社会 2021年05月18日 17時00分
日本でワクチンを打てるのは2年後? 人気作家の投稿が物議、欧米は“日常生活が戻りつつある”とつづる
人気小説家の川上未映子氏がツイッターで発信したある言葉に批判的な声が集まっている。 問題となっているのは、川上氏が17日に投稿したツイート。その中で川上氏は、「欧米チームとやりとりしてると、コロナの温度差がすごいです。みんな晴れ晴れとして、日常生活と経済が戻りつつあるのを感じる」と、欧米にいる仕事チームの印象を報告。さらに、「『ミエコ、秋は渡米できる?』『わたしがワクチン打てるのたぶん2年後とかやで。順番くる頃にはコロナ終わってるかも』『Oh…』みたいな」と会話のやりとりを明かした。 その直後、川上氏は再びツイッターを更新し、「たぶん2年後とか、順番くる頃にはコロナ終わってるかも、というのは、当然のことながらそれくらい遅れてるよという比喩および会話上の冗談です」と釈明。さらに、「私は『接種の遅れ』についても『欧米の晴れ晴れとした雰囲気』に対しても何の評価もしていません。日本の接種状況が世界百位以下である程度に遅れているという事実と、温度差があるということだけを書いています」とつづっていた。 しかし、この一連のツイートに対しネットからは、「冗談でも発信力のある人がデマを流すのはどうなのか」「比喩や冗談と言えば何でも許される訳ではない」「言い訳が苦しすぎる」という批判の声が多く集まっている。 一方、欧米の感染状況も以前に比べて落ち着いてきてはいるものの、5月16日時点で人口100万人あたりの7日間の新規感染者数が日本339.9人に対し、アメリカは702.2人、フランスは1543.1人、カナダは1117人、イタリアは792.4人と日本の感染状況を大幅に上回っている国も多い。 >>玉川徹氏、廃棄分ワクチン接種「自治体の裁量でやっていい」 高橋洋一氏からの批判には言及せず<< このため、この川上氏のツイートに「欧米なんてまだ全然感染収まってないのに何言ってるの?」「いまだ欧米と日本は感染者数ケタ違いですよ」「日本は欧米に比べて感染者も死者も少ないからワクチン後回しになるのは仕方ない」という指摘も集まっていた。 すぐに「冗談」と訂正したとはいえ、事実と異なるツイートに多くの人が疑問を抱いてしまったようだ。記事内の引用について川上未映子公式ツイッターより https://twitter.com/mieko_kawakamiジョンズ・ホプキンス大学「COVID-19 Dashboard」 https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/dashboards/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6