スポーツ 2020年10月19日 19時45分
引退の巨人・岩隈に「連絡してくれてありがとう」上原氏ら球界人から労い相次ぐ 「また1人近鉄戦士が…」の声も
これまで近鉄(2000-2004)、楽天(2005-2011)、マリナーズ(2012-2017)、巨人(2019-)と日米4球団でプレーしてきたプロ21年目・39歳の岩隈久志。19日、その岩隈が今シーズン限りで現役を引退することを巨人が発表した。 日米通算で「376登板・170勝108敗・防御率3.31」といった成績を残し、沢村賞(2008)、最多勝(2004,2008)、最優秀防御率(2008)、最高勝率(2004,2008)と数々のタイトルを獲得した岩隈。だが、NPBに復帰し巨人に入団した2019年以降は右肩の故障や右鼠径ヘルニアの影響で、現在に至るまで一軍登板がなかった。 その岩隈の引退発表を受け、複数の選手・OBが自身のSNSを通じてコメントしている。同じく今シーズン限りでの引退を表明している阪神・藤川球児は、19日に自身の公式ツイッターに「先程、本人と連絡も取れて同じ年に引退で…本当に深い縁を感じます」、「2人で、引退後楽しい毎日を過ごそうねと話しました」と投稿。岩隈から直接引退の連絡をもらったことや、引退後についても会話を交わしたことを明かしている。 >>引退の阪神・藤川に「やっぱり…」川上氏がシーズン前の“予兆”を告白プロ22年目の決断にファン・OBから惜別相次ぐ<< 自身が引退する2019年5月20日まで共に巨人でプレーした上原浩治氏は、19日に自身の公式ツイッターに投稿。「知ってる選手、一緒に戦った選手たちが段々と居なくなるのは寂しい」と率直な思いを吐露しつつ、「前もって連絡してくれてありがとうね ゆっくり休んでな」とねぎらっている。 2005年から2008年にかけ楽天で同僚だった一場靖弘氏は、19日に自身の公式ユーチューブチャンネルのツイッターアカウントに「楽天創設期、共に投げ合い、岩隈さんの存在が投手陣の支えでもありました」、「残りの野球人生をいろんな想いもあるかと思いますが、思いきり楽しんでください」と投稿。同僚だった時代を振り返りつつ、最後まで野球を楽しんでほしいとエールを送った。 岩隈の引退については、ネット上にも「引退って聞いてびっくりした、右肩の故障さえ無ければ日米200勝達成できたかもしれないのに…」、「復活を願ってただけに悲しい、今まで本当にお疲れ様でした」、「巨人では投げられなかったけど、過去の活躍が色あせることは無い」、「引退試合とかやるなら、最後に一球だけでいいから一軍で投げる姿が見たい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「岩隈の引退でまた1人近鉄戦士がグラウンドを去ることに…」、「近鉄経験者はこれで何人だ?もう1人、2人ぐらいしかいないか?」などと、2004年限りで消滅した近鉄を絡めたコメントも複数見受けられた。なお、岩隈の引退により、近鉄への在籍経験を持つ現役選手はヤクルトの近藤一樹、坂口智隆の2名のみとなっている。 現時点で引退試合やセレモニーが行われるかは不明だが、23日に引退会見に臨む予定と伝えられている岩隈。会見の席上でどのような言葉を口にするのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について藤川球児の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kyuji22fujikawa上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara一場YouTubeチャンネルのツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/Dokun99795981