銀次
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スポーツ 2021年03月11日 17時00分
震災から10年、楽天のメッセージ動画に反響 浅村ら“外様選手”の決意にも称賛の声「生え抜き並みの想いを感じる」
東日本大震災から10年の節目となる11日、楽天球団公式ツイッターが動画を投稿。登場した選手の言葉が、ネット上の楽天ファンの間で話題となっている。 球団公式ツイッターはこの日「東日本大震災から10年。これからも、がんばろう東北」という一文を添え、約4分の動画を投稿。動画内には2011年当時チームに所属していた田中将大や銀次など総勢10名の選手・コーチ・球団首脳が登場し、当時の心境や今季への思いを語った。 >>マー君の調整遅れは“中6日登板”が原因? 震災から10年の今季、命運を握るのは対巨人戦か<< 話題となっているのは、動画内に登場した岸孝之、鈴木大地、浅村栄斗の言葉。この3名は全員、2011年当時はプロ入り前、もしくは別チームでプレーし、近年になってチームに移籍してきたいわゆる“外様選手”。だが、2017年に加入した岸は「僕一人じゃ何もできないので、みんなで頑張って優勝したい気持ちはすごく強い」、2020年からプレーする鈴木も「球場でプレーしていて(ファンの人たちは)温かくて、その思いに僕ら選手は応えたいなって雰囲気です」と、2013年以来のリーグ優勝・日本一を東北のファンに届けたいという強い思いを口にした。 また、2019年に移籍した浅村は「このチームで優勝するために必死こいてやろうと思って楽天に来た」と、楽天で優勝を手にしたいという思いで移籍を決断したと強調。その上で、「東北のみんなで優勝して喜びを分かち合えるように頑張りたい」と、震災から10年の節目となる今季の優勝を誓った。 この3名の発言を受け、ネット上には「この3人は元々敵選手だったけど、生え抜き並みの熱い想いを感じる」、「どの選手からも『東北のファンのために』という気持ちがひしひしと伝わってきて本当にありがたい」、「他の生え抜きたちと切磋琢磨して、ぜひとも今年はチームを優勝に導いてくれ」といった反応が多数寄せられている。 「今回動画内に登場した岸、鈴木、浅村の3名ですが、震災が発生した2011年当時は岸、浅村は西武(岸は2007-2016/浅村は2009-2018)所属。また、前ロッテ(2012-2019)の鈴木はまだプロ入りすらしていませんでした。こうした選手たちが時を経て楽天に加入し、田中や銀次など震災当時を知る生え抜き選手に負けず劣らずの決意を口にしたことに心を打たれたファンも多いようですね」(野球ライター) 岸は「7勝0敗・防御率3.21」、浅村は「.280・32本・104打点」、そして鈴木は「.295・4本・55打点」と、昨季チームが4位に沈む中奮闘した3名。26日の開幕戦・日本ハム戦から始まる今季、東北のファンに8年ぶりのリーグ優勝・日本一をもたらすような活躍を見せることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について東北楽天ゴールデンイーグルスの公式ツイッターよりhttps://twitter.com/Rakuten__Eagles
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スポーツ 2020年04月26日 11時00分
大谷、外崎は望み薄も楽天・銀次に達成の期待? 歴史上で2名のみ、全ポジションで出場したユーティリティープレイヤー
プロ野球の世界で、複数ポジションを守れる選手のことを指す言葉である「ユーティリティープレイヤー」。選手起用の幅を広げられる存在として、首脳陣に重宝されている選手も少なくない。 最近では内外野5つのポジションを守れる西武・外崎修汰や、投手・外野手を兼任する“二刀流”のエンゼルス・大谷翔平(日本時代は日本ハム)が代表的な選手であるユーティリティープレイヤー。しかし、過去には投手・野手を含めた全9ポジションに出場した究極のユーティリティープレイヤーとも呼べる選手がいる。 南海(1964-1971)、日本ハム(1972-1976/前身含む)、ロッテ(1977-1982)の3球団でプレーした74歳の高橋博士氏は、日本ハム時代の1974年9月29日南海戦でプロ野球史上初の全ポジション出場を達成。高橋は当時の球団社長・三原脩氏(故人)が発案したファンサービスとして、同戦で全9ポジションを1イニングごとに順番に務めた。 もともとは捕手として南海に入団したが、当時チームに在籍していた野村克也氏(故人)の存在もありそれまでも遊撃、三塁など内野の複数ポジションで出場を重ねていた高橋。使い勝手の良さを武器に通算で「1288試合・.254・60本・314打点・790安打」といった数字を残している。 ロッテ(1991-1997)、オリックス(1998-2001)、近鉄(2002-2003)の3球団に所属した52歳の五十嵐章人氏は、オリックス時代の2000年6月3日近鉄戦で高橋以来2人目の達成者に。高橋は1試合の中で達成したが、五十嵐はそれまで投手を除く全てのポジションで出場経験があり、これを知っていた当時の監督・仰木彬氏(故人)が同戦の8回裏に投手として登板させたことで記録達成となった。 近鉄時代の2002年には、こちらも珍しい「全打順本塁打」(史上6人目)を達成してもいる五十嵐氏。現役通算で「870試合・.234・26本・171打点・422安打」をマークし、引退後はソフトバンクや独立リーグで監督・コーチを歴任している。 全ポジション出場を達成した以上の2名を見ると、どちらも複数ポジションを守れることを受けたチーム上層部の意向により記録を達成する形となっている。常日頃から「どこでも守れる」という印象を周囲に与えることが記録達成のカギを握るといえそうだ。 ただ、いくら複数ポジションを守れるといっても、投手、捕手のポジションに関しては“延長戦が長引き選手を使い切った”、“早々とリーグ優勝、CSを逃し消化試合となった”というような個人では左右できない要素が絡まないと出場は難しい。延長戦はともかく消化試合の面で考えると、常に優勝争いを展開する強豪よりはBクラスの方が多いチームの方が達成者を輩出する可能性は高いのかもしれない。 これらの点を踏まえ、現役で達成の可能性がありそうなのはヤクルト・藤井亮太と楽天・銀次の2名。両名ともこれまで内外野の複数ポジションを務めた経験も持つ上、藤井は2014年、銀次は2019年に既に捕手出場を果たしている。今後のチーム状況次第だが、記録達成にも十分期待が持てるのではないだろうか。 五十嵐氏が達成して今年で20年が経つこの珍記録だが、果たして今シーズン3人目の達成者が誕生するようなことはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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