若隆景
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スポーツ 2023年07月17日 11時00分
大相撲、行司・審判に批判の“手つき見逃し”が頻発するワケ 昨年も貴景勝戦で発生、判定精度向上のカギは土俵外にも?
9日から行われている大相撲7月場所で大関とりに挑んでいる関脇・豊昇龍。同場所初白星を挙げた平幕・翔猿戦の判定はファンの間で物議を醸した。 立ち合い、共にお互いの動きを探るためか一瞬相手を見た後にぶつかった後、豊昇龍が前に出る。翔猿は豊昇龍の攻めを反時計回りに動きながらいなそうとするがこらえきれず、ひっくり返るように背中から地面に落下。ただ、リプレーでは翔猿が転倒する直前、はたきを受けて前のめりになった豊昇龍が左手で地面をはいたような様子が映っていた。 行司は豊昇龍に軍配を上げ、勝負審判も物言いをつけなかったことから豊昇龍の勝利となったが、ネット上には判定に対する不満の声が上がった。また、中には2022年5月場所9日目の大関・貴景勝対関脇・若隆景戦で起こった類似例を思い返したファンもいたようだ。 >>大相撲、大関とり・豊昇龍戦で誤審? 取組後映像から疑惑浮上「先に手ついてる」、相手の体勢も判定に影響か<< 同戦は立ち合いからお互い激しい攻防を繰り広げていた中、貴景勝が若隆景の後頭部を右手で押さえつけながらのはたきを繰り出す。若隆景は前のめりになりながらもこらえた後、前に出てきた貴景勝に逆にはたき込み土俵にはわせ勝利。勝負審判から物言いもつかなかった。 しかし、取組後に流れたリプレーには、はたきを食らった若隆景が前のめりになった際に、右手の先でわずかに土俵を触ったような様子が映っていた。そのため、当時のネット上には行司や勝負審判への批判が上がった。 誤審疑惑が浮上した両取組だが、昨年の若隆景戦を裁いたのは式守伊之助、今回の豊昇龍戦は木村玉治郎と行司は別。ただ、両力士は接触を避けようとしたからか、手つきの瞬間は動きながら力士を見るような体勢になっていた。それゆえに、目線がブレて手の動きをはっきり見ることができなかった面はあるだろう。 また、勝負審判から物言いがつかなかったのは、相手側力士の体勢が影響した可能性がある。若元春戦では手つきの際に貴景勝がはたきを見せており、豊昇龍戦では手つきの段階で翔猿が半身で左足が浮いた体勢になっていた。そのため、審判は貴景勝がまげつかみの反則を犯していないか、翔猿の体が死んでいないかの確認に意識が向き、手つきの瞬間をよく見ることができなかったとしても不思議ではなさそうだ。 ただ、いずれの理由があるにしても、ファンの不興を買う判断だったのは事実。行司は最初から動き少なく取組を見ることができる位置をとる、勝負審判はたとえ確証がなくても確認の物言いをつける、必要があればビデオ室の親方に意見を求めるといったことを意識しないと、今後も疑惑の取組が出てくることは避けられなさそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年04月14日 18時30分
関脇・若隆景、長期離脱濃厚で驚きの声「休場前は完勝だったのに」 先場所直後に右ひざ手術、師匠も関取陥落を覚悟か
右膝故障を理由に、先月行われた大相撲3月場所を14日目から途中休場した関脇・若隆景。4月14日に伝えられた手術情報が物議を醸している。 報道によると、若隆景は3月場所終了後すぐに右膝前十字靱帯の再建手術を受けたとのこと。既に退院しているというが、師匠・荒汐親方(元幕内・蒼国来)は「復帰には半年以上かかる」、「しっかり治してから出ることは本人に言ってあるし、それまでは出すつもりもない」と長期離脱は避けられない見通しを説明したという。 若隆景は3月場所13日目の小結・琴ノ若戦で右膝を痛め、翌14日目に「右前十字靱帯損傷、右外側半月板損傷などで3カ月程度の療養を要する」との診断書を相撲協会に提出し休場。診断書の内容から5月場所は全休、7月場所で復帰と見込まれていたが、今回の手術により年内復帰も不透明な状況となった。 >>大相撲、貴景勝戦前のヤジに場内ドン引き?「邪魔するなら帰れ!」一部客の行動に批判、取組にも影響か<< 若隆景の手術報道を受け、ネット上には「え、そんなに重傷だったの!?」、「診断書の内容以上に離脱長引くのか」、「ここまで事態が深刻だったとは、休場前は完勝だったのに」、「7月復帰ならまだ関取でいれたけど、それ以上延びるなら幕下転落は避けられないな」といった驚きの声が寄せられた。 「若隆景は3月場所の琴ノ若戦で、土俵際に追い込まれた状態からうっちゃり気味に上手投げを仕掛けたことで右膝を負傷しています。しかし、勝負審判に両者同体と判定され迎えた取り直しの一番では、立ち合い鋭くぶつかり一気に琴ノ若を押し出し完勝。その後花道を下がる際もさほど足を引きずってはいませんでした。このこともあり、休場発表当初は3か月もかからずに回復できるのではという見方も多くありましたが、離脱期間が倍以上になることが予想外だったファンも少なくないようです」(相撲ライター) 3月場所までは7場所連続で三役に在位し、次期大関候補の一人として期待されていた若隆景。今回の手術により2018年3月場所以来となる幕下以下への転落も確実視されているが、コンディションを回復させ再びはい上がることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年01月01日 11時00分
大相撲、2023年初の大関昇進は若隆景? 正代・御嶽海に取って代わるか、“関脇以下最多勝”達成で期待高まる
2022年11月場所(同月13~27日)で大関・正代が関脇に転落、関脇・御嶽海が特例での大関復帰に失敗したことで、2023年1月場所は125年ぶりに1横綱(照ノ富士)・1大関(貴景勝)となる大相撲。ふがいない元大関たちに代わる新大関の出現が早急に求められている状況だが、有力候補の1人として期待が集まっているのが関脇・若隆景だ。 2022年の若隆景は「12勝3敗」で初優勝した3月場所を含め、11月場所前までに幕内トップの49勝をマーク。11月場所は「8勝7敗」とギリギリ勝ち越しだったが、2位で追っていた関脇・豊昇龍、平幕・琴ノ若(どちらも55勝)を振り切り、57勝で単独での年間最多勝力士となった。 >>大相撲、阿炎優勝の裏で誤審発生? 舞の海氏ら解説陣も疑問、阿武咲戦での物言いナシが物議「取り直しが妥当だろ」の声も<< 関脇以下の力士が年間最多勝となったのは、年6場所制が定着した1958年以降では若隆景が4人目。1人目は1960年の関脇・大鵬(元横綱/66勝)、2人目は1992年の関脇・貴花田(元横綱・貴乃花/60勝)、3人目は2019年の小結・朝乃山(元大関・現十両/55勝)という顔ぶれだ。 4名の年間最多勝獲得はいずれも当時の横綱・大関陣が今ひとつだったことが主要因ではあるが、それでも若隆景より前の3名は全員翌年に大関に昇進し、前年の最多勝が決して偶然ではなかったことを自ら証明している。大鵬に至っては新大関で迎えた1961年1月場所から5場所連続2ケタクリア、7~9月場所では連続優勝を記録し一気に横綱昇進という離れ業をやってのけた。 過去3名が全員結果を残していることもあり、若隆景についても2023年の大関昇進を期待するファンは多い。もちろん、本人もそのつもりで1月場所から全力で取組に臨むだろうが、昇進実現には立ちはだかる課題も少なくはない。 2022年の若隆景は年6場所全て勝ち越しと一定の安定感を示したが、序盤5日間に限っては6場所中4場所で負け越し(計14勝16敗・勝率.467)を喫している。6日目~千秋楽の成績(43勝17敗・717)と比べても、序盤の相撲に弱みを抱えているのは一目瞭然だ。 2017年3月の入門から2020年3月まで若隆景を指導した先代荒汐親方(元小結・大豊)は『日刊ゲンダイDIGITAL』(2022年10月13日付)の記事内で、「なぜ序盤で星を落とすのか、私にもよく分からないのがもどかしい」と、若隆景が序盤に弱い理由は元師匠の立場でも分からないとしている。それでも、取りこぼしのリスクを少しでも減らすために序盤は毎日仕切りの間合いを変える、場合によっては注文相撲も辞さないといった工夫を施す価値はあるだろう。 また、若隆景は慎重181センチ・体重130キロと幕内では小柄な部類ということもあってか、相手の突き押しを跳ね返せないまま屈する相撲も少なくはなかった。11月場所でも初日の平幕・高安戦で立ち合いかち上げからの強烈な突きを止めきれず敗戦という一番があったが、圧力に負けない馬力を得るためにさらなるビルドアップも求められるところだろう。 2023年1月場所で14勝以上をマークすれば、三役で直近3場所33勝以上という大関昇進目安をクリアする若隆景。14勝は厳しいにしても、3月場所以降に望みをつなげるために最低でも2ケタ10勝は欲しいところだが、貴乃花らに続く大関昇進を今年実現させることは果たしてできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年11月14日 19時30分
大相撲解説・舞の海氏、優勝予想にファンからクレーム? 放送席笑わせた暴露が話題、照ノ富士も餌食になった“ジンクス”は
13日に行われた大相撲11月場所初日。NHK中継解説・舞の海秀平氏(元小結)が、平幕・若元春対平幕・翠富士戦後に口にしたコメントがネット上で話題となっている。 若元春は翠富士を寄り切りで下したが、取組終了後に実況アナウンサーは「今場所への期待どうでしょう、若元春も」と向正面解説の舞の海氏に話を振る。舞の海氏は「しっかりした左四つの型を持ってますしね。上手さえ取れれば大関、横綱とも十分に渡り合えますから、ひょっとしたらひょっとするかもしれないですね」と、優勝争いに絡んでくる可能性はあると若元春に期待を寄せた。 注目が集まったのはこの直後のコメント。舞の海氏は「それとあの、話がちょっとそれますけど」と前置きした上で、場所初日の中継では恒例となっている優勝候補力士の予想について、あるファンから「(平幕・)阿炎の名前絶対挙げないでください」、「名前挙がった人は大体失速していくから」と直接クレームを受けたという話を披露。話を聞いていた実況や正面解説・北の富士勝昭氏(元横綱)の笑いを誘った。 >>大相撲、舞の海氏に「失礼極まりない」と批判 錦富士戦の解説、ベテラン力士への暴言に実況も苦笑<< 舞の海氏の発言を受け、ネット上には「疫病神扱いされてて可哀想」と同情の声が上がったが、中には「舞の海に期待された力士が今一つに終わるっていうのはなんか分かる」、「多分たまたまなんだろうが、舞の海氏が推した力士が順当に優勝する方が珍しい印象」、「過去には複数人の名前を出して全員低迷ってこともあったしな」とファン側の言い分に理解を示す声も見られた。 場所初日中継での舞の海氏の優勝候補予想が不発に終わることは少なからずあり、直近では2022年3月場所で横綱・照ノ富士、大関・貴景勝を有力候補に挙げたところ、照ノ富士が「3勝3敗9休」、貴景勝も「8勝7敗」とどちらも振るわなかったケースがある。こうした過去例もあり、舞の海氏の予想は縁起が悪いと捉えているファンも少なからずいるようだ。 不吉なジンクスのような扱いを受けている舞の海氏の優勝予想だが、一部からは「今場所予想ももう怪しくなってきてる」という指摘も上がっている。舞の海氏は今場所の優勝候補として中継内で関脇・若隆景の名を挙げた。ただ、若隆景はこの日平幕・高安に完敗し初日黒星スタートとなってしまっている。 舞の海氏の予想が外れがちな理由としてはコロナ禍もあり稽古を満足に視察できていないことや、想像以上に幕内力士たちの実力差が詰まっていることなどが考えられる。今場所優勝候補に挙がった若隆景もこのまま苦戦し続けるのか、それとも予想通りに優勝争いに絡んでくるのかは要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年11月14日 15時30分
大相撲、平幕・高安に早くも休場危機? 取組後に右足かばい「飛んだ時に痛めたか」、故障再発の心配も
13日に行われた大相撲11月場所初日。今場所1勝目を挙げた平幕・高安の取組後の様子がネット上で物議を醸している。 この日関脇・若隆景と対戦した高安は立ち合い強烈な右のかち上げを見舞うと、間髪入れずに激しい突き押しを見せる。若隆景は右に動きながら攻めをいなそうとしたが、高安は動じずに圧力をかけ続け土俵外に押し出した。 格上相手に快勝した形の高安だったが、取組終了直後に両手を膝につき一時その場にうなだれると、西の徳俵前に戻る際に右足を引きずる。また、土俵を降りた後も、かかとを少し浮かせる動作を何度か繰り返すなど右足を気にするそぶりを見せた。 >>平幕・逸ノ城の暴力疑惑「暴露された通りだ」 貴闘力氏の1か月前の動画に注目、厳重処分の可能性も?<< 取組後の高安の姿を受け、ネット上には「高安いい相撲だったけど足大丈夫?」、「勝ったのはいいけど、足の状態が気になって素直に喜べない」、「最後ちょっと飛んで土俵外に出た時に痛めたんだろうか」、「もしかして場所前の故障が再発した可能性もあるのでは」といった心配の声が相次いだ。 「高安は若隆景を押し出しで下す際、左腕を手繰って引いてきた若隆景の攻めを俵に足をかけこらえた後、少しジャンプするように両足で土俵外に着地。この直後にうなだれる様子を見せたため、着地の際に何らかのアクシデントが発生した可能性はあるのでは。また、高安は今場所前に行われた秋巡業(10月8~28日)中に右足親指を負傷し最終日を休場していますが、この故障が今回の取組中に再発したのではという見方も上がっています。高安は立ち合い強く当たり相手の上体を起こし、そこからの突き押しで主導権を握るという取り口が持ち味の力士ですが、下半身を故障するとその取り口の威力が半減します。負傷の程度によっては残り14日間の苦戦はもちろん、途中休場に追い込まれる可能性もゼロではないでしょう」(相撲ライター) 取組後の報道によると、高安は『前へ出られた。考えていた相撲が取れました』と勝利に手応えをにじませており、取組後に不穏な様子を見せたことについては特に言及せず。14日の2日目も出場予定だが、コンディション面を心配しているファンは少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年10月08日 11時00分
9月場所で変化頻発し物議も、貴景勝に批判が集中?「応援する気失せた」明暗分けた原因は番付以外にも
9月11~25日にかけ行われた大相撲9月場所。玉鷲(13勝2敗/優勝)、高安(11勝4敗)、北勝富士(10勝5敗)といった平幕力士がし烈な優勝争いを繰り広げる終盤戦、ネット上で物議を醸したのが“立ち合い変化”だった。 今場所では12日目の大関・貴景勝(7勝4敗)対北勝富士戦(9勝2敗)で貴景勝が左に変化しながらのたたきを見せ、ぶちかましを狙った北勝富士は成すすべなく敗戦。貴景勝は勝ち越し、北勝富士は優勝争いトップタイがかかる大一番だっただけに、まさかの展開に場内はどよめきに包まれた。 これだけにはとどまらず、翌13日目は関脇・若隆景(8勝4敗)が貴景勝(8勝4敗)相手に立ち合い左に変わり、バタリと落ちた貴景勝は5敗目で優勝の可能性が消滅。また、千秋楽にも小結・豊昇龍(7勝7敗)が立ち合い右に動き、体勢が崩れた平幕・遠藤(7勝7敗)を押し倒しで下すという一番があった。 >>元横綱・朝青龍氏が甥・豊昇龍に激怒!「バカやろ」「若いのに恥ずかしい」 千秋楽で勝ち越しも、逃げ腰の相撲にファンも失望<< 立ち合い変化は決まれば相手の体勢を大きく崩すことが可能だが、成功・失敗にかかわらず早期決着であっけない相撲になることが多いことなどからあまり好まれない戦法の一つ。前述の3名に対しても、ネット上のファンからは少なからず批判や苦言が寄せられた。 ただ、この3名の中では貴景勝への批判が際立って多く、若隆景に変化を食らった13日目に至っては「若隆景、よくぞ貴景勝にお仕置きしてくれた!」、「昨日くだらない相撲したからだよ、自業自得だ」と“被害者”であるにもかかわらずバッシングが噴出。一部からは「なんか貴景勝に当たり強い人多すぎない?」と疑問の声も少なからず上がった。 「立ち合い変化は意表を突いた動きで相手を揺さぶる奇襲であるという特性上、格下が格上相手に仕掛けた場合、格上が格下相手に繰り出した場合では後者の方が厳しい見方をされます。貴景勝は今場所物議を醸した3名の中では最も番付が高い上、変化を食らわせた相手も平幕中位とかなり格下だったことから批判が集中したのでは。この他には、場所の序盤でファンの好感度を下げるような取組があったことも影響している可能性も考えられます」(相撲ライター) 貴景勝は今場所4日目に平幕・琴ノ若と対戦した際、立ち合いから5回以上顔面張り手を連発した後、最後は右のど輪で土俵下に押し出すという荒い取り口で勝利。琴ノ若相手には7月場所の対戦でも顔面張り手やダメ押しを繰り出していたこともあり、ネット上では「相手を痛めつけたいだけにしか見えない」、「取り口が暴力的すぎて今後応援する気が失せた」と問題視されたが、これも終盤の注文相撲への批判を強めた一因といえそうだ。 9月場所は「10勝5敗」と一応2ケタ勝利はクリアしたものの、「2ケタがやっとで取り口も汚い大関なんて到底認められらない」という厳しい意見も寄せられている貴景勝。次の11月場所(同月13~27日)では、ファンの評価を覆すような相撲を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年09月23日 11時00分
相撲協会が横綱に激怒「話にならない」 格下にイラつき報復、豊昇龍以上に騒がれた白鵬の立ち合い
21日に行われた大相撲9月場所11日目。今場所6敗目を挙げた関脇・豊昇龍の表情がネット上で話題となった。 この日関脇・若隆景と対戦した豊昇龍は立ち合いつっかけ待ったをかけられた相手を、眉間にしわを寄せた厳しい表情で凝視。ネット上には明らかに不満がにじんだ表情に驚く声が上がったが、中には「いつかの白鵬に比べたらこれぐらいは可愛い方だな」、「白鵬みたいに変につっかけ返してないだけ全然マシ」といった、元横綱・白鵬(現宮城野親方)を思い出す声も少なからず見られた。 >>関脇・豊昇龍、若隆景の態度にブチギレ? 取組後も道具に八つ当たり、立ち合いでの表情が物議<< 相撲の取組では立ち合いつっかけてしまった力士に対し、つっかけられた側の力士が不満の表情を浮かべることは時折あるが、そこからさらにアクションを起こすことはほとんどない。ただ、一部から名が挙がっている白鵬は現役時代、つっかけをやり返して場内を騒然とさせたことがある。 騒動が起こったのは、2014年3月場所12日目の大関・稀勢の里(元横綱/現二所ノ関親方)戦。白鵬は前日まで初日から11連勝をマークしていたが、日馬富士(元横綱)も同じく11連勝だったため負けられない一番。前日まで「8勝3敗」の稀勢の里も、全勝力士を1人消し優勝にかすかな望みをつなぎたい状況だった。 その注目の一番は稀勢の里のつっかけで1度目の立ち合いが不成立となったが、白鵬はこれが気に食わなかったのか、2度目の立ち合いの際に手をつかないまま稀勢の里を凝視。すると、今度は稀勢の里が怒ったのか手をつかずに白鵬をにらみ返し、10秒ほどにらみ合いが続いた結果またも立ち合いは不成立となった。 場内がどよめく中、両名は3度目の立ち合いに臨んだが、ここで白鵬は先ほどの仕返しとばかりに稀勢の里につっかけると、勢いのまま、ぶちかましを仕掛けるというまさかの行動に出る。ぶちかましを食らった稀勢の里は転倒こそしなかったものの土俵下まで後退し、客席からは「おいおい!」と怒号も上がった。 紆余曲折を経た立ち合いは4度目でようやく成立したが、白鵬は腹の虫が収まらなかったのか、のど輪や顔面張り手など荒い取り口に終始。結果的に稀勢の里を押し倒しで下したものの、ネット上には「平然としてれば稀勢の里が悪いだけだったのになぜやり返したのか」、「立ち合いも相撲内容も横綱失格だろ」といった批判が相次いだ。 立ち合いで大もめした両者はファンだけでなく協会側からも問題視されており、当時の報道では審判部が取組後に両名を呼び出し厳重注意を与えたと報じられる。また、伊勢ヶ濱審判部長(元横綱・旭富士)が「一番やっちゃいけない人間。横綱、大関はみんなの手本にならなきゃ。それが3度もやったら話にならない」と怒りのコメントを残したことも報じられた。 つっかけた相手に“報復”し、協会を激怒させるまでの事態を招いた白鵬。その前から度重なるダメ押しなどで品格が問題視されていた分、バッシングが強まった面もあったが、豊昇龍も万が一やり返していれば同様の批判を浴びることは確実だっただろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年09月22日 19時30分
関脇・豊昇龍、若隆景の態度にブチギレ? 取組後も道具に八つ当たり、立ち合いでの表情が物議
21日に行われた大相撲9月場所11日目。今場所6敗目を喫した関脇・豊昇龍の取組前の表情がネット上で話題となっている。 前日まで「5勝5敗」の豊昇龍はこの日、「7勝3敗」の関脇・若隆景と対戦。前日まで7連勝の若隆景にとっては勝ち越しがかかる一番だったが、気合いが入り過ぎたのか立ち合いで早く立ってしまい、行司から待ったをかけられた。 豊昇龍側の仕切り線付近まで踏み込んでいた若隆景は、ブレーキをかけつつ豊昇龍の肩を両手でポンとたたいた後、「ごめん」と言わんばかりに右手で軽く手刀を切る。続けて、正面土俵下の勝負審判にも頭を下げて自身の仕切り線まで戻った。 ただ、豊昇龍はこの若隆景のつっかけが気に食わなかったのか、首をわずかに左方向に傾けながら厳しい表情で若隆景を凝視。NHK中継の実況も表情の変化を感じ取ったのか、「厳しい表情に変わっています、豊昇龍」と伝えた。 >>大関・貴景勝戦、敗れた力士が土俵下で逆ギレ? 花道取材も拒否の真相は 取組直後の表情が物議<< この豊昇龍の表情を受け、ネット上には「豊昇龍の表情凄い険しいな、眉間にしわ寄り過ぎだろ」、「若隆景のことめちゃくちゃ睨んでるな…内心ブチギレてないか」、「見てる感じ若隆景に悪意はなさそうだったけど、豊昇龍はわざとって思ったのか?」といった驚きの声が寄せられた。 「相撲の取組ではお互い呼吸が合わず立ち合いが不成立となること自体は珍しくありませんが、相手に揺さぶりをかける意味でわざと先に立ったり、立った勢いのまま相手を不必要に押したりといったグレーな戦法を繰り出す力士がまれにいます。今回の若隆景は先に立ったもののすぐに止まり謝罪の意も示していたのですが、豊昇龍側から故意と捉えられてしまった可能性もゼロではないのでは。他の力士なら気に留めなかったのかもしれませんが、豊昇龍は元々気性が荒い面がありますので…」(相撲ライター) この後2度目の立ち合いは成立したものの、若隆景に当たり負けあっという間に押し出された豊昇龍。取組後も一礼を行う際にさがり(まわしに挟み込むひも状の装飾品)を力任せに引き抜くなどいら立った様子を見せていた。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年05月28日 11時00分
大関・貴景勝戦の審判に「大誤審だ」批判殺到 大相撲5月場所、ネット上をざわつかせた怪しい判定の数々
5月8〜22日にかけ行われた大相撲5月場所。「11勝4敗」の好成績を挙げた小結・大栄翔、平幕・隆の勝、平幕・佐田の海の3力士を、横綱・照ノ富士が「12勝3敗」でわずかに上回り自身7度目の優勝を決めた。 照ノ富士が千秋楽の大関・御嶽海戦で敗れていれば、4力士による優勝決定戦に突入していた5月場所。最後まで優勝争いが盛り上がる中、それ以上に話題となったのが疑惑の判定の数々だった。 >>大相撲・優勝決定の取組、解説が「こんなもんか」敗れた御嶽海を北の富士氏が酷評し物議<< 8日目の大関・正代対小結・豊昇龍戦では、正代勝利の判定が物議を醸した。同戦は立ち合いから前に出た正代に豊昇龍が土俵際で投げを合わせ、両者ほぼ同時に地面につく。ただ、行司は正代に軍配を上げて物言いもつかなかった。 NHK中継では取組終了後にリプレー映像が流されたが、この映像でもはっきりとは分からないほど両者が地面についたタイミングは同時。これを受け、中継解説の舞の海秀平氏(元小結)や相撲協会・八角理事長(元横綱・北勝海)が「物言いはつけた方がいい」と土俵下の勝負審判に苦言。ネット上にも同様の意見が多数寄せられた。 翌9日目の大関・貴景勝対関脇・若隆景戦では、5月場所中にファンの間で最も問題視された判定が飛び出した。同戦は貴景勝の引きをこらえた若隆景が逆にはたき込みを見せ勝利。ただ、取組後のリプレー映像では、若隆景が引きをこらえる際に右手の先でわずかに土俵を触ったような様子が映っていた。 しかし、勝負審判が物言いをつけなかったため、若隆景の怪しい手つきは見逃される形に。これを受け、ネット上には「貴景勝の勝利を台無しにする大誤審だ」、「4人も審判いるのに誰も若隆景の手の動きに気づかないのはおかしいだろ」と批判が噴出。また、一部からは前日の正代戦とは違い、協会側から判定を問題視する声が上がらなかったことへの不満も寄せられた。 12日目の正代対平幕・翔猿戦では、物言い後の協議の結果が不当だとしてネット上がざわついた。同戦は両者がほぼ同時に地面につき、行司は翔猿に軍配を上げるも、勝負審判が物言いをつけ協議に。中継では協議の間に取組のリプレー映像が流されたが、この映像では正代の右膝が翔猿の左肘よりわずかながら早く地面につくような様子が映っていた。 しかし、審判は協議の結果、両者同体と判断し取り直しを決定。取り直しの一番は正代が勝利したが、ネット上には協議の結果はおかしいとする批判が続出した。ただ、この取り直し判定については正代の右膝と同じタイミングで翔猿の左足つま先が返って地面についていたことや、翔猿本人が敗戦後に「取り直しだと思った」と語ったことなどから妥当だったのではという見方も少なからず寄せられている。 白熱した優勝争いのかたわら、ネット上で物議を醸す判定が頻発した5月場所。近年では珍しいレベルで怪しい判定が相次いだが、次の7月場所ではこのような判定がなるべく出ないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年05月22日 11時00分
大関・貴景勝、協会からの扱いに「明らかにおかしい」ファン激怒 今場所最大の誤審以前にもあった不幸エピソード
16日の大相撲5月場所9日目。この日行われた大関・貴景勝対関脇・若隆景戦の判定がネット上で物議を醸した。 同戦は貴景勝の引きをこらえた若隆景が逆にはたき込みを見せ勝利。取組後のリプレー映像では、若隆景が引きをこらえる際に右手の先でわずかに土俵を触ったような様子が映っていたが、勝負審判から物言いはつかなかった。 これを受けネット上では、最低でも物言いはつけるべきだったと審判への批判が噴出。また、前日にも物議を醸した大関・正代対小結・豊昇龍戦とは違い、八角理事長ら協会側から物言いがつかなかったことを疑問視する声が挙がらなかったことにも「前日の正代戦は問題視したのになぜ貴景勝の時は何も言わないのか」、「先輩親方から何も言ってもらえない貴景勝はかわいそう」など不満の声が寄せられた。 >>大相撲、大関・貴景勝戦で大誤審?「誰1人気付かないのはおかしい」取組中の映像が物議、朝青龍氏も疑問<< 貴景勝は、今回の誤審騒動以外にも不幸なエピソードが多い力士。特に、2019年は初っぱなの1月場所から土俵内外で数々の不運に見舞われている。 当時関脇だった同場所で優勝次点となる「11勝4敗」をマークした貴景勝は、2018年11月場所(小結/13勝2敗/優勝)、同年9月場所(小結/9勝6敗)を合わせた3場所成績が「33勝12敗」となり、“三役で直近3場所33勝以上”という大関昇進目安をクリア。優勝1回、優勝次点1回と内容面も伴っていることから昇進は確実視されていた。 ところが、昇進を預かる審判部は起点の2018年9月場所が1ケタ9勝だったこと、2019年1月場所千秋楽で大関・豪栄道(現武隈親方)に敗れたことなどを理由に「もう1場所見せていただきたい」と昇進を見送り。これを受けたネット上には理解を示す声以上に、「勝ち星は十分で、2場所連続優勝争いもしてるのに昇進見送りは明らかにおかしい」、「稀勢の里(元横綱/現二所ノ関親方)や豪栄道は32勝で昇進させてるのに」といった不満が噴出した。 また、当時は貴景勝の元々の師匠だった貴乃花親方(元横綱)が協会とのあつれきを理由に退職(2018年10月)して間もなかったことから、このことも影響したのではと勘繰る見方も。ただ、貴景勝は自身の処遇が騒がれる状況にも乱されることなく、次場所の2019年3月場所で「10勝5敗」と2ケタ勝利をマークし大関の座を射止めた。 しかし、貴景勝は新大関として迎えた翌5月場所で右膝靭帯を痛め途中休場すると、この影響で続く7月場所も全休し関脇に転落。2ケタ10勝以上で大関再復帰が可能な9月場所で「12勝3敗」を挙げ何とか地位を取り戻したものの、1ケタ以下なら再び昇進目安を達成しなければいけない状況に陥っていた。 また、同場所では5連勝して迎えた6日目の小結・遠藤戦で行司と接触したことで、爆弾を抱える右足が滑り自爆する形で敗戦(決まり手はつき膝)。さらに、千秋楽の優勝決定戦で関脇・御嶽海に敗れた際に左大胸筋肉離れのけがをするなど、立て続けにアクシデントに襲われたことから、「あまりにも不幸なことが続き過ぎじゃないか」と心配を寄せるファンも少なくなかった。 その後も幾度となくけがに襲われながらも、今場所まで大関の座を維持している貴景勝。今回の誤審騒動については何かコメントしたとは特に伝えられていないが、新たに見舞われた不運な出来事を不憫に思うファンも少なくないようだ。 文 / 柴田雅人
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