スポーツ 2021年11月12日 18時30分
元ロッテ・里崎氏が古巣バッテリーに苦言「打席を見てたのか」 敗戦を招いた配球を問題視、首脳陣への責任追及を求める声も
野球解説者の里崎智也氏が11日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。同日のクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージのオリックス戦に関し、ロッテバッテリーの配球に苦言を呈した。 >>ロッテ・福田に「居場所は無い」まさかの“戦力外通告”? 里崎氏の見解に賛否、ソフトB時代の起用法を望むファンも<< 今回の動画で里崎氏は「0-2」でロッテが敗れた同戦について複数選手の名を挙げながら解説。その中で、両チーム無得点の6回裏の投手・東妻勇輔、捕手・加藤匠馬のロッテバッテリーの配球を問題視した。 この回のロッテは2死から先発・美馬学が吉田正尚にピッチャー返しを受け緊急降板(結果は投安)し、2番手として東妻が登板。しかし、東妻は直後に迎えた杉本裕太郎に真ん中に投じた初球133キロスライダーを捉えられ2ランを被弾。この一発が決勝点となりロッテは試合に敗れる結果となっている。 初球にスライダーを選択し裏目に出たロッテバッテリーに対し、里崎氏は「加藤がスッと甘め(のコース)に構えて、東妻もカウント取りするかのようにスライダーを甘めに投げてホームランを打たれるって…杉本をどう抑えたいのかというビジョンが全く見えない」と、杉本をどういう手順で抑えるかを考えないまま安易にストライクを取りにいったように見えたと苦言を呈した。 里崎氏は続けて、「今日の杉本は1打席目、初球のスライダーをファールにして、結果最後の勝負球のスライダーをセンター前。2打席目も初球のカーブを見逃してボール、2球目のストライクに入ってきたカーブをレフト前と、ファーストストライクの変化球は全部手を出してきてる」とコメント。杉本がここまでの打席で全てファーストストライクの変化球をスイングするなど、狙い球を変化球に絞った打撃で2打席連続ヒットを放っていたと指摘した。 その上で、里崎氏は「東妻はブルペンで杉本の打席を見てたのか。加藤は杉本に(変化球を)一番打たれてる、一番気をつけなきゃいけないということを理解してたのか。それを理解してたんだったら『低めだぞ。コースだぞ』というジェスチャーもなくスッと構えて、東妻も普通にど真ん中にスライダー投げていく(ことはなかったはず)」と発言。それまでの杉本の打撃傾向を考えないまま勝負したことが一発を招いたのではと語った。 里崎氏の発言を受け、ネット上には「これは里崎の言うことが正しい、あのスライダーは明らかに不用意な一球だった」、「確かに初球変化球から入りたいなら、外角低めにボール気味に投げるとかもっとやりようはあったはずだな」、「それまでの打席から学ばずに変化球を要求した加藤も、馬鹿正直に真ん中に投げた東妻も猛省すべき」と納得の声が寄せられている。 一方、「バッテリーだけじゃなくて安易に勝負させた首脳陣も悪いだろ」、「シーズン中からめちゃくちゃ打たれてるのに何も手を打たなかったベンチにも文句言ってくれよ」、「首脳陣がリスク回避に動いてれば失点することも無かっただろうに…」と、首脳陣への苦言を求めるコメントも数多く挙がった。 「11日の試合で第3打席に決勝2ランを放った杉本は、今季ロッテに対し『.430・13本・23打点』と抜群の相性を誇り、CSでも第3打席前までに打率『.400』をマークしていた選手。首脳陣は次打者のラベロがCS打率『.200』と今ひとつであることを考えると杉本を申告敬遠で歩かせる選択肢もありましたが、特に動きを見せずにバッテリーを勝負にいかせました。その結果痛恨の一発を打たれそのまま試合にも敗れたわけですが、ファンの間では何も手を打たなかった首脳陣への不満も複数挙がっています」(野球ライター) 動画内では首脳陣の采配については特に言及していない里崎氏。無策の責任を追及してほしかったと考えているファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww