刊誌「週刊新潮」(新潮社)に報じられた。記事によると2019年7月、銀座のクラブを訪れた香川は、接客を担当したホステスの下着を外す、胸部を触るなどの性加害を行ったという。さらに同誌には、香川が性加害に及んだ同夜、クラブのママの髪をつかんでいる“暴行写真”が掲載され、その姿は“鬼のような形相”で、笑いながら女性の髪をわしづかみにする異様なものであった。この報道を受け、所属事務所は謝罪コメントを発表。同月、当時レギュラー出演していたTBS系情報番組「THE TIME,」に香川が生出演し、謝罪した。だが、同番組や出演していた広告や出演予定だったドラマなどが次々と降板を発表。これまで積み上げてきた名誉や功績が一瞬にして崩れ去った。「芸能活動を休止していた香川ですが、2022年の12月には市川中車として歌舞伎の公演に復帰し、現在も歌舞伎俳優として活動しています。さらに2024年からはAmazonプライムビデオの『ボクシングナビ〜プレミアムラウンジ』でナビゲーターに就任しており、今年4月放送のWOWOWオリジナルドラマ『災』で3年ぶりにドラマ復帰を果たしています。この作品では、香川は一人で6つの人格を演じ分ける難役に挑戦し、WOWOWの社長も『この役に最もふさわしい俳優』と語っていました」(芸能ライター)役者としての実力はお墨付きだが、冒頭のニュースが報じられると、ネット上は否定的な意見が上がった。それだけではなく、海外でも人気を集める『龍が如く』シリーズだけに香川の起用は“海外ゲーマー”たちもNOを突きつけているようだ。8日のニュースサイト「ピンズバ」によると、「オンライン署名サービス『change.org』では《Remove Teruyuki Kagawa from his role as Goh Hamazaki in Yakuza Kiwami 3》として、香川の『龍が如く 極3』降板を求めるための署名活動が行われているんです。加害報道があり自身も非を認めている香川をキャスティングすることで、作品のテーマを損なう可能性があるのではないか、という主張です」と、“ゲームライター”が語った内情を報じている。さらに、X(旧Twitter)では「#REMOVEKAGAWA」というハッシュタグが登場しており、そこに投稿する海外のゲームファンたちが、「性加害者を降板させろ」「香川照之の起用は断固として反対」「作品の品格を疑う」といった内容の批判が英語でつづられており、香川へのすさまじい拒否反応がうかがえる。歌舞伎界で確固たる地位を築き上げてきた香川。「香川照之」イコール“性加害”のイメージが強く、「市川中車」がかき消されがちとなっている。地上波への復帰はいつになることやら。