東尾修
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社会 2021年10月18日 11時55分
『サンモニ』関口宏に「心配になる」「ちょっとひどい」の声 出演者の名前を間違えるなどミス続く
17日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、関口宏(78)の司会ぶりが「おかしい」と視聴者から不評の声が上がっている。 番組冒頭、「この1週間の印象的なことと言えば、感染者の数が減っているっていうのは、いいことなのかな?安心していいのかな?そんな感じがする」と話した関口。その後、番組は従来通り、岸田文雄政権を批判するVTRを流し、ジャーナリストの青木理氏や浜田敬子氏などのコメンテーターが与党を糾弾し続けた。 >>関口宏、コロナ後遺症に「インフルエンザは治ったらスカっとしてました」と持論 疑問の声も<< この日、スポーツコーナーでは張本勲氏が欠席し、元西武ライオンズの東尾修氏と元東京ヤクルトスワローズの岩村明憲氏が出演する。関口は岩村氏の名前が出て来なかったのか、「東尾さんと、お~」と2秒程度の間を開け、「岩村さんでございます」とコメントした。 そして野球の話題では、東尾修氏が不調の巨人について、「真面目にやりすぎ」とコメントしたが、聞こえていなかったようで、「なんですか?」「え?」と3回聞き返す場面も。さらに、フィギュアスケートの島田麻央選手が12歳で4回転トゥーループを決めたことについて、「夢も一緒に飛ばしてくれているような気がする」と表現した岩村氏に、「そんなことを感じるんですか、ああそうですか?」と皮肉と思えるようなコメントをする。 また、「あっぱれ」を出さずに、島田選手を語った東尾氏には「(あっぱれを)早く言ってください」とツッコミを入れたほか、フィギュアスケートについて、「島田選手がすごくて他の選手がわからない」という趣旨の発言をした東尾氏に、「12歳で止まっちゃっているんだ」とも話した。 さらに、番組の最後の「風を読む」のコーナーでは、番組に出演した「カクワカ広島」の共同代表、田中美穂氏に「高橋さん」呼びかけてしまう一幕も。田中氏は「はい」と言って持論を展開したが、最後に橋谷能理子キャスターから指摘され、「間違えましたか、田中さんでした」と謝罪していた。 関口の“迷”司会ぶりに、「心配になる」「ちょっとひどい」「本人としては普通なのかもしれないけど、見ている方は不愉快」と心配や怒りの声が相次ぐ。ただし、「嫌なら見るな」「関口さんも高齢だし、多少のミスは大目に見るべきだ」という指摘も出ていた。
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スポーツ 2021年02月25日 19時30分
清原和博氏、伝説の“一塁号泣”の真相を明かす 嬉し涙では無かった? まさかの原因に東尾元監督も驚愕
元西武・清原和博氏が24日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に出場した日本シリーズで号泣した真相を明かした。 今回の動画で清原氏は元西武監督・東尾修氏をゲストに迎え、西武時代のグラウンド内外での思い出をテーマにトーク。その中で、1987年日シリ第6戦・西武対巨人戦で試合中に号泣した理由を語った。 >>清原和博氏を西武コーチが殴打!「八重歯が唇を貫通した」“鬼軍曹”の逆鱗に触れた怠慢エピソードを明かす<< 同戦に「4番・一塁」で先発した当時プロ2年目・20歳の清原氏は、「3-1」と西武2点リードで迎えた9回裏、マウンド上の工藤公康(現ソフトバンク監督)が2アウト目を取った直後に一塁の守備位置で突然号泣。直後に二塁手・辻発彦(現西武監督)から肩をたたかれ励まされながらも涙を流し続ける姿は、現役時代の清原氏を代表するシーンの一つとして広く知られている。 当時の報道では、日本シリーズ2連覇(前年は広島に勝利)が目前に迫る喜びによるものではとの見方もされていたこのシーン。ただ、清原氏によるとそうではなく、「(あの時は)ファーストからバッターを越え(て巨人ベンチを見)ると、王さん(当時の巨人・王貞治監督/現ソフトバンク球団会長)の姿が見えた。それで(1985年ドラフトで巨人が)桑田(真澄/現巨人投手チーフコーチ補佐)を指名した時に、王さんがテーブルで笑ってた顔を思い出した」からだという。 プロ入り前にPL学園高校で活躍した清原氏は巨人入りを熱望していたが、1985年ドラフトで巨人は当初1位指名すると伝えられていた清原氏ではなく、同じ高校で早稲田大学への進学を表明していた桑田を1位で強行指名。ドラフト中継では巨人に指名されなかった失意と悔しさで涙を流す清原氏の姿も映し出されたが、同戦で王監督を見た時に当時の思いが蘇ってきたという。 また、清原氏によると同年のドラフト後には「母親が王さんの(写真の)切り抜きを持ってきて、『これ見て毎日腕立て伏せしろ!』って(言われた)」ということもあったとのこと。母親の言いつけを守り王監督の写真を見ながら日々腕立て伏せをし、ドラフトで味わった悔しさを忘れないようにしていたことも感情があふれ出た一因だったという。 「(今振り返ると)あれはちょっと恥ずかしいですね」と言いつつも号泣の真相を明かした清原氏。一連の話を聞いていた東尾氏も、「はあ~それは初めて聞いた」と驚いた様子を見せていた。 両名は動画で東尾氏が監督時代に起こした事件や今季の注目選手についても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「そんな理由だったのか、前年の日本一の時は特に泣いてなかったからあの時はビックリしたのを覚えてる」、「巨人や王さんに対する恨み、悔しさが理由だったとは…」、「桑田指名直後の王さんが笑ってたっていうのは確かパンチョ伊東(伊東一雄さん/同年ドラフト会議の司会)も言ってたな」、「王さんの写真見ながら体を鍛えてたのは初耳」といった反応が多数寄せられている。 同戦に勝利し日本一が決まった後も、歓喜の輪の中で涙を流し続けていた清原氏。“打倒巨人”にかける思いは、周囲が計り知れないほど強かったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について清原和博氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9aER0bs2IpqTQNKljzzBFQ
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スポーツ 2021年01月07日 17時00分
西武・東尾元監督、高卒ルーキーを警戒していた?「スライダーばかり投げた」現役最後の日シリでの印象深い“駆け引き”を明かす
日本プロ野球名球会が6日に公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元中日で野球解説者の立浪和義氏がゲスト出演。同じくゲスト出演した元西武監督で野球解説者の東尾修氏と対戦した際の心境を語った。 >>元横浜・駒田氏、巨人と“喧嘩別れ”の真相を明かす「黙って横浜へ行け」決断を後押しした意外な人物とは<< 今回の動画で立浪氏は東尾氏と共に、両者の接点やセ・パの実力差問題などについてトーク。その中で東尾氏が「僕が(立浪氏のことを)一番覚えているのは1988年の日本シリーズ」と口にしたことをきっかけに、立浪氏は1988年日本シリーズ中日対西武で東尾氏と対戦した際の思い出を語った。 中日所属の立浪氏はプロ1年目・19歳、西武所属の東尾氏はプロ20年目・38歳で迎えた同年の日本シリーズ。立浪氏は第1戦の8回裏2死三塁、第5戦の6回表2死二塁でそれぞれ東尾氏と対戦したが、第1戦は三振、第5戦は二ゴロと東尾氏に抑えられている。 当時は交流戦がなかったため、対戦は日本シリーズが初めてだった。ただ、シリーズ前にPL学園高校時代の先輩である西武・清原和博から「東尾さん(の球)は打っても絶対ゴロアウトにしかならん」と言われていたため意識はしていたという。 実際に東尾氏と対戦し、立浪氏は「それくらいコントロールが抜群だった」と制球力の高さに驚かされたという。「対戦できただけでうれしかった」と、このシリーズを最後に現役を引退した東尾氏との対戦は貴重な経験になったと振り返った。 一方、ここまで話を聞いていた東尾氏は「(当時は)1年目から(高卒)野手で出れてるのが珍しい(と思っていた)」、「1年目で日本シリーズでやっているというのは(すごい)」とコメント。立浪氏が自身を意識していたように、自身も高卒1年目でスタメン起用されている立浪氏に注目していたことを明かした。 また、東尾氏は「外スラから入ってインスラ投げて(という感じで)、スライダーばかり投げた」とも発言。直球だけでも抑えられるという考えは一切持たず、変化球主体の配球で立浪氏を最大限警戒していたことを明かしていた。 両者はこの他にもソフトバンクが巨人を4連勝で下した昨年の日本シリーズの感想や、セ・リーグへのDH制導入についての見解などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「当時は立浪が19歳、東尾は38歳だったから雲の上の存在に見えたんだろうな」、「清原からそんな話してもらってたのは知らなかった」、「まだルーキーの立浪を東尾はそこまで警戒してたのか」、「高卒新人野手がシリーズに出ること自体が稀だから、東尾さんも『只者じゃない』という雰囲気を感じていたのかもしれない」といった反応が多数寄せられている。 高卒1年目の野手が日本シリーズに出場したケースは極めて少なく、立浪氏以降では日本ハム・近藤健介(2012年)、DeNA・細川成也(2017年)の2名しか該当者がいない。東尾氏は後に“名球会仲間”となる立浪氏の才能を早くから見抜いていたのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について日本プロ野球名球会の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9ycDcfxt5ge3hUFfnqnQ9Q
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スポーツ 2020年10月26日 21時45分
東尾元監督、西武・松坂の復活に「厳しいことは厳しい」 日本帰国後のソフトバンク入りに「西武に入ってほしかった」と本音も
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が25日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元西武監督で野球解説者の東尾修氏がゲスト出演。西武・松坂大輔の現状を危惧した。 >>西武・東尾元監督、福本氏からの“衝撃の指摘”明かす自身の投球が劇的変化?ノムさん・梨田元監督も対策に苦労か<< 今回の動画で東尾氏は、視聴者から寄せられた複数の質問に答える形でトーク。その中で「現在の松坂大輔投手の状況はどうですか?」という質問を受け、今季一軍未登板の松坂について自身の見解や悔やんでいる点を語った。 昨シーズンまで西武(1999-2006)、レッドソックス(2007-2012)、メッツ(2013-2014)、ソフトバンク(2015-2017)、中日(2018-2019)でプレーし、今シーズン14年ぶりに西武に復帰した40歳の松坂。しかし、今年は7月上旬に「脊椎内視鏡頸椎手術」を受けた影響で、一軍はおろか二軍でも未登板となっている。 その松坂がプロ入りした1999年に、西武監督を務めていた東尾氏。現在リハビリに励んでいる松坂について「今年はもう(試合に登板するのは)無理」とマウンドに上がらないまま今シーズンを終えるだろうと推測。続けて、「(年齢を重ねると)どこか痛めるとあちこち(故障が)続いていく。だから厳しいことは厳しい」と、現在負っている故障の影響で別の箇所を痛める可能性もあるため来シーズン以降も厳しい状況は続くのではと危惧した。 ここまでマウンドに上がれていないこともあり、今オフ“決断”に迫られるのではという論調もある松坂。石毛氏も「ナベちゃん(西武・渡辺久信GM次第)ですか?」と質問したが、東尾氏は「来年どうするんだろうね。(続けるか続けないかは)本人(次第)でしょう」と去就については明言を避けた。 東尾氏は松坂がレッドソックスに所属した2007年に、レッドソックスとロッキーズが対戦したワールドシリーズを見に行ったほど松坂への思い入れは強いとのこと。松坂についてのトークの終盤では「本当はメジャーから帰ってきた時にすぐ西武に入ってほしかった」と、日本に復帰した2015年にソフトバンクに入団せずにすぐに西武に戻っていればまた違ったキャリアを歩めていたのではと悔やんでいた。 東尾氏はこの他にも現役時代の対戦で一番熱くなったという打者や、現在自身が最も期待している現役投手について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「最近は近況も報じられなくなってるけど、球団が許すなら来シーズンに復活をかけて欲しい」、「東尾さんも厳しく見てるけど、松坂には諦めずにマウンドに帰ってきてほしい」、「東尾さんはオフでも来春キャンプでもいいから松坂のケツを叩きに行ってくれ」といった反応が多数寄せられている。 一方「状態上がってないみたいだし、来年も投げられないまま引退だろうな」、「2019年からまともに登板してない投手が来年活躍できるとは思えない」といった諦めの声も複数見受けられた。 現役通算で「376登板・170勝108敗・防御率3.53・2130奪三振」といった数字を残している松坂。プロ23年目・41歳を迎える来シーズンに復活を遂げることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2020年10月19日 20時30分
西武・東尾元監督、福本氏からの“衝撃の指摘”明かす 自身の投球が劇的変化? ノムさん・梨田元監督も対策に苦労か
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が18日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元西武監督で野球解説者の東尾修氏がゲスト出演。元阪急・福本豊氏について言及した。 >>元西武・石毛氏に球団マネージャーが激怒「どうするんだこれ!」“一流の勲章”を巡る修羅場を暴露<< 今回の動画で、東尾氏は自身の現役時代にいい打者だと感じた選手をテーマにトーク。その中で福本氏の名前を挙げ、現役時代の知られざるやりとりや対策を明かした。 現役時代は阪急一筋でプレーし、NPB歴代1位となる通算1065盗塁を記録した盗塁のスペシャリストだった福本氏。動画で具体的な時期は明かしていないが、その福本氏も交えたある会食の席で、東尾氏は「なんで福本さんはそんな簡単に盗塁できるんですか?」と聞いたという。 すると、福本氏は「お前分かるやないか、ホームに放る時は」と、東尾氏にはクセがあり盗塁を試みやすいと回答。東尾氏によると、当時の自身は塁上に走者を置いている時は「ホームに投げようか、牽制しようか」と常に考えていたというが、そこから投球動作に移る際、本塁側にわずかに体が傾いていたとのこと。自身でも気づかないようなこのクセを福本氏は見抜き、盗塁・帰塁の判断に活かしていたという。 福本氏の言葉を受けて東尾氏は、翌年の春季キャンプで福本氏の対策に着手。チームのキャンプ地に派遣されていた審判にブルペンに立ってもらい、牽制の際にどれくらい体や肩を動かせばボークになるのかを細かくチェックしてもらったという。東尾氏いわく、この取り組みはボークに該当しない鋭い牽制を身に染み込ませると同時に、審判に「東尾の牽制はボークじゃない」という意識を植え付ける狙いもあったという。 これ以外にも、福本氏が二塁上にいる場面を想定し、スライディングで帰塁する走者の足を狙って牽制球を投げる練習も重ねていたという東尾氏。実際に福本氏を刺せたかどうかは明言していないが、福本氏への対抗心で牽制技術を磨いたことは自身にとって「財産」になったと語っていた。 東尾氏はこの他にも自身の配球に影響を与えたという打者や、若い打者を打席に迎えた際に必ず行っていたルーティーンについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「本人も気づいてないクセを見抜くって洞察力が凄いな」、「お酒も入ってたのかもしれないけど、敵投手相手に企業秘密を簡単に教えるのはびっくり」、「盗塁させないために審判も味方につけようとしたのは東尾さんの執念を感じる」、「ノムさんとかが対策講じたのは有名だけど東尾さんの話は初めて聞いた」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に阪急(1969-1988)でプレーした72歳の福本氏と、西武(1969-1988/前身球団含む)で活躍した70歳の東尾氏。両者は1969年から1988年にかけパ・リーグでしのぎを削り、引退後東尾氏は監督として西武(1995-2001)を指揮。一方、福本氏はオリックス(1989-1991)、阪神(1998-1999)でコーチを務めたものの監督経験はなく、阪神コーチ退任後は現在に至るまで野球解説者として精力的に活動している。 「東尾氏が対策に力を入れた福本氏ですが、足を封じるために策を講じた選手は他にもいます。南海で長らく選手兼任監督を務めた野村克也さんは1秒でも早く二塁に送球するため、投手に足をほとんど上げずに投げさせる“すり足クイック”を考案。これが球界でクイック投法が一般化したきっかけとも言われています。また、近鉄・日本ハム・楽天で監督を務めた梨田昌孝氏は近鉄でプレーしていた現役時代、福本氏が塁に出た際は右足を半歩下げて構え、送球動作に移しやすくしていたことを明かしています」(野球ライター) プロ21年間で「697登板・251勝247敗・防御率3.50」といった通算成績を残した東尾氏。このような成績を残せたのも、福本氏の盗塁阻止に執念を燃やした賜物であるのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
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スポーツ 2020年06月13日 11時00分
死球が引き金で暴行劇に発展! ボコボコにされた投手にもまさかの批判? 近鉄助っ人と西武・東尾の大乱闘事件
6月19日の開幕に向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。練習試合で飛び出た本塁打やタイムリー、奪三振といったプレーに多くのファンがネット上に反応を寄せているが、中には「死球の数がちょっと多すぎる」、「まだ練習試合なのに死球当てるのは勘弁してくれ」といった死球への反応も少なくない。 2~7日の34試合で計23個、1試合平均で「0.68個」と、昨シーズンのリーグ全体の1試合平均である「0.37個」を上回る数字となっている死球。今から約35年前のこの時期には、その死球を巡り大乱闘が勃発した試合がある。 >>既に2度当てられた選手も! 恐れられていた事態が現実に? プロ野球練習試合で死球禍が勃発したワケ<< 1986年6月13日、西武球場(現メットライフドーム)で行われた西武対近鉄の一戦。この日西武の先発を務めたのは、ここまで4勝5敗と黒星が先行していた東尾修。勝てば勝敗が五分に戻る同戦は5回表までに3点を失いながらも、「1-3」の5回裏に味方打線が4点を挙げ逆転したため勝利投手の権利を手に入れた。 しかし、リードをもらった直後の6回表に事件が起こる。この回、東尾は1死の場面で迎えたデービスに対し、右ひじへの死球を与えてしまう。すると、この死球に激怒したデービスがマウンド上の東尾へ突進。東尾は逃げずにデービスとやり合うも、複数回のパンチに加え蹴りまで浴びせられてしまった。 直後に両チームの選手が両者を目がけて殺到してきたことにより、両者のやり合いはチーム同士の大乱闘に発展。乱闘が収束した後デービスは暴力行為により退場処分となるが、東尾はデービスの暴行で顔面打撲、右足首ねんざ、右ヒジ内側裂傷と複数箇所を負傷してしまった。 しかし、傷だらけの状態にもかかわらずなんと東尾は続投。9回に1点を失ったものの、最後まで投げ切り完投で5勝目を挙げる気迫の投球を見せた。 試合後の報道によると、デービスは「正当防衛だ。東尾のようなコントロールのいい投手がどうして何度も危険な球を投げるんだ。狙って当てたんだ」と怒り心頭だったとのこと。そのデービスに西武側は告訴も辞さないほど激怒していたというが、パ・リーグが「出場停止10日間+制裁金10万円」、近鉄が「自宅謹慎4日間」とそれぞれデービスに処分を科したことで怒りの矛を収めたという。 ここまでの経緯を見るとデービスに100%非があるように見えるが、当時は被害者である東尾にも批判の声が挙がっていたという。というのも、東尾は“ケンカ投法”とも称された内角を強気に攻める投球スタイルの持ち主で、20年間の現役生活でプロ野球記録となる165個を記録したほど死球の多かった投手。そのため、「今まで散々やってきた報いだ」といった声は多かったという。ちなみに、東尾は東尾で当時は「何で死球ぐらいで頭を下げなきゃいけないのか」と考えていたと後年に出演したテレビ番組の中で明かしている。 死球は投げた投手に実害はないが、当てられた打者には大怪我のリスクがある危険な球。今回取り上げた出来事のようなアクシデントが起こる可能性もあるため、来たるシーズンではなるべく数が増えないことを願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月22日 06時30分
黒川検事長の報道で思い出される西武・東尾の“賭け麻雀” 不祥事の影響で殿堂入りも逃し続けた?
21日発売の『週刊文春』(文藝春秋社)が報じた、東京高検・黒川弘務氏の“賭け麻雀疑惑”。緊急事態宣言下に東京都内で金銭を賭けて麻雀をしていた疑いがあるとの報道を受け、ネット上でも「賭博罪に当たるのでは」と波紋が広がっている。 >>フット岩尾、『バイキング』で「てりたま」イジり 坂上忍が軽く受け流し批判の声<< また、ネット上には今回の一件を受け、過去に賭け麻雀が問題視された人物を思い出したという声も複数見受けられる。中でも特に多く名前が挙げられているのが、元プロ野球選手・監督の東尾修氏だ。 現在は娘の東尾理子や娘婿の石田純一、孫の理汰郎くんとイベントに出演することもあるなど、良いおじいちゃんというイメージが定着している70歳の東尾氏。その東尾氏が賭け麻雀で問題となったのは、現役時代の1987年オフのことだった。 当時西武に所属していた37歳の東尾氏は、同年に「15勝9敗・防御率2.59・85奪三振」といった成績を残しチームの3年連続パ・リーグ優勝、2年連続日本一に貢献。リーグMVPも受賞するなど、個人、チームともに最高のシーズンを過ごした。 しかし同年オフ、東尾氏が無免許営業の雀荘で賭け麻雀をしていたことが発覚。東尾氏は書類送検され不起訴にはなったものの、球団からは「半年間の出場停止+2500万円の減俸」という重い処分を受けた。なお、東尾氏はこの件について会見を開き「全て私の不徳の致すところ」と謝罪しているが、その中では暴力団関係者が同卓していたことも明かしている。 処分を受けた東尾氏は心を入れ替えたのか、オフシーズンは例年欠かさずに行っていたゴルフを絶ち、自主トレ先の沖縄で走り込みを重ねるなど徹底的にトレーニング。しかし、慣れない調整で調子が狂ったのか、翌1988年シーズンは「6勝9敗・防御率4.85・30奪三振」と成績が大幅に下落。同シーズン限りで現役を引退したため、賭け麻雀が引退の引き金を引いた形になった。 引退後、東尾氏は野球解説者として活動した後西武(1995-2001)の監督を務め、在任中に2度のリーグ優勝を達成。2010年には野球殿堂入りを果たしたが、当時は賭け麻雀問題がなければもっと早く殿堂入りできていたのではとの見方もあった。 前身球団も含めライオンズ(1969-1988)一筋で20年間の現役生活を送り、「251勝247敗・防御率3.50・1684奪三振」といった通算成績を残した東尾氏。しかし、賭け麻雀をしていなければ、もう少し長く現役生活を送れていたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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