スポーツ 2023年08月18日 17時30分
元妻変死報道の嘉風、トラブル続き? 出身県PRで大怪我し引退、訴訟 元妻の実子暴行も問題に
大相撲・二所ノ関部屋の部屋付き親方を務めている元関脇・嘉風(現中村親方)。18日に報じられた元妻の変死報道はファンに衝撃を与えた。 8月18日、ニュースサイト『集英社オンライン』が報じたところによると、7月21日、都内のマンションの一室で男女2人が胸から血を流して死んでいるのが見つかったという。男性が許可を得て所持していた猟銃1丁が現場で見つかったことから、警察はどちらかが発砲して相手を殺した後に自殺を図ったとみて調べているというが、亡くなった女性は嘉風の元妻だったという。 また、同記事では取材に応じた嘉風が「今年の3月に離婚をしており、もうあっちとは連絡も取ってないし、親族からの連絡もなかったので、私の耳にはなにも入っておりません」と元妻の訃報は知らなかったとしつつ、「亡くなったのが事実であれば、もともとは家族だったので、ご冥福をお祈りしたいという気持ちもあります。いまだに信じられません」と驚きをにじませたことも伝えられている。 >>横綱・白鵬に貴乃花親方が激怒「一番後ろに行け!」 大麻解雇・貴源治が巡業中のトラブルを暴露、その後も遺恨は残り続けた?<< 2004年1月場所の初土俵から2019年9月場所で引退するまで現役生活を送った嘉風は最高位関脇で、元横綱の白鵬(現宮城野親方)や稀勢の里(現二所ノ関親方)ら上位陣としのぎを削りながら三賞10回、金星8回など確かな実績を残した人気力士。今回の報道を受けたファンの間では驚きの声が多数上がると同時に、「またショッキングな出来事に見舞われるなんて不憫としかいえない」、「いくらなんでも引退以降試練が続き過ぎだろ…」といった同情の声も見られた。 嘉風は当時現役だった2019年6月、故郷・大分県佐伯市のPR活動の一環で行われたキャニオニング(渓流下り)に参加した際に右足を負傷。これにより直後の7月場所は「右膝外側側副靱帯損傷」、翌9月場所は「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷、右膝後十字靱帯損傷、右膝後外側支持機構損傷、右腓骨(ひこつ)神経まひ」で休場を余儀なくされ、9月場所5日目(同月12日)に相撲協会に引退届を提出した。 現役を退き親方となった嘉風は2020年10月3日に引退相撲を予定したが、新型コロナの影響により2度延期され、実際に行われたのは2022年2月5日に。また、同月7日にはそれまで所属していた尾車部屋が尾車親方(元大関・琴風)の定年などの事情で閉鎖となり、同じ一門の二所ノ関部屋への移籍を余儀なくされている。 さらに、嘉風はこの間佐伯市、今回亡くなった元妻を巡るトラブルにも見舞われている。嘉風は引退から約1年が経った2020年10月19日、佐伯市などを相手取り約4億8000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが報じられる。補償問題について双方の弁護士が話し合うも、話がまとまらなかったことから提訴に至ったというが、その後続報はほとんど伝えられていない。 佐伯市を提訴した翌月の2020年11月6日には、2008年に結婚した前述の元妻(当時は妻)と子ども2人の育児を巡って関係が悪化し、離婚調停中であることが報じられる。さらに、2021年3月22日には、2020年6月に長女に暴行を加えた疑いで警視庁が元妻を逮捕。当時の報道では元妻が長女に殴る蹴るの暴行を加えたり、虫刺され用の塗り薬「ムヒ」を目にこすりつけようとする様子を収めた動画や音声も伝えられている。2021年4月2日、元妻は東京区検から暴行罪で略式起訴され、同日に東京簡裁から罰金30万円の略式命令を出された。 トラブル続きのセカンドキャリアを送っていた嘉風だが、2023年7月場所後には、自身も指導に関わる二所ノ関部屋の大の里、高橋が揃って新十両に昇進。ようやくおめでたい話題が出た直後に、またしても不測の事態に見舞われる形となったが、本人や子供たちのメンタルが心配されるところだ。文 / 柴田雅人