社会 2021年09月03日 13時00分
共産党議員、自宅療養者用セットを公開し「食えるものじゃない」と批判 指摘に疑問の声も
日本共産党の伊藤岳参議院議員が、埼玉県さいたま市の自宅療養に送付される自宅療養者セットを批判し、反発の声が集まっている。 自宅療養者セットとは、新型コロナウイルス感染症に感染し、自宅療養を行っている人に対して自治体が無償で提供する食料品や日用品のセット。買い物のための外出による感染拡大を防止するという目的もある。 内容は自治体によって異なるものの、レトルトごはんやレトルトカレー、ジュース、おかし、ゼリーなど常温で長期間保存できるものが多いと言われている。 >>玉川徹氏「これをなぜ国で出来ないか?」墨田区のコロナ対策を受け政府と都に怒り<< そんな中、伊藤議員は1日にツイッターで、「自宅療養を終えた、さいたま市の方から、『これが、保健所から届いた自宅療養者用セットです』と見せていただいた」「カレー、やきとり、ソース焼きそば…高熱にうなされている時に、食えるものじゃない」とつづりつつ、さいたま市から届けられたという自宅療養者セットの中身を写した写真をアップした。 写真には確かに、カレーのレトルトパックややきとりの缶詰、カップ焼きそばが写っていたものの、おかゆ、うどん、ゼリー、カロリーメイト、味噌汁、のど飴、野菜ジュースといった高熱でも摂れる食材も多々あった。また、おかゆやごはんが食べやすいようにか、瓶のなめ茸や鮭フレークも見受けられた。その他にもカップ麺、パスタ、パスタソース、カップスープ、お菓子など、基本的に常温かつ長期保存できるものばかりとなっていた。 このため、このツイートに対し、伊藤議員のツイートのリプライ欄には「食欲ない時、少し食べられるようになった時、回復した時、全てをカバーする最強の布陣」「これでダメなら何を入れればいいんですか?」「コロナになってもずっと高熱の人ばかりではない」といった反発の声が殺到する事態になっている。 さらに、ネットからは「これを参考に非常食を揃える」「何かあった時のためにここに写っているものをお手本にしてストックしておこう」といった声も見受けられた。 バランスの取れていたさいたま市の自宅療養者セット。高熱の際には口に出来ないこともあるカレーやお菓子などを伊藤議員は批判したかったようだが、「イチャモン」と受け取ってしまった人が多かった様子。 なお、批判を受けてか伊藤議員は3日昼にツイートを削除し、「真意が伝わらない記述があった」と釈明。その上で、「自宅療養の方から『高熱で何日もうなされて、起き上がることもできなかった』等の声が寄せられる」「行政や保健所が食料・飲料品セットを配っておられるのは大事だが、その方の症状に合わせた食事の提供が必要」と再投稿している。記事内の引用について伊藤岳参議院議員公式ツイッターより https://twitter.com/gaku_ito