社会 2025年06月17日 18時23分
自転車“ながらスマホ”反則金1万2000円、歩道走行6000円に 2026年4月から実施
自転車の交通違反に導入する反則切符(青切符)の反則金が決まった。警察庁は5月24日までの1カ月間、道路交通法施行令の改正案などについて意見を募集。結果について本日6月17日発表した。スマートフォン(スマホ)を見ながら運転する「ながら運転」は1万2000円、逆走や歩道走行は6000円、二人乗りや並走は3000円となった。歩道走行に関して、車道は安全ではないため歩道走行禁止はおかしいという声が目立ったという。アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかは、X(旧Twitter)で「妥当だと思います。歩きスマホの人ですら向かってこられると恐怖なのに、ながらスマホの自転車なんてとてつもない」とポスト。ネット上では、「自転車レーンをもっとしっかりしてから反則金のやつやれや」「自転車で車道は怖い。接触など何かあったらひとたまりもない」「運転する側からすると、自転車が車道を走るのはやめてほしいのが本音」といった声や「ながらスマホは自転車も車もダメ」「ながらスマホ12,000円はいいセンか」といった声が上がっている。反対意見は主に自転車で車道を走ることに関してだ。車道を走るのは自転車側からも車側からも怖いと感じている。実際、自転車で車道を走ると斜めになっていたり、道路が整備されていなかったり、縁石に弾かれたりと転びそうになるシチュエーションは多い。自衛のため、歩道を走るという人は多いだろう。危険性がない場合は違反は取られないとのことだが、明確な基準はない。もちろん、歩行者視点では、歩道に自転車が走っていたら怖いこともあるだろう。賛成意見は主に「ながらスマホ」に関してだ。こちらはすぐにでも対応してほしいという意見も多い。実際に自転車で配達しているウーバーイーツは、スマホで地図を見ながら走行している人が多い。スピードを出した状態でスマホを見ていると歩行者には気が付かないシチュエーションもある。ひかれそうになった経験のある人は多いだろう。法整備をする際、実際の現場に即していないことがある。今回のケースはまさにそれだ。ながらスマホは問題外として、自転車の歩道走行に関しては意見を出し尽くして、折り合いのつくポイントを見つけていない気がする。現状だと、走行量が多い車道の場合は車道ではなく歩道を走る自転車が増えそうな気がする。車道で自転車同士がすれ違うのもどちらかが車側にでることになり、これも危険だろう。自転車を車道で走らせるのであれば、車道の整備も併せて実施してほしい。さもないと、自転車と車の事故が確実に増えるだろう。