社会 2023年05月18日 06時00分
父親が息子の耳にピアスの穴を開けて逮捕 教諭が学校で耳にして通報
男女問わず、ピアスをつけてオシャレを楽しむ人は少なくない。海外では、わが子の耳にピアスの穴を開けて逮捕されてしまった親がいる。 アメリカ・アーカンソー州の住宅で、未成年の息子の耳にピアスの穴を開け、州法に違反した疑いで警察が父親の男を逮捕した。海外ニュースサイト『NBC News』『New York Post』などが4月24日までに報じた。 報道によると4月20日、同州ワシントン郡の高校の教室内で、少年A(年齢非公表)が席で同級生らと会話をしていた。Aは「酔った父親に首を絞められて、左耳にピアスを開けられた」などと話した。少年らのそばに教諭がいた模様。教諭が学校側に相談し、学校が警察に通報した。 >>59歳父親が13歳息子を殺害、動機は“恥ずかしい写真を見られた” その異常性に悲鳴<< 通報を受けた警察は少年の自宅へ。自宅には少年の45歳父親(以下男)がおり、玄関ドアを開けたところ、警察官4名が突入してきたという。男は手錠をかけられ、そのまま逮捕された。その場には母親および少年の姿もあった。母親は「突然警察が家に押し入ってきた」などと困惑気味。少年は「なぜこんなことをするのか。私はピアスの穴を開けたかった」などと、男をかばう発言をしていたそうだ。 警察は母親らに「ライセンスを所持していないのにピアスの穴を開けた」などと、逮捕の理由を説明。少年は逮捕の一部始終を携帯カメラで撮影し、自身のSNSアカウントに動画を投稿。動画は世界中に拡散し、SNS上にはコメントが多数寄せられた。 コメントは逮捕に批判的なものが多かった。「こんなことで逮捕するな」「子どもの話を真に受ける大人たち。情けない」「ピアスの穴開けを本格的に取り締まれば、刑務所が母親であふれかえる」「警察官は4人も要らない」「息子本人も被害認識はない。逮捕はやりすぎだ」といった声が上がった一方で、「法律は法律。従うしかない」「息子の耳にピアスを突き刺すなどDVだ」「子どもの首を絞めるとか、酔っていてもあり得ない」との声も聞かれた。 アーカンソー州は保護者の承諾有無を問わず、16歳以下の未成年に対しピアスやタトゥーを含むボディーアートを施すこと自体を法律で禁止している。耳ピアスは禁止事項から除外されているようだが、ピアスの穴開けをする人はライセンスの取得が必要だ。男はライセンスを所持しておらず州法違反になったという。 なお男は容疑を認めており、保釈金を支払い逮捕から2日後に釈放されている。男の初公判は5月22日の予定だ。 ピアスの穴開けに関して法的規制がある以上、それに従う必要はあるだろう。何よりも酔った勢いで、息子の耳にピアスを突き刺すのはいささか乱暴な感が否めない。記事内の引用についてArkansas man arrested on charges of piercing teen son's ear(NBC news)よりhttps://www.nbcnews.com/news/us-news/arkansas-man-arrested-allegedly-piercing-teen-sons-ear-rcna81124Police bust into Arkansas family’s home, arrest dad for piercing son’s ear in viral video(New York Post)よりhttps://nypost.com/2023/04/24/arkansas-father-arrested-in-viral-video-for-piercing-sons-ear/