村井嘉浩知事
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社会 2025年10月28日 08時00分
宮城県知事選に潜む現職村井氏と神谷代表の遺恨 保守分裂の戦いは参政党の推す候補者が敗退
宮城県知事選は現職の村井嘉浩氏が激戦の末、元自民党参院議員の和田政宗氏ら無所属新人4人を破り、6選を決めた。自民党出身の村井氏と和田氏との保守分裂選挙となり、和田氏が参政党の応援を受けるなど、告示前からネットメディアを中心に大きな話題となっていた。石巻市に住むAさん(60代)はこう話す。「村井さんは県政運営でやや強引な面もあったが、引きずり下ろすほどではない。自衛隊出身なので(東日本大震災の)被災地支援もちゃんとやってくれたし、(前)全国知事会会長なので力もある」と評価する。また、Aさんに参政党支持者が増えているかどうかを聞くと、「仙台と違って、石巻は立憲民主(安住淳衆議院議員)が強い地盤なのでそれはない」とのことだった。選挙結果を報じた新聞によると、和田氏は参政党の応援を受け、仙台市内の全5区で計3万票以上の差を村井氏に付けたという。相対的に若年層が多い仙台市内で和田氏が強かったのは間違いない。宮城県庁に勤める50代の管理職Bさんは、「村井知事はクリーンで評価も安定していたが今回は多選批判もあった。参政党はなぜ和田氏と組んだのか分からない。神谷代表も元々自民党員だったので“反自民”ではなく“反村井”だったのではないか」と話す。Bさんが指摘する“反村井”は、水道事業を巡る舌戦のことだ。宮城県が上下水道の管理運営権の一部を外資系企業も含まれる国内10社が出資する法人に売却したことから、神谷代表は「水道事業を外資に売った」と批判し、村井知事は「県民に誤解を与える」などと反論していた。知事は公開で直接の意見交換を申し出ていたが、神谷代表はこれを断ったため、メディアは神谷代表が“逃げた”と報じた。だが、参政党の勢いは止まらない。参政党宮城県支部連合会の会長を務めるローレンス綾子氏は22年7月と25年7月に参院選に出馬している。前回52,938票だった得票数は、今年181,773票と3倍以上も伸ばした。参院選で躍進した参政党の課題は地方組織の構築であり、今後は全国各地の首長選に参政党が立候補者を出してくることが予想される。
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社会 2025年09月09日 12時30分
“選挙で白黒つける”神谷代表 宮城知事選に候補者、検討 SNS「公開討論を蹴っといて選挙に突入……『卑怯』だよね」
参政党の神谷宗幣代表が、宮城県知事選に候補者を検討している。自身のX(旧Twitter)に「次は地方です。まず、宮城県民のお考えを問いたい。来週には応援する方を発表できる」とポストした。神谷代表と宮城県といえば、先般ひと悶着があった。同県の水道事業に対して、「国がやらないから宮城県みたいに民営化しちゃうわけでしょ。おかしい宮城県は。水道なんてめちゃくちゃ大事なわけですよ、なんで外資に売るんですか、外資に任せるんですか、彼ら金もうけですよ」と述べた。発言に対し、村井嘉浩知事は「誤解を与えている」と反論し、訂正を求めたが応じてもらえなかった。さらに、村井知事が「公開討論」を提案したが、参政党から「ご依頼は応じかねます」と断られ、「逃げたということだ。このような回答でがっかりした。(神谷代表が)『おかしいよ宮城県は』という言葉を街頭で言っていたが、そっくりそのまま『おかしいよ参政党は、おかしいよ神谷さん』と言いたい」と批判。ネット上では「まずは首長の村井知事と会談したらどうなの」「公開討論を蹴っといて選挙に突入……『卑怯』だよね」「デマで排外主義と不安を煽るのが参政党のやり方」といった声が上がっている。一方で、「個人的には村井知事の反日政策による悪評の方がもっと酷いと思うので、選挙で白黒つけるのはありなんじゃないですかね」「宮城では村井さんへの『呆れ声』の方が多い」「土葬知事、は嫌すぎる」といった歓迎する声も上がっている。神谷代表のやり方に批判が上がる一方で、賛成の声もある。参院選の結果が、それなりに期待していることを示している。宮城県知事選がどうなるかは分からないが、参政党の行動は一石を投じているのは間違いない。
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