社会 2020年07月02日 12時10分
香港・周庭氏に「ゴメンなさい」号泣顔文字を投稿の議員に百田尚樹氏が怒り「何もしてない人間が言うなよ」
1日、元小説家の百田尚樹氏が、香港の民主化運動団体の中心メンバーで「女神」とも呼ばれた周庭(アグネス・チョウ)氏の政治団体脱退発表に対し、Twitterで、何も出来なかったなどと謝罪した自民党・長島昭久議員に激しく怒りを見せた。 周庭氏は、中国が香港を事実上「中国化」するため、民主化運動者などを取り締まることが出来る「香港国家安全維持法案」を可決したことを受け6月30日、自身のTwitterで「私、周庭は、本日をもって、政治団体デモシストから脱退致します。これは重く、しかし、もう避けることができない決定です。絶望の中にあっても、いつもお互いのことを想い、私たちはもっと強く生きなければなりません。生きてさえいれば、希望があります」と日本語で宣言する。 >>百田尚樹氏「はらわたが煮えくりかえりそう」横田滋氏息子・哲也氏の会見受け、メディアに怒り<< これを受けた長島議員は、自身のTwitterでこのツイートに対し、「周庭さん・・・!何の力にもなって上げられなかった。本当に、ゴメンなさい(号泣の顔文字)せめて、各国の議会人との共同声明をと、署名させて頂きました」と謝罪した。 ツイートを見た百田氏は「何これ?せめて一所懸命にやった人が言うならまだしも、本当に何もしてない人間が言うなよ。だいいち、このツイート、彼女に直接言ってないやん。フォロワーに向けて、いい人のポーズ取って言うのやめろや。カッコ悪い」と憤りを見せる。 さらに、「こういう時に、絵文字違うって、どんな神経しとるんや?いい人のポーズするなら、せめてふざけた絵文字やめろよ!」激怒する。このツイートに対し、「その通り」「やるなら国会会期中に問題視するべきで、何もしないで謝罪だけはおかしい」「なぜ全議員で中国を止められないのか」「Twitter弁慶。何もしてない」と同調の声が上がる。 ただし、「そこまで言わなくても良いのでは」「何もしないよりはいい」「これからなんとかしてくれればいいのでは」という声もあった。 周庭氏のツイッターには、立憲民主党枝野代表も「周庭さんの、これまでの活動に改めて敬意を表します。香港と周庭さんを取り巻く厳しい状況に、私個人の、そして日本の、国際社会の、非力をお詫び申し上げます。厳しい状況の先に、若い周庭さんの未来が、希望に満ちたものとなることを心からお祈りします」とリプライを入れ、「他人事か」「悪いのは中国ではないのか」「中国共産党を批判しろ」などと、一部から批判が寄せられている。 香港国家安全維持法が施行された1日には、「香港独立の旗を掲げた」だけの男性が逮捕されるなど、「言論弾圧」を鮮明にしている中国。そして、その様子を批判しながらも指を加え、何も出来ずに見守るだけの国際社会について異常性を感じている人は、日本のみならず世界に存在する。そんな中、「謝罪」「お詫び」だけで済ます政治家に、怒りの声が上がっている。記事の引用について周庭のTwitterより https://twitter.com/chowtingagnes百田尚樹のTwitterより https://twitter.com/hyakutanaoki長島昭久のTwitterより https://twitter.com/nagashima21枝野幸男のTwitterより https://twitter.com/edanoyukio0531