スポーツ 2020年12月14日 22時30分
スターダム武道館で愛川ゆず季が一夜復活!「世志琥とスターダムで再会したい」
スターダムは12日、都内のブシロード本社で『スターダム10周年&ブシロード体制1周年戦略発表会』を行った。 ブシロードの木谷高明会長、ブシロードファイトの原田克彦社長、スターダムのロッシー小川エグゼクティブプロデューサー(EP)、岩谷麻優、スターライト・キッド、渡辺桃、ジュリア、朱里、中野たむ、白川未奈、ウナギ・サヤカ、舞華、上谷沙弥、飯田沙耶、そしてOGの愛川ゆず季さんが出席した。 原田社長は「昨年12月からスターダムはブシロード体制ということになりましたが、その後すぐにコロナ禍を迎えた。まずはスターダムを応援していただいておりますお客様、毎大会コロナ対策にご協力いただいておりますお客様に深くお礼を申し上げます。今後も安全面、衛生面を重視しながら対応をお願いするということになりますが、ご理解ご協力をお願いさせていただきます。よろしくお願いいたします」とあいさつ。 興行に代わる収益構造を構築できたと、原田社長は強調。「ブシロード体制になりまして、今年2月から興行中止となったのですが、ツイッターやYouTube、有料ファンクラブの会員数、有料動画配信『スターダムワールド』の会員数、さらにはオンラインの売り上げが非常に好調に推移しております。軒並みスターダムを露出させるというプロモーション戦略は、ブシロードのノウハウを有効活用できたのではないかと考えておりますので、今後もこの辺は注力していきたいと思っております」と述べた。 さらに「コロナ禍でもこのように着実に成長しているということで、今期の興行面ではコロナの方で中止になったことも散見されましたが、直近の四半期は成長しておりまして、過去最高の売り上げを達成したとなっております。今後もさらにこれを広げていける土壌は作れたかなと思っております」と手応えを口にした。 木谷会長は「まずはレスラーのみなさん、スタッフのみなさん、それからお客様がコロナ禍だからこそやるべきこと、できることを考えつつ中止の間も一生懸命頑張っていただいたり、応援していただいた結果かなと考えております」と感謝した。 スターダムの知名度がアップしたと木谷会長は胸を張る。「公式のツイッター、YouTubeチャンネル大きく伸びておりますが、これに加えてBS日テレさんでテレビ放送を始めたりとか、この3つに関してはいかに大勢の人にさらにスターダムを知っていただくかということを心がけてやってきたつもりです。また有料ファンクラブの会員数も大きく伸びておりますし、動画配信サービス、スターダムワールドのことなんですが、この辺はファンになっていただいた方にもっとファンになってください、もっと応援していただくということでアプローチした結果」と振り返った。 「また、なかなか会場での物販が厳しい状況でしたので、オンライン通販にも力を入れた結果、このような結果というふうになりました。ファンのみなさま、レスラー、またそれを支えるスタッフの一致団結のたまものと思っております。本当にありがとうございました」と選手、スタッフをねぎらい、改めてファンに感謝した。 また原田社長は「この厳しい状況の中でも多くの方にスターダムを応援していただきまして、改めて感謝を申し上げます。また来年は、スターダム旗揚げ10周年を迎えるということで3月3日のひな祭りに日本武道館大会、こちらを皮切りに10周年イヤーにふさわしいビッグマッチを首都圏ではなく地方中核都市でも開催を予定しております。こちらの方は正式に決定しだいお知らせいたしますので、ファンの方々は楽しみにお待ちいただければと思っております。武道館の大会を機に、我々もかなりの意気込みです」と地方大会にも力を入れていく考えを明らかにした。 木谷会長も「まず日程発表になっていますけども、3月3日に取れたというのが本当に神様の思し召しみたいな。そもそも武道館を取ること自体が難しいのに、ひな祭りに取れたというのは非常に神様がスターダムを応援してくれてるんじゃないかと思いますね」と期待を込めた。 ロッシーEPは「2011年1月23日、新木場1st RINGでの旗揚げ以来、来年の1月でちょうど10周年を迎えます。まさか10周年の記念大会を日本武道館で開催できるとは夢にも思っていませんでした。これも1年前にブシロード体制になった大きな大きな成果だと思っています」と喜んだ。 「この10周年記念大会はスターダムで女子プロレスの現在過去未来を映し出せればいいかなと思っております」としたロッシーEPは「そこで大きな企画としましてスターダムOG選手、それから現役選手、そういう選手が一堂に会してスターダムオールスターランブルを行いたいと思います。そこではスターダムの初期のスター選手である愛川ゆず季選手の参戦が決定いたしました」と愛川ゆず季さんを紹介した。 コスチューム姿で現れた愛川さんはこう述べた。 「いくぞー、ゆずぽーんキーック!コスチュームで来ましたー、よろしくお願いします。このたびは、まずはスターダム10周年、そして武道館大会おめでとうございます。私は今回スターダムのOGとして特別参戦させていただくことになりました。この話は小川さんからお願いがあったので、二つ返事で出させていただきますということで、一夜限りとはなりますが、よろしくお願いします」 「見てもらえば分かる通り、初期のスターダムメンバーもほとんど替わってると思うんですね。もちろん私のことも知らない方もたくさんいらっしゃると思いますが、私も少しでも力になれるように、盛り上げていきたいと思っています」 「私がプロレスを始めたときって、ちょうど10年前なんですね。そのときに女子プロレスの印象が正直言って暗いというか、あまりいい印象を持っていなかったので、目標にする人、ここを目指していきたいというところがなかったんですよ。なので私自身、プロレスをする上で華やかで明るくて激しくて闘いがあって、そして新しいものをやっていこうという意識を持ってやっていました」 愛川さんは「それはいまのスターダムにもずっと通ずるものがあって、受け継がれていると思うんですね。なので、変わらないことと変わること、変わることといったらスターダムって最初手作り感というか、もともと契約書とかもなかったですし…」と、旗揚げ当時の裏話も披露した。 「まずは私の入場曲でもあった『爆乳戦隊パイレンジャー』を武道館で聴いて、みなさん高まってもらえたらうれしいなと思います」と愛川さんは続けた。 闘いたい選手として、脇澤美穂さん、美闘陽子さんとともにシードリングの世志琥の名前を挙げた愛川さん。「私が未来を託した選手なので、スターダムのリングで見たい」と、現在はアッセンブルで同じ大会に出ることはあってもスターダムと交流がない世志琥との再会を希望していた。 ロッシーEPによると「既に10選手に声をかけている」そうで、スターダム版オールスター戦になるのか今後の展開に期待したい。(どら増田)