社会 2022年01月29日 12時10分
怒りのあまり収録放棄の出演者も、たけしもドン引き『TVタックル』での激論バトルは過去にも
1月23日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で繰り広げられたバトルが話題となっている。この日は、新型コロナウイルスのオミクロン株の扱いを巡り、京都大学の宮沢孝幸准教授と、東京医科歯科大学病院の荒井裕国副病院長の間で激論が交わされた。 >>「日本人はいつから間抜けに」ビートたけし降板の『情報7days』が話題、過去には過激な発言も<< 変異種の特性を考え、これまでのような隔離をすべきではないとする宮沢氏に対し、荒井氏は「受け入れがたい」と反発。両者の議論は平行線を辿り、宮沢氏が「帰りたい、話が噛み合わない」と不満を吐露する場面も。バトルの間、ビートたけしはほとんど口を挟まなかったため、ネット上では「ドン引きしている?」といった見方も生じた。 番組では、これまでにもこうした激しいバトルが繰り広げられて来た。 コロナ関連では、2020年8月23日の放送で、医師で元厚生省医系技官の木村もりよ氏と、元宮崎県知事、元衆議院議員で政治評論家の東国原英夫氏が激しいバトルを繰り広げた。木村氏も、宮沢氏同様に過剰なコロナ対策は憂慮する立場にあるため、行政経験者の立場から慎重な意見を述べる東国原氏に強い口調で反発。さらに木村氏が東国原氏に対し、「それは……」と鼻で笑う場面も。ネット上では「この人テレビに出しちゃダメでは」「話遮るし、見ていて不快。これだと大事な意見も伝わらない」といった声が聞かれた。 さらに、現在は距離がある実業家のひろゆきこと西村博之氏と、ホリエモンこと堀江貴文氏が2015年6月22日の放送には揃って出演。この日はネット規制の是非がテーマであり、評論家の古谷経衡氏がネットが犯罪行為を助長しているといった主張を行うと、ひろゆき氏が「あなたの感想ですよね」、YouTubeを始めネットのコンテンツは「既存のもののコピー」で質が低いと主張する古谷氏に、「嘘つくのやめてもらってもいいですか?」と食ってかかる。激しいバトルを繰り広げたが、ネット上ではひろゆき氏と堀江氏が、対立派を「完全論破」と話題になった。 番組名物と言えば、舛添要一氏と田嶋陽子氏のバトルがよく知られているだろう。舛添氏はこの後、参議院議員、東京都知事となるが、この時点では国際政治学者、田嶋氏も舛添氏に同じく後に参議院議員になるが、当時はフェミニズム研究者という立ち位置で、学者としてバトルを繰り広げた。 2人のやりとりはどんどんヒートアップし、舛添氏が「ブス」と冷静さを見失った発言を行ったと思えば、田嶋氏が「ハゲ」と怒鳴り返す場面も見られた。これはテレビ番組にある台本や演出などではなく、ガチのバトルだったようだ。時には田嶋氏が怒りのあまり、収録現場から退場する場面も見られた。 かつてのような大激論は少なくなって来ているが、やはり『TVタックル』は政治、社会系のハプニングが起こる番組と言えるかもしれない。