鶴竜
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スポーツ 2023年01月10日 18時30分
大相撲中継、舞の海氏が増量の秘策明かし「過酷すぎる」驚きの声 実況もあ然とした現役時代の取り組みは
NHK大相撲中継専属解説者の舞の海秀平氏が、9日に行われた大相撲1月場所2日目の中継に向正面解説として出演。中継内で明かした増量の秘訣がネット上で話題となっている。 同日の中継では舞の海氏、正面解説・鶴竜親方(元横綱)が幕内取組の合間に、視聴者から寄せられた質問に答えるという特別企画を実施。「ことしの大相撲へ期待」、「この決まり手が見たい」、「教えて相撲のなぜなに」といったテーマの質問に回答した。 >>大相撲中継、親方の過激発言に放送席爆笑!「偉い人に怒られそう」現役力士の裏側暴露し話題<< 注目が集まったのは「現役時代の時、何を食べて鍛えたのですか?」という質問に対する舞の海氏の回答。これに、「部屋のちゃんこだけだとあっさりしてて『これは太れないな』と思ってたので夜、部屋でちゃんこを食べた後酒を飲みましたね」、「(飲んだのは)特に日本酒ですね」と、増量のために積極的に飲酒していたことを明かした。 同氏は続けて、「そうすると夜遅くなると胃がまひしてきて、また食べられるようになるんですね。それで焼肉とか、そういうこってりしたものを食べて」と飲酒がもたらす効果を説明。また、このやり方を取り入れてから、それまでは92キロが壁だった体重を97キロまで増やすことに成功したとも語った。 舞の海氏のコメントを受け、実況アナウンサーは「あまりお子さんには参考にならないかも…」とあっけにとられたような様子を見せる。ネット上にも「そんな不健康なやり方で増量してたとは」、「酒の力借りてまで食い物腹に詰め込むって過酷過ぎるだろ」、「エピソードとしては面白いが確かに他の人の参考にはならないな」、「よく体壊さなかったな…入門前からかなりの無茶してたのに」といった驚きの声が寄せられた。 「現役時代(1990年5月場所~1999年11月場所)の舞の海氏は身長171センチ、体重101キロと角界最小クラスの体格だったことで知られていますが、入門前の日本大学相撲部時代は入学時点で身長169センチ、体重65キロと一般人としても小柄。そこから約4年をかけ体重を90キロに乗せましたが、本人はこの間『内臓を先に壊すか、増量に成功するか、一つの賭け』という悲壮な決意のもと、朝晩にそれぞれどんぶり飯5杯、昼は定食2人前、間食にうどんや牛丼、シュークリームといった“食トレ”を自らに課していたと過去に明かしています」(相撲ライター) 現役時代は技能賞を5回獲得するなど多彩な技を武器に小結まで出世した舞の海氏だが、その裏にあった過酷な取り組みに驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年01月06日 19時30分
横綱・照ノ富士、現役引退秒読み? 3場所連続で休場、白鵬らの前例から厳しい見方「持ち直せた横綱いない」
両膝故障・手術の影響で2022年9月、11月場所を連続休場した横綱・照ノ富士。6日、間近に迫った2023年1月場所(8~22日)も休場することが決まったと複数メディアが報じた。 報道によると、照ノ富士は昨年12月に入ってから立ち合い確認、ぶつかり稽古といった調整を再開したというが、1月3日に両膝に痛みが出たとのこと。師匠の伊勢ケ濱親方(元横綱・旭富士)は「深刻なものではない。炎症が止まったら、また下半身を鍛えていく」と軽傷を強調したというが、6日までに相撲協会に休場届が出されたという。 2011年5月場所で初土俵を踏んだ照ノ富士は途中休場も含め今回が通算15回目の休場で、2021年7月場所後の横綱昇進からは4回目。横綱の3場所連続休場は2020年11月場所での白鵬(現宮城野親方)、鶴竜(現鶴竜親方)以来となる。 >>関脇・照ノ富士、医者から余命宣告を受けていた?「2年近くで死にますよ」 大関から序二段転落の真相を明かし驚きの声<< 照ノ富士の休場を受け、ネット上には回復を願う声が寄せられたが、中には「現役引退がいよいよ秒読み段階に入った感じがするな」、「復活してほしいのはやまやまだが、ここから気力、体力を戻すのは相当キツいのでは」、「3場所連続休場から持ち直した横綱も最近じゃいないしなあ…」といった悲観的なコメントも見られた。 「近年の角界では稀勢の里(2017年5月~2018年7月場所/8場所連続)、白鵬(2020年7月~2021年5月場所/6場所連続)、鶴竜(2020年7月~2021年3月場所/5場所連続)といった横綱が3場所以上連続で休場していますが、稀勢の里は休場明け3場所目の2019年1月場所、白鵬は2場所目の2021年9月場所でそれぞれ引退を決断。鶴竜に至っては復帰できないまま、2021年3月場所で引退を表明しました。番付最高位の横綱であっても、長期休場中に鈍ったコンディションや相撲勘を取り戻すのは至難の業であることが浮き彫りとなっていますが、照ノ富士も白鵬らと同じような流れをたどってしまうのではと懸念するファンも散見されます」(相撲ライター) 125年ぶりの1横綱1大関(貴景勝)が場所前から話題となった中、照ノ富士休場により“0横綱1大関”とさらに異例の状況となった1月場所。横綱・大関陣がほぼ機能しない場所は果たしてどのような展開となるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年12月29日 11時00分
元大関・正代、来場所での特例復帰は絶望的? 白鵬も指摘の致命的問題、同僚引退でさらに悪化か
2023年1月8〜22日にかけて開催予定の大相撲1月場所。同場所に大関復帰がかかる正代に多くのファンが厳しい視線を向けている。 正代は2022年9月場所で「4勝11敗」と負け越し翌11月場所をカド番で迎えたが、カド番脱出に8勝以上での勝ち越しが求められる中、8日目終了時点で「4勝4敗」と前半から取りこぼしが頻発。後半もほとんど白星を増やせないまま、13日目の小結・玉鷲戦で8敗目を喫し負け越し・関脇転落が決定。最終成績は「6勝9敗」だった。 >>大相撲、正代陥落で125年ぶり異例事態発生!“急造大関”誕生の可能性アリ? 有力候補は豊昇龍か<< 角界では大関から関脇に転落した力士は、直後の場所で2ケタ10勝以上をマークすれば1場所で大関に復帰できるという特例措置が存在する。正代も2023年1月場所での2ケタクリア・大関復帰へ向け、冬巡業(2022年12月3~14日)に精力的に参加したことが伝えられているが、それでも特例復帰の前に立ちはだかる問題は解決できないとみる向きは強い。 正代は2014年3月場所で初土俵を踏むと、2015年9月場所で新十両、2016年1月場所で新入幕と初土俵から約2年で幕内まで昇進。その後は約4年間関脇~平幕中位を行ったり来たりしていたが、2020年9月場所で自身初優勝(13勝2敗)を果たしたことで大関に昇進した。 入門から約6年で大関まで出世した正代だが、その強さの一要因となっていたのが出稽古。正代が所属する時津風部屋は正代や豊ノ島(元関脇/現井筒親方)、豊山(元幕内)ら関取が豊富なこともあり、本場所前に足しげく通う他部屋の関取は多数。特に鶴竜(元横綱/現鶴竜親方)は時津風一門の部屋(井筒部屋・陸奥部屋)所属ということもあり、時津風部屋への出稽古が毎場所前のルーティンのようになっていたという。 ただ、角界では新型コロナの影響で2020年3月場所後から出稽古が禁止に。その影響もあってか、正代は新大関で迎えた同年11月場所で約1年ぶりに負け越し(3勝2敗10休)を喫すると、翌2021年1月~2022年11月にかけても勝ち越し7回(うち2ケタ2回)、負け越し5回と低迷し続け、結果大関の座を失うこととなった。 2022年1月場所中には、相撲協会公式YouTubeチャンネルの生配信に登場した白鵬(元横綱/現宮城野親方)が「(コロナ前は)時津風部屋に皆、出稽古いってましたね。そうすると正代がいろんな関取と稽古ができたと思うんですね。その貯金がちょうど今なくなってきてるのかなって感じがしますね」と指摘している“出稽古問題”。出稽古自体は2022年6月から再開されてはいるものの、翌7月場所~11月場所の正代の成績(10勝、4勝、6勝)を踏まえると、貯金は取り戻すまではまだまだ道半ばだ。 出稽古で追いつかない分は所属部屋での稽古で補う必要があるが、時津風部屋では11月場所後に豊山が引退し、部屋の関取が正代1人だけとなっている。そのため、同じ1人関取の玉鷲(片男波部屋)のように、一度に2人を相手に相撲を取るなどの工夫をしないと出稽古問題の悪化は食い止められない状況といえる。 2020年9月場所終了時点で直近3場所32勝(8勝、11勝、13勝/いずれも関脇)と、目安の33勝未満で大関に昇進している正代。一部からは昇進自体がそもそも間違いだったという厳しい声も上がっているが、2023年1月場所で特例復帰を果たすことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年01月27日 19時35分
大相撲、鶴竜親方コロナ感染で北の富士氏に心配の声 ファンのSNS動画が話題「腕組んでたけど大丈夫か」
大相撲・陸奥部屋の部屋付き親方を務める鶴竜親方(元横綱)。26日、日本相撲協会が新型コロナ感染を発表しネット上に心配の声が寄せられている。 >>大相撲、また正代戦でミス「わざとやってんのか」厳しい指摘も 八角理事長も苦言、相次ぐ差し違え・接触に引退待望論も<< 協会公式サイトはこの日、鶴竜親方と行司1名(氏名・所属は未公表)について「両名ともに今朝、発熱や風邪症状がみられたため、医療機関にて抗原検査を受検したところ、陽性が判明しました」と発表。また、「年寄鶴竜は、陸奥部屋所属員との濃厚接触はなく、当面は自宅待機とし、居住地の保健所や感染症専門家の指示に従う予定です。行司については部屋居住のため、当面は別室に隔離し、今後、居住地の保健所や感染症専門家の指示に従う予定です。また、該当部屋の所属員全員を外出禁止とし、PCR検査を実施する予定です」と今後の対応についても掲載している。 鶴竜親方は先の1月場所(同月9~23日/東京・両国国技館)では、館内警備などの親方業務を千秋楽まで普段通りに担当。また、17日の場所9日目にはNHK大相撲中継に解説として出演しているが、この時も体調面で特に変わった様子は見られなかった。 鶴竜親方の感染発表を受け、ネット上には「1月場所中では普通に仕事こなしてるように見えたからビックリ」、「感染判明が場所中じゃなかったのがせめてもの救いかな、お大事にしてください」と心配の声が相次いだ。一方、「その鶴竜と接触してた北の富士さんのことも心配」、「北の富士は鶴竜とウキウキで腕組んでたけど大丈夫なのか」と、NHK大相撲専属解説者・北の富士勝昭氏への影響を懸念するコメントも多数みられた。 「北の富士氏は23日の1月場所千秋楽中、国技館内で鶴竜親方との2ショット写真を撮らせるファンサービスを行っていたことが分かっています。一部ファンは動画、写真付きで2ショットをツイッター上に投稿していました。動画では館内警備中の鶴竜親方と遭遇した北の富士氏が『捕まえた~』と言いながら鶴竜親方と腕を組んだ後、周囲に居合わせたファンに『はい、いいですよ~』と撮影を許可。両名が並んだのは7秒ほどだったのですが、この間にウイルスをもらってしまった可能性もあるのではと不安を募らせているファンも少なからずいるようです」(相撲ライター) 存命中の歴代横綱では最高齢となる79歳の北の富士氏。27日午後6時時点ではコロナに感染したとは特に伝えられていないが、このまま何事も起こらないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について日本相撲協会の公式サイトよりhttps://sumo.or.jp/
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スポーツ 2021年04月04日 11時00分
崖っぷちの白鵬、なぜ「引退勧告」は出なかった? 北の富士氏もため息、ファン猛反発の判断を下した横審の思惑とは
2020年7月場所から2021年1月場所にかけ4場所連続で本場所を休場(途中休場含む)し、3月場所(3月14~28日)も16日の3日目から途中休場した横綱・白鵬。29日、その白鵬に横綱審議委員会が「注意」決議を継続することを決定したと複数メディアが報じた。 白鵬が3場所連続で本場所を休場した2020年11月場所後に、内規で定められている決議の中で2番目に重い『注意』決議を下した横審。その後、連続休場が5場所に延びたこと、19日に右ひざの手術を受け5月場所も休場濃厚となったことから「引退勧告」を決議するとの見方も強まっていた。ただ、報道によると29日に行われた定例会では、全会一致で注意の決議を継続するという結論に至ったという。 白鵬への引退勧告を見送った理由として、横審・矢野弘典委員長は“初場所の全休は新型コロナ感染によるもの”、“3月場所は2日間とはいえ出場の意欲を見せた”、“7月場所に進退をかける意思を明確にしている”という3つの点を挙げている。ただ、一部からはこの3点以外の理由もあったのではという見方もされている。 >>横綱・白鵬、2連勝からの休場は計算通りか 次の出場は7月場所に? 師匠が明かした今後に冷ややかな声<< 「横審定例会が開かれる5日前の24日、もう1人の横綱で3月場所まで5場所連続休場中だった鶴竜が現役引退を発表。これにより白鵬は一人横綱となりましたが、その状況で白鵬に引退勧告を決議すると、1993年1月場所以来、約28年ぶりに横綱空位時代を迎える可能性が濃厚となります。前回の空位時代は三役に曙(元横綱)や貴乃花(元横綱)といった有望な力士が複数在位し、実際に曙が5場所後に横綱昇進を果たし終止符を打ちました。ただ、今回は照ノ富士以外に横綱が狙えそうな役力士が見当たらず、その照ノ富士も両ひざの故障がいつ再発するか分からない状況。そのため、今後の角界への影響を考え、白鵬をひとまず“延命”させた可能性もゼロではないのではないでしょうか」(相撲ライター) 現在の角界は3月場所時点で貴景勝、朝乃山、正代の3名が大関に在位しているが、彼らが横綱に昇進するには“大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績”という基準をクリアする必要がある。この1年の優勝力士の平均勝ち星が「12.8勝」ということを考えると、横綱の座を狙うには13勝以上の成績を安定して残さなければならない。 ただ、大関陣のこの1年を見ると13勝以上は貴景勝、正代がそれぞれ1回クリアしたのみで、朝乃山は12勝が最高。2ケタ以上に数字を下げると貴景勝、正代が3回、朝乃山が4回と全員年の半分以上は2ケタをクリアしているが、裏を返せば多くの場所で10、11勝止まりになっているともいえる。 なお、現大関陣に対しては、元横綱・北の富士氏が29日に「朝乃山、正代、貴景勝の3大関は、横綱が不在でも10勝が精いっぱいの実力でしかない」と苦言を呈したことも伝えられている。横綱経験者の同氏も、現大関陣の実力を物足りないと嘆いているようだ。 一方、3月場所を「12勝3敗」で制し5月場所から大関に復帰した照ノ富士は、再入幕した2020年7月場所から今場所まで13勝以上を2回クリアし優勝も2回記録。同期間は現大関陣にも勝ち越している(貴景勝2勝1敗、朝乃山5勝0敗、正代3勝1敗)ため、彼らを出し抜いて横綱昇進を果たす可能性は十分のようにも思える。 ただ、照ノ富士は2018年6月に手術を受けるなど両ひざに爆弾を抱えており、2020年9月場所では左ひざ関節症で13日目から途中休場をしいられてもいる。こうした故障のリスクを考えると、大関復帰後に順調に横綱を狙えるかは不透明といえるだろう。 以上を考えると、横審が白鵬に引退勧告を出さなかったのは“ポスト白鵬”が見当たらないまま、角界が横綱空位時代に突入することを避けたかったという見方ができる。また、近年の白鵬は休場の多さや取り口の荒さが批判されがちだが、史上1位の優勝44回を残る名横綱。3月場所前にはネット上に「白鵬が出るなら久しぶりに国技館に行こう」といった声も散見されたが、興行面も考えて注意決議の継続にとどめた可能性もあるかもしれない。 今回の決断に対しては、ファンから「いくらなんでも甘すぎる」、「ビシッとモノを言えないなら存在価値が無い」、「こういう弱気の判断を計算して白鵬も2日だけ出たんだろうな」といった批判も寄せられている。白鵬が7月場所で復活すれば判断は正しかったことになるが、果たして実際の結果はどうなるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月28日 11時00分
横綱・鶴竜の引退で先輩親方にとばっちり? 名跡を巡り懸念される困難、白鵬の動向も命運を左右か
24日に日本相撲協会から現役引退・親方転身が発表され、翌25日に引退会見を行った横綱・鶴竜(陸奥部屋)。師匠・陸奥親方(元大関・霧島)と共に臨んだ引退会見で、引退決断の経緯や今後の抱負を述べて土俵に別れを告げた。 会見終了後に時津風部屋の部屋付き親方・井筒親方(元関脇・豊ノ島)が、鶴竜に花束を渡したことも話題となった引退会見。ただ、同じ時津風一門の横綱を労ったその井筒親方に廃業の危機が迫っているという見方が一部で浮上している。 >>横綱・鶴竜の引退会見に批判相次ぐ 白鵬の現役続行を熱望?「横審は辞めさせにかかる」の声も<< 「現井筒親方が保持している『井筒』の名跡は、もともとは鶴竜の前師匠だった先代井筒親方(元関脇・逆鉾)が持っていた名跡。2019年9月に先代親方が亡くなってからは遺族が所有者となっており、現井筒親方は遺族から名跡を借りる形で2020年4月に襲名しました。ただ、先代親方とその遺族は鶴竜が『井筒』を継ぐことを強く希望しており、先代の死で井筒部屋消滅、陸奥部屋移籍を経験した鶴竜も自身が取得して井筒部屋を再興する意思が固いとされています。そのため、具体的な時期は不明ですが現井筒親方はいずれ鶴竜に返す約束で名跡を借りたといわれています。となると、鶴竜が現在のしこ名のまま親方を務められる今後5年の間に新たな名跡が取得できなければ、現井筒親方は本人の意思に関係なく協会を去らなければいけない状況に追い込まれます」(相撲ライター) 現行制度において親方は『最高位が小結以上』、『通算20場所以上の幕内在位』、『通算30場所以上の関取在位』のいずれかを満たし、定数105個の年寄名跡のうち1つを保持する日本国籍力士のみが転身できる。鶴竜は名跡保持のみ条件を満たしていないが、名跡を取得していない横綱が引退後5年に限り現役時の四股名のまま年寄を名乗ることができる『現役名年寄』制度により“鶴竜親方”として転身している。 「井筒」を返還する約束が本当ならば、現井筒親方は鶴竜が“鶴竜親方”として活動できる今後5年の間に代わりとなる新名跡を取得する必要がある。ただ、手に入らなかった場合は鶴竜に名跡譲渡後、そのまま廃業となる可能性が濃厚だ。 一刻も早い新名跡の取得に迫られているといえる現井筒親方だが、現在空き名跡となっているのは計105個の中で「君ヶ濱」、「間垣」の2個のみ。ただ、「君ヶ濱」は平幕・隠岐の海が所有し、「間垣」も3月場所前に横綱・白鵬が取得を進めていると伝えられたため実質的にはゼロといえる。 そのため、現井筒親方は協会が定める定年(65歳、希望者は70歳まで)を迎えた親方から名跡を譲ってもらう方向で動く必要がある。ただ、定年を迎える親方は一般的に同部屋の力士を優先して名跡を継がせる傾向が強いといわれている。そのため、自身が所属する時津風部屋では今後5年名跡が空く予定がない現井筒親方が、部屋外の親方から名跡を渡してもらえるかは不透明な状況だ。 茨の道になることが予想される現井筒親方の新名跡探しだが、この状況が一発で解決しそうな展開もある。それは「間垣」取得に動く白鵬に「一代年寄」制度が認められること。同制度は現役時代に顕著な成績を残した横綱に対し協会が本人のみの一代に限って、四股名をそのまま年寄名跡として使用し親方業に転身することを認めるもの。20回以上の優勝が暗黙の基準といわれているが、44回の優勝を誇る白鵬は条件を十分満たしている。 仮に一代年寄が認められれば、取得に動いている「間垣」は一転して空き株となる。そうなると、白鵬と仲が良くバラエティ番組でも何度も共演している現井筒親方にとっては、新名跡取得に向け動きやすい状況が整うといえるだろう。 明るい性格や丁寧な指導には定評があり、時津風部屋所属・正代の大関昇進(2020年9月場所後)にも大きく貢献したといわれている現井筒親方。部屋としても同親方を失うことは避けたいところだろうが、新名跡探しは今後どのような展開となるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月25日 19時30分
横綱・鶴竜の引退会見に批判相次ぐ 白鵬の現役続行を熱望?「横審は辞めさせにかかる」の声も
24日に日本相撲協会から現役引退・親方転身が発表され、翌25日に引退会見を行った横綱・鶴竜。会見内でのコメントがネット上の相撲ファンの間で物議を醸している。 鶴竜は同日、師匠・陸奥親方(元大関・霧島)と共に、リモート形式で行われた引退会見に出席。引退決断に至った経緯や、“鶴竜親方”として後進の指導にあたる今後の抱負などについて語った。 その中で、鶴竜は母国モンゴルの先輩横綱である白鵬について言及。鶴竜は「自分が上がる前から横綱でいた。高い目標であったし、その高い目標を追いかけたから自分も横綱になれたと思う」と、白鵬を目標に努力を重ねたことで自身も横綱になれたとコメント。 その上で「たくさん優勝して結果を残している。また結果を残してくれると信じている」と、現在行われている3月場所を3日目から休場している白鵬の現役続行を願っていた。 この鶴竜のコメントを受け、ネット上には「白鵬がつけあがるようなことを言うなよ」、「自分以上に引退しろって言われてることを知らないのか?」、「ただでさえ『一人横綱になったからまだまだ辞められない』とか思ってそうなのに」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「横審が激怒してるっぽいし白鵬も後を追って引退だろ」、「本人は引退する気無さそうだが、横審は恐らく辞めさせにかかるだろう」、「委員の一人が今場所中に辞めろって言ってたし、引退勧告は確実に出るんじゃないか」といった、横綱審議委員会を絡めたコメントも複数見受けられた。 >>横綱・白鵬、2連勝からの休場は計算通りか 次の出場は7月場所に? 師匠が明かした今後に冷ややかな声<< 「鶴竜の引退により一人横綱となった白鵬の現状ですが、師匠である宮城野親方(元幕内・竹葉山)は16日、白鵬が今月中に右ひざの再手術を行い7月場所で進退をかける意向であることを報道陣に告白。その言葉通り19日に右ひざの手術を受けるなど、7月場所出場に向けて動き出しています。ただ、協会は3月場所を含めて5場所連続休場という体たらくにしびれを切らしたのか、当初開催予定がなかった横審定例会を場所後に開くことを16日に決定。また、翌17日には横審・山内昌之委員が個人的な意見と前置きしながらも『余力を持って今場所中に進退を決してほしい』と決断を迫ったことも伝えられています」(相撲ライター) 3月場所後の横審定例会では昨年11月場所後に受けた「注意」より重い「引退勧告」を決議される可能性もある白鵬。この決議は強制力を持たないが、実際に出されれば現役続行へ向けた風当たりはますます強くなるとみられている。 文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年03月24日 15時10分
横綱・鶴竜の電撃引退に「気持ちは切れてないって言葉は嘘?」驚きの声相次ぐ “年寄鶴竜”襲名には違和感も
2020年7月場所から2021年1月場所にかけ4場所連続で本場所を休場し、14日から開催されている3月場所でも初日から休場していた横綱・鶴竜。24日、その鶴竜が引退することを日本相撲協会が公式ツイッターを通じて発表した。 協会は同日午後1時37分、公式ツイッターに「横綱 鶴竜(本名 マンガラジャラブ・アナンダ、陸奥部屋)は引退し、年寄 鶴竜を襲名しました」と投稿。鶴竜の現役引退と親方転身を報告している。 モンゴル出身の35歳・鶴竜は、16歳だった2001年に来日して井筒部屋に入門し、同年11月場所で初土俵。その後2005年11月場所で新十両、2006年11月場所で新入幕と順調に番付を上げ、「14勝1敗」で初優勝を果たした2014年3月場所後にモンゴル出身力士としては史上4人目となる横綱昇進を果たした。 横綱昇進後は計5回の優勝を記録した鶴竜だが、近年は腰、右ひじ、左足などの怪我による休場が多発。3場所連続休場となった2020年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から内規で定められている決議の中で2番目に重い「注意」を受けたが、それでも今年3月場所まで休場が続いたため、同場所後に予定される横審の会合では「引退勧告」が決議されるとの見方も強まっていた。 >>5場所連続休場の鶴竜に師匠激怒? 稽古中にまさかの故障、「引退するしかない」愛想を尽かしたファンも<< その鶴竜の引退を受け、ネット上には「鶴竜引退って嘘だろ、気持ちは切れてないって言葉は嘘だったのか?」、「去年の7月場所が最後の出場になるとは…」、「横審から引導渡されるくらいなら、自分から身を引こうって考え直したんだろうか」、「引退までに日本国籍の取得(鶴竜は2020年12月に取得)が間に合ったのは不幸中の幸いだな」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「親方になっても名前が鶴竜のままなのは意外」、「年寄鶴竜襲名ってことは一代年寄が認められたのか?」、「一代年寄にしては実績がとても足りない気がするが…」といったコメントも複数挙がっている。 「現行制度に置いて親方は『最高位が小結以上』、『通算20場所以上の幕内在位』、『通算30場所以上の関取在位』のいずれかを満たし、定数105個の年寄名跡のうち1つを取得済みの日本国籍力士のみが転身できる職務。ただ、現役時代に顕著な成績を残した横綱については、本人のみの一代に限って四股名をそのまま年寄名跡として使用することが協会から認められる『一代年寄』という制度があります。鶴竜に同制度が適用されたのではと思っているファンは少なくないようです。ただ、優勝回数が計6回の鶴竜に優勝20回以上の優勝が暗黙の基準といわれている同制度が適用されるとは考えづらいため、鶴竜は年寄名跡を取得していない横綱が引退後5年に限り現役時の四股名のまま年寄を名乗ることができる制度『現役名年寄』を適用された可能性の方が高いでしょう」(相撲ライター) 報道によると鶴竜は同日朝、師匠・陸奥親方に自身から引退を申し出たという。今後は「鶴竜親方」として、同部屋で後進の指導に当たるとみられている。文 / 柴田雅人記事内の引用について日本相撲協会の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/sumokyokai
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スポーツ 2021年03月11日 19時30分
5場所連続休場の鶴竜に師匠激怒? 稽古中にまさかの故障、「引退するしかない」愛想を尽かしたファンも
2020年7月場所から2021年1月場所にかけ、4場所連続で本場所を休場(途中休場含む)している横綱・鶴竜。11日、その鶴竜が間近に迫った3月場所(14日初日)を休場する意向だと複数メディアが報じた。 報道によると、鶴竜は9日の稽古中に左太ももを負傷し、四股も踏めない状態であると師匠・陸奥親方が明かしたとのこと。また、陸奥親方は「休むとしても、そのまますんなり休み、来場所というわけにはいかない」と、進退について鶴竜と話し合うことも示唆したという。 鶴竜は3場所連続休場となった2020年11月場所後、横綱審議委員会(横審)から内規で定められている決議の中で2番目に重い「注意」を受けている。また、4場所連続休場となった先場所後には陸奥親方が、3月場所は進退のかかる場所になるとしていたため、今後部屋内外からの追及は避けられないものとみられている。 >>白鵬・鶴竜、3月場所で引退でも心配無用? 次期横綱と目される有力候補たち、早ければ5月場所後に誕生か<< 今回の一件を受けて、ネット上にも「1週間くらい前まで出るって言ってたばかりなのに休場かよ」、「進退がかかる場所直前に稽古で負傷とは…さすがに引退するしかないのでは?」、「稽古で怪我するようじゃ、もう本場所で相撲を取るのも厳しいだろうな」といった反応が多数寄せられている。 「1月場所で4場所連続休場となった鶴竜は場所後の2月1日に稽古を再開すると、同月20~25日に両国国技館内で行われた合同稽古に参加。その後3月3日には『やっとちょっと普通通りになってきたかなという感じ』、『(3月場所は)それはもう出ますよ』と、調整は順調と語ったことが伝えられていました。そこから約1週間で一転して休場に追い込まれたことで、『もう相撲が取れるような状態ではない』とみているファンも少なくないようです。怪我をした際の詳しい状況は現時点では不明ですが、3月場所は好成績が必要という思いにとらわれ過ぎて無茶な稽古を重ねた結果という可能性も考えられるでしょう」(相撲ライター) 平成以降の横綱ではこれまでに貴乃花(7場所)、武蔵丸(6場所)、稀勢の里(8場所)が5場所以上連続休場しているが、この3名は全員休場から復帰後3場所以内に現役を引退している。この点を踏まえた一部ファンからは「5月場所で復帰しても無駄、もう潔く身を引くべきだ」という辛らつな声も挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月14日 11時00分
白鵬・鶴竜、3月場所で引退でも心配無用? 次期横綱と目される有力候補たち、早ければ5月場所後に誕生か
大相撲力士の番付の中で最も高い番付である横綱。現在は白鵬(2007年7月場所~)、鶴竜(2014年5月場所~)の2名が在位しているが、その両名に3月場所での引退危機が迫っている。 両横綱は2人合わせて50回(白鵬44回、鶴竜6回)の優勝を誇るが近年は休場が目立っており、昨年も白鵬、鶴竜共に6場所中4場所を休場(途中休場含む)。昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から、内規で定められている決議の中で2番目に重い「注意」を受けている。 ただ、この横審の決議もむなしく、両横綱はそろって2021年1月場所を全休。そのため、3月場所(同月14日初日)の成績次第では横審が最も重い決議「引退勧告」を出す可能性がささやかれている。また、鶴竜については師匠・陸奥親方が、3月場所が進退のかかる場所になると明言したことも伝えられている。 仮に両横綱が引退となれば、5月場所からは約28年ぶり(1993年1月場所以来)に“横綱空位時代”が訪れることになる角界。一部では「しばらく後任が出てこない暗黒時代になるのでは」との声も挙がっているが、“ポスト白鵬・鶴竜”となり得る力士が全くいないというわけではない。 >>綱取り絶望の貴景勝、初日からタブーを犯していた? 初挑戦は4日で終了、朝青龍・鶴竜らと明暗分かれたワケは<< 次期横綱候補の本命といえそうなのが、2021年1月場所は東関脇だった照ノ富士。両ひざの故障や内臓疾患の影響で一時は大関から序二段まで番付を下げたが、そこから番付を戻し再入幕した2020年7月場所で優勝(13勝2敗)。また、同年11月場所から2021年1月場所までに三役で2場所連続2ケタをクリア(13勝→11勝)しているため、3月場所の結果次第では大関復帰が実現する状況となっている。 照ノ富士は再入幕した2020年7月場所から2020年1月場所の本割で、現大関陣に対しいずれも五分以上の成績を残している(貴景勝1勝1敗、朝乃山4勝0敗、正代2勝1敗)。これは目前に迫る大関昇進はもちろん、“大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準じる成績”が必要な横綱昇進に向けても好材料であると言えるだろう。仮に3月場所で大関復帰が実現すれば5月場所以降から横綱昇進を狙う戦いが始まることになるが、コンディションにさえ気をつければ大いに可能性はあるのではないだろうか。 照ノ富士を本命とするならば、対抗となりそうなのが大関・朝乃山。昨年7月場所から大関として本場所を戦っているが、同場所から2場所続けて2ケタをクリアした。同年11月場所は右肩の負傷により「1勝2敗12休」と振るわなかったが、2021年1月場所は「11勝4敗」と再び2ケタをクリアしている。 直近に誕生した横綱である稀勢の里(現荒磯親方)は2017年1月場所での初優勝に加え、同場所を含め6場所連続で2ケタをクリアした安定感が評価されて昇進を果たしている。この点を考えると、体調が万全ならここまで2ケタをクリアし続けている朝乃山にもチャンスは十分だろう。大関の朝乃山は極端な話をすると3月場所、5月場所を連覇すれば7月場所にも横綱になれるが果たしてどこまで迫れるだろうか。 以上の2名に比べると現在の注目度は劣るが、大穴候補となりそうなのが隆の勝。2020年1月場所頃までは平幕下位~十両を行き来していたが、同年3月場所で12勝を挙げ敢闘賞を獲得。その後も2021年1月場所まで5場所連続で勝ち越し、同場所時点では西関脇まで番付を上げている。 所属する千賀ノ浦部屋(現常盤山部屋)に貴景勝が転属(2018年10月)してからは積極的に胸を借り、右差し、左おっつけを磨いたことが伝えられている隆の勝。当面の目標は横綱ではなく大関昇進だが、このまま成長が続けば近い将来横綱候補に名乗りを挙げる可能性も決してゼロではないだろう。 前回の横綱空位時代(1992年5月場所~1993年1月場所/番付上では1992年7月場所~1993年1月場所)は、一人横綱・北勝海(現八角親方・理事長)が1992年5月場所前に引退を表明したことにより突入。だが、同場所時点では関脇だった曙が場所後に大関に昇進すると、同年11月場所~翌年1月場所を2連覇し早々に終止符を打っている。 前回は大関陣を差し置いて関脇が一気に横綱まで駆け上がったが、果たして今回、仮に横綱空位時代に突入すればどのような展開となるのか。白鵬・鶴竜が実際に引退するのかも含めて、3月場所は様々な注目が集まる場所となるだろう。文 / 柴田雅人
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