増田達至
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スポーツ 2022年08月20日 17時30分
西武・増田、衝撃的敗戦も後遺症は皆無? 配置転換にコロナ離脱、苦境続いた守護神が堂々復活へ
夏場より目まぐるしく上位が入れ替わっているパ・リーグのペナントレース。その中で、西武ライオンズが8月から首位をキープし、混戦から頭一つ抜け出そうとしている。 西武は今季、春先こそBクラスに甘んじていたものの、徐々に投打が噛み合いを見せ、多数のコロナ離脱者を出した先月も、12勝10敗1分としぶとく貯金を積み上げている。 8月に入っても4連勝を記録するなど、さらに勢いづくライオンズに頼もしい存在が帰ってきた。コロナ陽性判定により登録抹消となっていた増田達至だ。 7月13日にコロナ感染により登録抹消するまで、33試合に登板、22セーブを記録し、守護神としてのチームを支えていた。今月5日、約3週間ぶりに出場選手登録されると同日のロッテ戦より、マウンドに立っている。 そのロッテ戦では、同点の延長10回表のイニングを0点に抑え、その裏にチームがサヨナラ勝ちを収めたことで勝利投手に。しかし、その4日後の日本ハム戦では最終回、連打を許した後、最後は近藤健介に逆転サヨナラ3ランを浴びた。一つもアウトを奪えず、衝撃的とも言える敗戦だった。 だが、チームからの信頼は揺らぐことは無い。その翌日にも延長11回同点の場面で登板、打者3人を打ち取り、通算100ホールド目を記録。前夜の「リベンジのつもりで」投げたと34歳は語っている。 これまで最多セーブ投手(2020年)や最優秀中継ぎ投手(2015年)にも輝くなど、救援投手としてリーグを代表する存在にまで登り詰めるも、昨年は最下位に終わったチーム共々不振に喘ぎ、シーズン中には配置転換や2軍降格も味わった。今季、急務となっていたライオンズ投手陣立て直しには、試合最終盤を締める守護神の復活は不可欠だった。 8月16日には本拠地に2位ソフトバンクを迎えての首位攻防戦、この日も最終回に登板。2対0と拮抗した展開でマウンドに立った増田は、2死から安打を許すも、ストレートで押し込む力強いピッチングで3つのアウトを取り、復帰後初のセーブを記録した。 コンディショニングの難しさを感じさせながらも、ここからさらにフル回転での起用が見込まれている。12球団でもトップのチーム防御率2.49(8月17日現在)を支える盤石のリリーフ陣、その中でも増田の存在感は絶大だ。ここから熾烈な争いを抜け出し、3シーズン振りのリーグ制覇に向け、増田達至はマウンドに登り続ける。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年11月26日 17時00分
大補強浮上の巨人に「短絡的すぎる」と反発 「ソフトバンクみたいに…」育成への注力を切望する声も
25日に行われた日本シリーズ第4戦・ソフトバンク戦に「1-4」で敗れ、今シリーズ4連敗で終戦となった巨人。敗戦から一夜明けた26日、今オフの大補強を狙っていることを複数メディアが報じた。 >>ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす<< 報道で名前が挙がっているのは、FA権を保持するDeNA・梶谷隆幸(Bランク)、井納翔一(Cランク)、ヤクルト・小川泰弘(Bランク)、西武・増田達至(Bランク)、日本ハム・西川遥輝(Aランク)の5名に、助っ人のDeNA・ソトを加えた計6名。ポジションは梶谷、西川の両名が外野手、井納、小川、増田の3名が投手。残るソトは内野手登録だが外野も守れるため、巨人は外野手、投手を今オフの補強ポイントと位置付けているようだ。 巨人は今季終了時点で支配下枠が69名(上限70名)だったが、ドラフト指名選手(7名)、戦力外・引退選手(13名)を差し引きすると現在は63名。FA補強に関し、A・Bランク選手の獲得は原則2名までという条件があるものの、枠を考えればどの選手も獲得に向け支障はないといえる。 大補強策の浮上を受け、ネット上には「日シリであれだけ惨敗したんだから補強するのは当然」、「どの選手も魅力的だけど、先発・リリーフ両方できる井納が一番欲しい」といった賛同の声が寄せられる一方、「外部補強で一気に強くなると思ってるなら短絡的すぎる」、「外から獲っても場当たり的な効果しか望めない、どうせ金使うならソフトバンクみたいに育成に投資した方がいい」と反発も少なくない。 同時に、「獲得を狙うのは自由だが、そもそも今の巨人に来てくれるのか?」、「去年1人も補強できなかったから今年も厳しい気がする」といったコメントも複数見受けられた。 「今シリーズで巨人を負かしたソフトバンクは十数年前から支配下の若手や育成選手を鍛え上げる環境の整備に力を入れており、現在でも三軍の運営費だけで年間約3億円のコストをかけていると言われています。その投資が直近5年で4度、10年では7度の日本一という結果につながっているので、巨人もソフトバンクにならい育成面に資金を注ぐ方を優先させるべきではと考えているファンは多いようです。実際、ネット上には『太田(龍)や横川(凱)みたいな有望株を本腰入れて育てた方がいい』、『今季の松原(聖弥)みたいな選手を安定して輩出する環境作りに励んだ方が長期的にはメリット』と、選手の具体名を挙げたコメントも散見されます。また、巨人は毎オフ積極的にFA補強を敢行する球団としておなじみですが、昨オフは楽天・美馬学(現ロッテ)、ロッテ・鈴木大地(現楽天)の獲得に失敗。一昔前とは違いどの選手からも憧れを持たれるような球団ではなくなってきている上、日シリの惨敗によるイメージダウンも必至なため、今オフも手を挙げたところで入団してくれる選手はいないのではとの見方も根強いようですね」(野球ライター) 今シリーズでソフトバンクに敗れたことで、それまで7年(1974-1980,1982-1988)だった球団史上最長ブランクを更新する8年連続日本一なしとなった巨人。復権に向けては、外部補強以外の部分も求められているのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月02日 11時10分
阪神、今オフ守護神がメジャー流出か 矢野監督は危機感MAX? 藤浪のコンバート案も急浮上
阪神の補強ビジョンが見えてきた。中日・大野雄大が国内FA権を行使した場合の“交渉一番乗り”はかねてから伝えられていた。ここにきて、新たな投手も浮上してきた。埼玉西武の守護神・増田達至。増田は昨季に続いて30セーブを挙げている。 チームの精神的支柱でもあった藤川球児の引退、左の先発投手が少ない事情からして、補強ポイントの着眼点は間違っていない。しかし、交渉は必ず成功するものではない。失敗した時の“リスクマネジメント”がされていないのだ。本当に、大丈夫か? >>阪神、V逸の原因は“マスコミと解説者”?エモやんが一喝、長年続く“甘やかし体質”でチームは低迷か<< 「増田はパ・リーグを代表するリリーバーです。昨年オフ、西武球団が今季の国内FA権取得を見越して、複数年契約を提示したものの、増田の強い意思により、単年契約となりました。今オフも西武は必死で説得するつもり」(スポーツ紙記者) 阪神以外の球団も、増田の動向に注目しているという。 「今季、藤川不在の間にクローザーを務めたスアレスなんですが、米球界に復帰するとの情報も交錯しています。ある意味、大野以上に増田を欲しいのでは」(在阪記者) 藤川の引退、流動的なスアレスの去就問題。こうした状況を矢野燿大監督も把握していたのだろう。新クローザーとして、藤浪晋太郎をコンバートさせるプランも検討していたという。 「救援登板させたら、160キロを連発したこともありました。短いイニングで全力投球させたら、『ノーコン病』は出ませんでした」(球界関係者) 藤浪にもメンツがある。先発への執着も強く、何よりも、スアレスの流出、増田との交渉が失敗した後、クローザー転向を打診することになれば、「自分は期待されていない。誰かの代役」という思いにかられるだろう。 「増田の獲得、スアレスの残留交渉に失敗した時は外国人投手を見つけてくるしかありません。繊細な藤浪の性格は、矢野監督もよくわかっているので」(前出・同) ルール上、FA取得選手が権利行使する前に、他球団が「獲る」と明言することはできない。「動向に注目している」という報道になるのはそのためだが、これは「ウチは獲るよ」という当該選手へのシグナルにもなっている。選手の側にすれば、移籍の確証がないのに権利行使することはできない。ヘタをすれば、来季の所属球団を失い、現役を続けられなくなるからだ。 大野、増田らには十分なアピールができたようだが、福留、能見らのベテランに続いて、「今オフは大量解雇がある」とも伝えられている。中堅以上の選手は戦々恐々となっており、先に獲得を狙う選手名が出たことに「なぜ?」の声も聞かれた。 「選手の大量解雇と言えば、02年オフの星野仙一氏が監督だった時代が思い出されます。星野監督は強いリーダーシップで反対意見を封じ込め、かつ優勝という結果も出しました」(前出・在阪記者) 矢野監督はどちらかと言えば、選手と同じ目線に立ち、二人三脚で進んでいくタイプだ。「続投の方向」と言われるが、補強の話が出ても安泰とは行かないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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