日本大相撲トーナメント
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スポーツ 2023年02月11日 11時00分
大相撲、豊昇龍に投げられた力士が病院送りに! 師匠は引退も覚悟、トーナメント戦以前にもあった危険な取り口
5日に行われた日本大相撲トーナメントで準優勝した関脇・豊昇龍。準々決勝の平幕・碧山戦で見せた強引な投げが物議を醸した。 豊昇龍は立ち合いから碧山を攻めあぐね逆に左上手を許したが、直後に体を左方向にねじりながらの強引なすくい投げを見舞い勝利。ただ、TV解説を務めた宮城野親方(元横綱・白鵬)は「本来であれば、私は豊昇龍にこの相撲をとってほしくはない」と身体的負担が大きく好ましくない取り口と指摘し、ネット上にも同様の苦言が寄せられた。 >>元横綱・白鵬が豊昇龍に苦言「この相撲とってほしくない」トーナメント戦の強引な投げ問題視、先場所の二の舞となるリスクも?<< 豊昇龍は2023年1月場所9日目・若元春戦で土俵際に追い込まれ無理やり小手投げを繰り出すも、不発で敗戦した上に左足首を負傷している。このように強引な投げ技は自身の故障につながるリスクが少なくないが、豊昇龍については今から4年前に相手を故障させたこともある。 アクシデントが発生したのは、豊昇龍が幕下だった2019年1月場所10日目の宇良(現幕内)戦。立ち合い、豊昇龍は両手で宇良の肩を押さえ出足を止めると、すかさず後方に引きはたき込みを狙う。しかし、宇良は豊昇龍の腹部に頭をつけながらこらえると、両まわしを引きながら一気に前に出た。 すると、土俵際へ押し込まれた豊昇龍は宇良の背中越しに右上手をつかみつつ、体を左方向にねじりながら無理やり掛け投げを見舞う。宇良は右足一本でこらえようとするも及ばず背中から地面に落ちた。 力技で劣勢を覆した豊昇龍は取組後すぐに西の徳俵前へ戻ったが、宇良は土俵下から土俵に戻る際に右足を引きずっており、取組後の一礼でも全く腰を下ろすことができず。この様子を見た場内からはどよめきが上がった。 宇良は取組後の一礼を終えた後、呼び出しの肩を借りながら土俵下に降りると、車いすに乗せられて花道を下がりそのまま病院へ。そこで右膝前十字靭帯断裂と診断され、翌11日目から途中休場することとなった。 宇良は2017年9月場所中に右膝前十字靭帯を断裂し、同場所を含め6場所連続休場、番付も平幕から三段目まで転落している。この経緯もあってか、取組後の報道では豊昇龍が花道で宇良に「すいません」と謝罪し、宇良も「大丈夫」と答えたことが伝えられていたが、結果的に再び同じ大けがをすることとなった。 2019年1月場所をまさかの形で終えた宇良は同年9月場所まで休場をしいられ、復帰した11月場所では序二段まで転落。そこから再びはい上がり現在は平幕まで返り咲いているが、師匠の木瀬親方は『Number Web』(文藝春秋/2019年5月10日付)の記事内で「さすがに立ち直れないかな? と思っていて『顔を見たらなんと言おうか……』と考えました」と当初は引退も覚悟していた旨を明かしている。 「豊昇龍は現在関脇・若隆景と共に次の大関候補として期待されていますが、故障リスクの高い強引な投げに加え、立ち合いでしばしば変化を見せることも課題とされています。 2022年9月場所千秋楽の平幕・遠藤戦で変化した際は、叔父の朝青龍氏(元横綱)が自身の公式Twitterに『こんな取り口いいのか? 勝負から逃げる バカやろ』、『若いのに 恥ずかしい』などと豊昇龍を酷評するツイートを投稿したことも話題となりました。注文相撲、強引な投げはどちらも、立ち合いで迷いが生じていることの表れともみられていますが、このあたりを改善しないと大関、横綱といった地位まで上り詰めるのは厳しいでしょう。ただ、豊昇龍は足腰が強いこともあり変化、投げ共にうまく決まってしまうことが多く、これも数年前から取り口に改善が見られない一要因と考えられますが、変に成功体験を積んでいる分癖を直すのも難しくなっているのでは」(相撲ライター) 豊昇龍は関脇で迎えた2022年11月場所で11勝、2023年1月場所も関脇で8勝をマークしており、次の3月場所で14勝以上を挙げれば、三役で直近3場所33勝以上という大関昇進目安を満たす状況となっている。白鵬にも指摘された課題をクリアし、昇進をたぐり寄せるような成績を残すことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について朝青龍氏の公式Twitterよりhttps://twitter.com/Asashoryu
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スポーツ 2023年02月06日 20時30分
元横綱・白鵬が豊昇龍に苦言「この相撲とってほしくない」トーナメント戦の強引な投げ問題視、先場所の二の舞となるリスクも?
5日に行われた日本大相撲トーナメント・準々決勝の関脇・豊昇龍対平幕・碧山戦。勝利した豊昇龍の相撲内容が物議を醸している。 同戦は碧山がのど輪で豊昇龍の上体を起こすと、そこから後方に引き地面にはたこうとする。豊昇龍は何とかこらえた後、碧山の胸に頭をつけながら押そうとしたがなかなか攻められず、逆に碧山に左上手を許した。 この直後、豊昇龍は前に出ようとした碧山に合わせるように左足を後方に引くと、体を左方向にねじりながら強引に右のすくい投げを仕掛ける。この投げで体勢を崩した碧山は耐えられずに両手を地面につき、豊昇龍が劣勢から逆転勝利という結果になった。 >>大相撲、豊昇龍の立ち合いに「見苦しいことするな」と批判 舞の海氏も「これはいけません」 相手に全く呼吸合わせず物議<< ただ、トーナメント戦を中継したフジテレビで解説を務めた宮城野親方(元横綱・白鵬)は、取組終了後に「本来であれば、私は豊昇龍にこの相撲をとってほしくはないですね」、「千代の富士さん(元横綱)みたいに左前みつとって一気に走る、それができたら『こんなに簡単に相撲がとれるんだ』って(感じると)思うんですよね」と指摘。豊昇龍は左前まわしをつかんで素早く圧力をかける取り口が理想で、強引な投げで星を拾う相撲は身体に負担がかかるため好ましくないと主張した。 また、ネット上にも「勝ちは勝ちだけど内容は反省した方がいいだろうな」、「豊昇龍は軽量(身長185センチ・体重146キロ)なんだから、相手をさっと引き付けて突き押しを封じる方が効果的な気はする」、「追い込まれてから無理に投げを打つのは負担が大きいやり方だから控えるべき」、「こんな強引な相撲続けてたらまた先場所みたいなことになるぞ」といった苦言が寄せられた。 豊昇龍は1月場所9日目・若元春戦で土俵際に追い込まれた際、左足を土俵にかけながら強引な小手投げを狙うも決まらず敗戦。この時に左足首を負傷し、翌10日目を左足関節ねんざにより休場することをしいられた。こうした負傷リスクを回避する意味でも、力任せの相撲は慎むべきという意見は多い。 豊昇龍は準決勝の平幕・妙義龍戦は立ち合いすぐに左上手をつかんでからの寄りで勝利。しかし、決勝の平幕・大栄翔戦は立ち合い突き押しを選択した結果、同じく手を出してきた大栄翔に全く歯が立たず敗戦。トーナメント戦の優勝は大栄翔、豊昇龍は準優勝という結果となったが、回しをとらずに完敗した決勝の一番を次の3月場所に活かすことはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月05日 11時00分
大相撲トーナメント、夢の対戦カード続々? 炎鵬が白鵬振り回し投げ捨て、前回大会は師弟対決に大歓声
1977年に始まり、毎年2月上旬に開催されている日本大相撲トーナメント。昨年、一昨年は新型コロナの影響で中止となったが、今年は2月5日に3年ぶりの開催が予定されている。 東京・両国国技館で行われる同大会は幕内、十両の力士がそれぞれ一発勝負のトーナメント戦で優勝を争うもので、今年は幕内39名、十両26名が参加予定。幕内トーナメントの優勝力士には賞金250万円と優勝杯が授与される。 前回2020年大会は関脇・高安が初戦から決勝まで豊山、徳勝龍、正代、阿武咲、妙義龍の平幕5力士を連破し大会2連覇を達成。だが、ファンの間では大会結果以上に、トーナメント戦で初めて実現した“同部屋対決”が大きな話題となった。 >>大相撲、貴景勝戦中の一部観客に「マナー悪すぎ」ヤジ連発で怒りの声 取組も3度ストップ、原因はルール緩和?<< 注目が集まったのは、トーナメント3回戦で行われた横綱・白鵬対平幕・炎鵬の一番。共に宮城野部屋に所属する力士であり、本場所では優勝決定戦を除いては対戦が組まれない間柄。また、花相撲や巡業での対戦もなかったこともあり、取組前の仕切りの段階で場内からは大歓声が起こった。 迎えた立ち合い、両名はほぼ同時に右足を踏み出したものの、それ以上は前に出ずその場でにらみ合う形に。炎鵬は左方向に動きながら隙をうかがい、正対する白鵬の左手を一瞬たぐりかけるも懐には入り込めなかった。 すると、白鵬は炎鵬に対する余裕の表れか、炎鵬の額を左手で押さえながら棒立ちになるという体勢をとる。炎鵬は白鵬の左手を右手で払いのけるも、白鵬はそのたびに瞬時に手を置き直す。これを何度か繰り返した後、炎鵬は諦めたかのように両腕を下にダラリと垂らした。 しかし、炎鵬はその2秒後に両腕で白鵬の左手を払い落とすと、そのままたぐって体勢を崩し遂に右下手をつかむ。さらに、間髪入れずに左手で白鵬の左膝裏付近を持つと、逆時計回りに動きながらの下手投げを繰り出し、こらえる白鵬を強引に地面に一回転させた。 自身が内弟子としてスカウトした炎鵬に敗れた白鵬だったが、取組後は「2月9日は炎鵬も私も一生忘れない、思い出の一番になった」と感慨深げに語ったことが伝えられる。一方、“恩返し”で大歓声を浴びた炎鵬は「こういう機会はなかなかない。忘れないと思います」としつつも、「次は本場所で対戦できるように」と本場所・優勝決定戦での再戦を誓ったという。 ただ、その後の両力士は本場所・花相撲で再戦の機会がないまま、2021年9月に白鵬が引退。これにより、2020年大会での一戦は最初で最後の同部屋対決という形となっている。 3年ぶりの開催となる今大会は条件付きながら大関・貴景勝対平幕・隆の勝の同部屋対決(貴景勝は初戦、隆の勝は初戦・2戦目勝利なら)や、関脇・若隆景対小結・若元春の同部屋・兄弟対決(お互い初戦勝利なら)が実現する可能性がある。白鵬・炎鵬の同部屋師弟対決に匹敵するような取組は果たして実現するだろうか。文 / 柴田雅人
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