社会 2022年09月27日 13時20分
加藤登紀子「恐怖の種苗法ですね」ごぼうの党の主張に賛同し批判、「泥棒と同じ論理です」専門家が誤り指摘
シンガーソングライターの加藤登紀子が、2022年4月に全面施行となった改正種苗法について、ツイッターで誤った認識を発信しているとして、ネット上で物議を醸している。 問題となっているのは、加藤が26日に投稿したツイート。その中で、加藤は20日にユーチューブチャンネル「新日本文化チャンネル桜」が行った、政治家らによる討論配信の一部を切り取った動画を引用していた。 >>坂本龍一「戦争は外交の失敗」加藤登紀子が共感投稿で物議「ウクライナが悪いと?」賛否集まる<< それは、今年7月の参院選で立候補者を出したものの、全員が落選した政治団体・ごぼうの党の奥野卓志代表が発言している場面。奥野氏は改正種苗法について、「4月1日から自分の畑で採れた種を来年以降に蒔いたら、最大で懲役10年っていう風になったんですよ」と発言していた。 しかし、改正種苗法は全ての種苗の自家増殖を禁じている法律ではなく、国に登録されている「登録品種」の自家増殖を禁じているもの。つまり、在来種や品種登録されていない品種、登録期間の切れた品種などの「一般品種」はこれまで通り、自家栽培が可能となっている。 にも関わらず、加藤は奥野氏の発言に「恐怖の種苗法ですね」と賛同。「みんなの気がつかないうちに、とんでもないことに」と嘆くツイートを投稿していた。 加藤のツイートには、ツイッターユーザーから「一般品種の種取りは禁止されていません」「意味を履き違えてますよ」「誤った認識を広めないで」「種苗法は種苗の開発者の著作権を守る為の法律です」「語る前に少しは調べてください」といったツッコミが集まっている。 また、農業ジャーナリストの浅川芳裕氏も27日に、ツイッターで加藤のツイートを引用し、「登紀子さんの新曲に著作権があるように、新種を作った方にも著作権があります」「その権利を守るのが種苗法。種の無断コピーや持出防止によって、創作活動を促進する重要な法律です」と説明。「曲の違法DL防止と同様にご理解ください」と呼びかけ、「登紀子さんが種苗法に反対するとは、音楽の違法コピーを続けさせろと主張する泥棒と同じ論理です」と認識の誤りを指摘していた。記事内の引用について新日本文化チャンネル桜公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCqzmfJtdV4E7itdybS_Di6w加藤登紀子公式ツイッターより https://twitter.com/TokikoKato浅川芳裕公式ツイッターより https://twitter.com/yoshiasakawa