スポーツ 2021年07月30日 17時00分
阪神ファン、五輪韓国戦に「日本でブイブイ言わせてた呉の球が…」 元助っ人の背信投球に複雑な声、登板した場所も悪かった?
29日に横浜スタジアムで行われた五輪男子野球1次リーググループB初戦・韓国対イスラエル戦。「6-5」で韓国が勝利したが、試合結果以上に話題となったのが阪神(2014-2015)でのプレー経験を持つ韓国守護神・呉昇桓のセーブ失敗だった。 >>侍ジャパン初戦劇的勝利も稲葉監督に問われる中継ぎ陣の起用法<< 「5-4」と韓国1点リードの9回表に4番手としてマウンドに上がった呉は、先頭のガイレンを空振り三振に仕留めまず1死を奪う。ところが、続くラバーンウェイにカウント「2-2」から投じたフォークが高めに浮いたところを捉えられ、右翼席に飛び込む同点ソロを浴びてしまった。 呉はその後勝ち越しまでは許さず9回を終えると、タイブレーク制(無死一、二塁から開始)が適用される延長10回も続投し三者連続三振を奪う。すると、チームがその裏に2死満塁からの押し出し死球でサヨナラ勝ちを収めたため、呉には今大会1勝目が記録されることになった。 阪神でプレーした2シーズンはどちらもセーブ王に輝いた呉のセーブ失敗を受け、ネット上には「日本でブイブイ言わせてた呉の球がいとも簡単にスタンドに運ばれててビックリした」、「呉が出てきた時点で韓国勝ちかなと思ったけど、それを覆したイスラエル側は侮れない強さがあるぞ」、「呉の歳調べたらもう39歳なのか、それなら多少の衰えも仕方ないのかな」、「打たれたのは浮き球だし事故みたいなものだろ、10回は別人のように抑えてたし」といった反応が多数寄せられている。 一方、古巣の阪神ファンからは「呉がハマスタで打たれる光景は既視感しかない」、「昔のハマスタ阪神戦で何度も味わった悪夢がフラッシュバックした」、「呉が横浜で被弾…久しぶりに日本で投げるからってそんなとこまで再現しなくても…」、「呉の退団から6年ぐらい経つけどある意味懐かしいな」と複雑な声が挙がった。 「阪神時代の呉は『127登板・4勝7敗12ホールド80セーブ・防御率2.25』という成績を残すなど2シーズンにわたり守護神として活躍しましたが、同期間の横浜スタジアムでの登板成績は『0勝2敗8セーブ・防御率6.52』、被本塁打数も『3本(全11本中)』とかなり打ち込まれていました。苦戦の原因がどこにあるのかは不明ですが、阪神時代と同じように同球場で苦しむ様子を見て、何ともいえない感情を抱いた阪神ファンも少なからずいるようです」(野球ライター) 今回の韓国対イスラエル戦は阪神時代の呉を知る梅野隆太郎、岩崎優(以上阪神)が、侍ジャパン・稲葉篤紀監督らと共にスタンドで視察していたことが伝えられている。そのため、一部からは「梅野と岩崎も『うーん』って思ったりしたのかな」と両者の心情を推測する声も挙がっている。文 / 柴田雅人